二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 高飛車な姫とヘンタイな騎士と俳優の王子 前編 その1 ( No.311 )
- 日時: 2013/12/25 17:58
- 名前: 桜 (ID: iVrcVWnH)
タイトルはそのままの意味です。久々の前後編。多分、この前後編で今年最後の小説になりそうです。“俳優の王子”はラストか後編に出ます。前編はあいり視点。後編はナレーション視点です。年末ですなぁ。今年も紅白歌合戦見そうです。
シェゾ「なぁ、あいり。鍋物って食べたことあるか?」
あいり「はい?」
スマブラ屋敷の大広間でアルルとシェゾと一緒に話してる途中に、シェゾから言われた言葉。私は思ったことをそのまま回答にしましたわ。
あいり「鍋物って聞いたことありましたけれど・・・食べたことありませんわよ?」
シェゾ「そりゃ良かった。実は今度、鴨鍋パーティーするらしいから、お前も来い。多分、大晦日で新年を迎えるパーティーで作るからな。まだ決まってないけど。」
アルル「そういえば、クリスマス終わったらもうすぐだもんね。大晦日」
シェゾ「とにかく、スマブラ屋敷の宴会間でやるらしいからな。いろんな料理がいっぱいだぞ。有名旅館の料理並にな」
アルル「じゃあ、またカレー食べられる!?」
あいり「あなたはいつもそればかりですわ」
私達はたわいない話で盛り上がりますわね。こうやって、また話ができたのですから。
あおい「姉さーん。仕事です。予告状は届きました。」
あいり「ご苦労様、あおい。どこでもドアでいつでも移動ができた今、どんどん悪い権力者から宝石を取り返しますわよー!」
シェゾ「まあ、できるだけ頑張れよ。ただし、何かあったらできるだけ協力する。」
アルル「また何かあったら、いつでもボク達に相談してね!」
あいり「アルル、ありがとうございます。」
またこうやって、話ができたのは嬉しいことですわ。・・・でも。
いつから、こうやって、「違う意味」で和解せずに話ができたのでしょう・・・?
その「違う意味」とは・・・?
- 高飛車な姫とヘンタイな騎士と俳優の王子 前編 その2 ( No.312 )
- 日時: 2013/12/25 18:02
- 名前: 桜 (ID: iVrcVWnH)
四年前
圭一郎「今日はお前達の誕生日だろう。あいり、あおい。あおいはウサギのぬいぐるみ。欲しかったのだろう?」
あおい「あ、ありがとうございます(ちょっと、嬉しい」
圭一郎「あいり」
あいり「は、はい」
四年前。あおいは誕生日プレゼントにウサギのぬいぐるみをもらいましたわ。そして、父様は一冊の絵本を私に渡しました。
あいり「これは・・・」
圭一郎「欲しかったのだろう?プレゼントだ。読みなさい」
私に渡された絵本は「小さな姫と従者の騎士」。正に私が欲しかった絵本。今までは高価な物でしたから。私、本当に嬉しかった。なんでも人の何倍も努力してきた私ですけれど、今まで誉められた記憶は14歳のあの時までない。その絵本は小さな姫が次第に少女から女性へ成長してゆく姫に恋をする騎士の話。姫も騎士のことが好きだったのに、最後は姫は違う男と結婚してしまうの。私はメイドのルドヴィカにあることを聞きましたわ。
あいり「ねぇ、ルドヴィカ。なんで騎士と姫は想い合ってますのに、結ばれないんですの?」
ルドヴィカ「・・・」
すると、ルドヴィカはあることを答えましたわ。
ルドヴィカ「騎士はね・・・きっと、姫が幸せになってほしいからですよ。」
あいり「?」
ルドヴィカ「姫が騎士のために全てを捨てましたら、きっと、姫は苦しい人生を歩むことになるでしょう?だから、姫が幸せになってほしいがために、身を引いたんですよ。それが騎士なりの優しさだったんです。」
このことを聞いた私は涙が出ましたわ。今度は悲しみの涙じゃなく、感動の涙で。
ルドヴィカ「あ、あいり様!!?」
あいり「ルドヴィカ・・・きっと、騎士は・・・悲しいくらい優しいんですのね・・・!」
ルドヴィカ「・・・そうですね」
ルドヴィカは私の頭を撫でてくれました。きっと、私はあの日、絵本の中の騎士に恋をしたんですのね。それが初恋だったのかもしれません。あの頃は父様に誉められた記憶はありませんでしたけれど、頑張れば、きっと、いつかは認めてくれるんじゃないかって。そんな予感はしてましたの。どうか、この願い、届きますように・・・。でも。
あいり「跡取り!?」
圭一郎「前から、大人しいあおいに負担をかけ過ぎたと感じていた。代わりにお前が、月島グループを担うといい。」
あいり「・・・!!(嘘ですわ!!月島グループの名誉のためですわ!!あおいがバラの痣の力を目覚めたから、あおいが用なしになったのですわ!!」
私はあおいを守るために、yesとかけました。
あいり「・・・はい・・・」
それからの私は抜け殻のように、毎日を過ごしました。でも、そんな私を支えてくれたのはーーー。
美貴「姉様、どうしたの?」
あおい「姉さん、どうしたんですか?」
あいり「美貴、あおい・・・」
あおいと美貴は私をなぐさめてくれましたわ。そのおかげで私は元気を取り戻しましたの。
そして、四年後のあの雨の日、美貴の純粋な心をアチモフに奪われた次の日ーーー私とあおいは双子怪盗になりました。
警察官「ぐはっ!!」
ぐいっ(警察官の胸倉を掴む音)
警察官「ひっ・・・!!」
パンッ
アリス(あいり)「・・・弱いですわね、あなた達。もっと、私の・・・敵になって下さい・・・」
誰でもいいから、私の心を気付いてほしいんですの。苦しいくらいに。
ラビ「本当にいいのか?」
あいり「はい。ルドヴィカ以外気付かれてませんわ。父様は仕事で世界を飛び回ってますし。美貴はまだ昏睡状態ですし・・・」
ルドヴィカとあおいとラビ以外。誰も私が正体だと気付きませんわ。せめて、気付かないのなら、もう泣くのは止めましょう。きっと、高飛車な性格を作るのは精一杯の強がり。そのせいで、こんな性格になりましたけど。もう、誰も本当の私を必要としない。誰も本当の私を知らないんですもの。純粋だった頃の私を。
シェゾ「あっ!その金時計・・・!!」
まさか、思いもしなかったんですの。私の正体を気付いた騎士がいたなんて。あの時から、私の時間が再び動きましたわ。あの夜、私を助けに・・・。
これがあいりにとって、運命的な出会いだった・・・。
- 高飛車な姫とヘンタイな騎士と俳優の王子 前編 その3 ( No.313 )
- 日時: 2013/12/25 18:06
- 名前: 桜 (ID: iVrcVWnH)
あいりがフランス留学する前日
私に時間を動かせてくれた騎士は「シェゾ」という名前でしたわ。それから、私はシェゾとその彼女、アルルとあおいと一緒に素敵な時間を過ごしましたわ。やっと、父様と和解した時・・・。私はフランスに行く前日。シェゾも次の日に元の世界へ帰ってしまうと聞きました。そして、夜の月島邸の庭園で・・・シェゾがやってきましたわ。
シェゾ「あいり」
呼ばれた私は先に行こうとしましたの。でも、シェゾは私の手を掴みましたわ。
あいり「・・・っ!!いや!!離して、シェゾ!!」
シェゾ「あいりがなんで、俺を避けたのか答えるまで離さない」
あいり「だって・・・!!私はこんなに傷ついてしまった!!私が憧れたあなたはそれ以上に輝いてらっしゃるのに・・・!!シェゾにはアルルがいるのに・・・!!辛い恋で傷だらけになった私には痛いんですの!!だから・・・!!」
あなただけは、私を見つけないで欲しかった!!見つけないで欲しかったのに!!!私はそれ以上、言わなかった。シェゾが優しく、だけど、離さないように私を抱きしめてくれたから。
シェゾ「怖がるな。俺は怖くない。俺はお前を汚いなんて思ってない。むしろ、逆だ。お前は優しさもあって嫌なことはちゃんと言える。実はな・・・俺をさらに変えてくれたのはお前のおかげでもあるんだ」
あいり「えっ、そうなんですの!?」
シェゾ「秘密の日々は大変だったけど、それ以上に楽しかったこともあるんだ。この世界を通じて、大変なこともあったけど、それ以上に嬉しかったんだ・・・」
あいり「・・・シェゾがそんなことを言うなんて意外ですわね;」
シェゾ「「そんなこと」じゃない。本当に感じたことだ。」
あいり「私・・・シェゾの重荷になりましたの?」
シェゾ「そうじゃない。道標だ。挫けそうになった時、あいりやドラケロ防衛隊やアルル達の俺を必要としてくれた言葉が蘇るんだ。大切にしてたんだよ。お前は今も俺をさらに変えてくれた“扉”だよ。怖くなった時は立ち直れる扉を開けてくれるから。だから、大丈夫だ。俺はアルル以上に大切な人なんていないけど、もし、まだ俺のこと好きだったら、一生俺を好きでいろ。もし、離れ離れでも・・・」
シェゾ「俺は一生お前のことも守り続ける。約束だ」
上手くごまかされたような・・・ごまかされてなかったような・・・でも、あなたが本当の気持ちを言ってくれたから、私は頑張れる。
あいり「はい・・・」
頑張れば叶うって約束。
それから、少し後に経った時、シェゾは私にカービィ達を紹介してくれましたわ。きっと、この子達とも仲良くしてるのねと私は思いましたわ。あの時、くれた約束。今では忘れちゃったんですの?
シェゾ・・・
あいりは今でも、シェゾのことを想っていた・・・。
- 高飛車な姫とヘンタイな騎士と俳優の王子 前編 その4 ( No.314 )
- 日時: 2013/12/25 18:10
- 名前: 桜 (ID: iVrcVWnH)
何か、前編はあいりの過去編だな・・・。
ウサギ(あおい)「姉さん?」
ウサギの声で私は我に返りました。ウサギはある作戦を言う。
ウサギ(あおい)「僕の作戦では“被害者”に盗まれた宝石は調べによると簡単な警備が施されてるみたいです。煙幕で警察の視界をそらせるしかないようですよ。」
アリス(あいり)「分かりましたわ。それ!」
私はバラの花を投げましたわ。すると、私は天窓から飛び降りましたわ!
アリス(あいり)「双子怪盗アリス団参上!!」
警察官「夜神刑事!!アリス団が来ましたー!!」
夜神「落ち着け。冷静に判断すればいいのだ。」←この人は新たなオリキャラ
新たに私達を追う夜神蒼真刑事は私を捕まえようとしましたわ。私はそれに対して、煙幕を投げましたわ。だって、私達を捕まえることは絶対にできないんですもの。
アリス(あいり)「えーと、パスワードを入れると・・・開きましたわ!金よりも輝く宝石、ゴールドルビー!いただきますわ!」
私は天窓の外へ飛びましたわ。夜神刑事は今にも悔しそうな顔してましたわ。そして、あおいが“被害者”の悪事を暴いたあと、私はゴールドルビーを元の持ち主に返しましたわ。
持ち主「ありがとうございます!これで、また家は儀式ができるようになります!」
持ち主の娘「これで、みんなは助かるね・・・!」
私はにこりと笑って、その場から去りましたわ。私が木の上に乗っていると、ある人物が私に声をかけましたわ。
シェゾ「アリス!」
アリス(あいり)「シェゾ」
シェゾ「また、宝石を元の持ち主に返したそうだな。・・・今まで、悪人から宝石を取り返してくれてありがとう。お前のおかげで日本とフランスの犯罪は5割は減ったよ。・・・今日はそれだけだ。じゃあな」
アリス(あいり)「あ・・・」
シェゾはこのことを伝えに行くと、その場から去りましたわ。誰もいなくなった後に私は変身を解こうとしますわ。まだ私のことを守ってくれるのねと思うと、胸がギュッとなって、嬉しくなった。でも、シェゾは私のことを「可愛い妹」としか見ていない。私はただ可愛い妹として、見てほしかったんじゃない。私はただーーー・・・
ただ、一人の女性として、見てほしかったんですのーーー・・・。
バタンッ!!
えっ?何?私が変身を解いた時に誰もいませんわ?今、木の向こうにいて腰を抜かしているのはアラビアン調の服を着ている男。まさか・・・;
???「アリス・・・」
あいり「・・・!!」
変身を見られた!!!
長くなるので、続きは後編で。こんな形で前編を終わらせたかったの・・・。「気になるところで終わって続きが読みたくなる」という仕方でね。オリキャラ紹介は後編で。つか、みじけー。
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