二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- キミが帰る場所 その1 ( No.747 )
- 日時: 2014/08/10 18:01
- 名前: 桜 (ID: ybF6OwlW)
夏らしく、ホラー要素も入っております。つか、ホラーが入ってるか不安だけどね・・・;聖魔導、始めからやり直すことになっちゃったよ・・・OTLちくしょう・・・OTL
暑いよ・・・。
苦しいよ・・・。
身体が重いよ・・・。
お腹空いたよ・・・。
誰か・・・助けて・・・。
兄様・・・どこにいるんだ・・・?
兄様・・・会いたいよ・・・。
一体、何が・・・?
- キミが帰る場所 その2 ( No.748 )
- 日時: 2014/08/10 18:07
- 名前: 桜 (ID: ybF6OwlW)
一方
ラン「ん〜♪やっと、ロケが終わったよー!」
ドラリーニョ「お疲れー!」
ランは出演していた24時間テレビがようやく終わり、ドラリーニョがホテル帰りのランを迎えに行っているところだ。ランは無自覚ながら、ドラリーニョと手を繋ぐ。
ラン「今日は一緒にご馳走を作ろうね!」
ドラリーニョ「う、うん/////////」
ドラリーニョは顔が赤くなりつつも、ランを拒んではいなかった。すると・・・
ガシッ
ラン「わぁっ!!」
何者かがランの足を掴んだ!ランはこけそうになるが、ドラリーニョが受け止める。
ドラリーニョ「大丈夫!?」
ラン「う、うん・・・!?」
???「暑い・・・水・・・」
ランの足を掴んだのは王様の服を着た5歳くらいの子供だ。豪華そうな王様の服を着ているが、よく見ると女の子だ。
ラン「大丈夫!?」
ドラリーニョ「水って言ってたけど・・・どうやって・・・」
???2「随分とランとおしどり夫婦になってるわね、あんた」
ドラリーニョ「あっ、カレンちゃん!」
ドラリーニョの背後に箒で飛んでいるカレンが現れた。ランはカレンに助けを求める。
ラン「カレンさん!!助けて下さい!!この子が死にそう何です!!」
カレン「えっ・・・;警察に連れてけばいいんじゃ・・・」
ドラリーニョ「は!!?カレンちゃんには情というものがないわけ!!?この子が死にそうになってるのに・・・!!」
???「み・・・水・・・」
ラン「大丈夫!!?ねえ!!!」
カレン「・・・!!」
ようやく状況を理解したカレンと、熱中症になっている女の子を見つけたランとドラリーニョはランの家へ連れて行くことにした。幸いにもクーラーが聞いていたのか、女の子は涼しくなり、カレンが用意した水を飲んでいた。
???「おいしー!これ、美味しいぞ!もっと!」
カレン(ただの水だけどね・・・;)
ドラリーニョ「良かったー!死ぬかと思ったよ!」
ラン「良かったら、これ、食べてって。ラン特製カレーだよ!」
ランはカレーを女の子の前に置く。すると、女の子は嫌そうな顔しながら言った。
???「これ・・・ウンチみたいだ・・・食べるの嫌だ・・・」
カレン(!?カレーを知らぬだと!!?)
ラン(今時の子供も知ってるはずなのに・・・;)
???「タヌキの兄様、あれを取ってくれ!」
ドラリーニョ「あれ?」
ドラリーニョは「あれ」のイワシを取る。すると、女の子はそのイワシを食べる。
カレン「食べるの!!?」
???「?ボクのおやつ、いつもこれだぞ?」
ラン(変わった子だな・・・あ)
ランはあることに気付いた後、女の子にあることを聞く。それは・・・
ラン「そういえば、あなたの名前は?」
プリンス「麻生プリンス!1歳だ!」
ラン「1歳!?」
ドラリーニョ「カレンちゃんみたいに発育がいいのかな?」
カレン「ええ・・・まあ・・・」
ラン「じゃあ、プリンス。何であんなところに倒れてたの?」
ランにそう聞かれると、プリンスは悲しそうな顔をした。そして、こう言った。
プリンス「・・・芝生の公園で、私のご主人の兄様とはぐれたのだ・・・」
プリンス『わぁ!蝶々だ!』
兄様『プリンス!道路は危ないからねー!』
プリンス『・・・!?兄様・・・どこ・・・?』
プリンスは泣きじゃくりながら言った。それは・・・
プリンス「兄様・・・どこにいるのだ・・・?兄様に・・・会いたい・・・」
ラン「・・・泣かないで」
ランはプリンスの頭を撫でる。そして、決意したように言った。
ラン「私達があなたのお兄様を探してあげる!」
ドラリーニョ「こう見えても、ぼく達はCOMの一員だよ?人捜しなら、任せてよ!」
カレン「・・・ちょっと、待ちなさい」
カレンは2人を引き止めるように言った。それは・・・
カレン「その公園なら、隣駅よ。ここからも歩いていけるわ」
ドラリーニョ「知ってるの!?」
カレン「空中浮遊の散歩で何回か見たからね。・・・だから、もう泣かないで」
カレンはプリンスの頭を撫でる。すると、こう言った。
カレン「あなたのお兄様も泣きながらあなたを探してるに決まってるわ。眠れないでずっと・・・ね」
プリンス「!・・・ありがとう、姉様、兄様。あ、そうだ」
プリンスはコートの中から何かを取り出す。それは・・・
プリンス「これ、贈り物だ。優しくしてくれた2人の姉様と兄様に」
3人(キュン)
ラン「あ、ありがとう。手の中は何・・・」
ランとカレンは固まった。そう、プリンスの手の中は・・・
台所に出てくるGだった!!
ラン&カレン「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」
〜10分後〜
ドラリーニョ「退治したよー;(手には殺虫剤と死んだGを包んだティッシュ」
カレン「もう、こんなの持ってきちゃダメでしょ!!!?(号泣」
プリンス「仕方なかろう。虫はボクのおもちゃなのだから」
ラン(ドS!!?)
カレンは立ち上がり、軽い支度をしていた。そう、プリンスの兄を探しに行くのだ。
カレン「そろそろ、プリンスの兄を探すわよ。出かける準備を・・・」
プリンス「待ってくれ!!その前に行きたいところがあるのだ!!」
ラン「?どこに?」
ランの問いにプリンスはこう答えた。
プリンス「フランスの綺麗な豪華なところ!でかいのだ!」
ドラリーニョ「フランスの綺麗ででかいところって・・・」
ラン「ベルサイユ宮殿だ!」
カレン「・・・まあ、ちょっとなら大丈夫でしょ。連れてってあげるわ。ドラリーニョ、どこでもドアを出して!」
ドラリーニョ「はーい」
プリンス「ありがとう、姉様!」
ドラリーニョはどこでもドアを出す。さぁ、フランスの短い小旅行の時間だ!
G
- キミが帰る場所 その3 ( No.749 )
- 日時: 2014/08/10 18:13
- 名前: 桜 (ID: ybF6OwlW)
ベルサイユ宮殿
ベルサイユ宮殿
プリンス「ここがベルサイユ宮殿か!庭が広いなぁ」
ラン「そりゃあ、マリー・アントワネットがルイ16世と結婚して住んだ場所だからね」
カレン「詳しいわね;」
4人はベルサイユ宮殿に入る。すると、桜の城のように広く、鏡の間があそこにあった。
ドラリーニョ「ここが鏡の間だよ」
プリンス「すごい広いなぁ。流石はベルサイユ宮殿だ。・・・なあ、ラン姉様」
ラン「?」
プリンス「マリー・アントワネットはその後、どうなったのだ?」
ラン「・・・あ・・・」
ランは一瞬考え込んだが、ある決意を胸にプリンスの手を引く。
プリンス「?」
ラン「おいで。マリーがあの後、どうなったかを教えてあげよう」
4人はどこでもドアである場所に行く。すると、コンシェルジュリー監獄にたどり着いた。4人はその場所に入る。
ラン「ここはマリー・アントワネットが最後に閉じ込められた場所なの。マリーはルイ16世の後に処刑されたんだよ」
プリンス「ふーん・・・」
4人はある独房にたどり着いた。それは後ろに向いている人形。そう、この人形こそが・・・
ラン「あれがマリーの最後の姿だよ。」
プリンス「・・・!」
ラン「若くしてフランス王妃になり、贅沢の限りを尽くしたマリー。最後にこの独房で何を思ったんだろうね」
プリンス「・・・」
ドラリーニョ「・・・今、思い出したんだけど、マリーの罪は「見なかった」ことだよ。市民の生活を知ろうとしなかった。ベルサイユは隔離された場所だから、仕方ないけど」
ラン「じゃあ、もし、ドラリーニョだったら、いい王様になれるだろうね」
ドラリーニョ「・・・そうかな」
カレンは3人の後ろに向き、そして、こう言った。
カレン「もういいでしょ?そろそろ、行くわよ」
ラン&ドラリーニョ「はーい」
プリンス「兄様を探せるのだな?」
カレン「先に引き止めたのはあなたでしょうが!!」
4人はどこでもドアで元の場所に戻った。日本に戻った途端、3人はプリンスの家を探す。すると、プリンスの家にたどり着いた。見るからにセレブリティな家だ。
セレブリティな家
- キミが帰る場所 その4 ( No.750 )
- 日時: 2014/08/10 18:15
- 名前: 桜 (ID: ybF6OwlW)
だが・・・?
ドラリーニョ「セレブだね〜」
カレン「プリンスの服が王様なのは納得できる;」
プリンス「ついに・・・!ついに・・・!兄様に会えるのだな!」
ラン「うん!」
ランはインターホンを鳴らす。しかし、いくら何回鳴らしても出てこなかった。
ラン「あれ?いないのかな?」
ドラリーニョ「確か、ここなのに・・・」
すると、近所の人が4人の前に麻生の近所の人が現れた。
近所の人「あら、あなた達、麻生さんに御用事?」
カレン「は、はい。留守でしょうか?」
近所の人「あら!やだ、聞いてないの?」
近所の人「麻生さんなら、今日、お昼にお引っ越しされたけど」
ラン「・・・え?」
近所の人の突然の発言。ランは半信半疑のまま、こう言う。
ラン「あの・・・迷子になっている麻生さんの息子の妹さんを連れてきたんですが」
近所の人「えっ?あら!麻生さんのとこの息子さん、妹さんなんていないはずだけど」
ラン「・・・っ、そんなわけないです!!確か、プリンスがここって・・・」
近所の人「!あら!「プーちゃん」のこと!?」
近所の人「それ、飼ってたトイプーちゃんでしょ?」
近所の人の衝撃発言に3人は固まった。近所の人は話を続ける。
近所の人「確かに家族のように可愛がってたけど、転勤先の社宅がペット禁止らしくて、結局、貰い手も見つからずじまいでねぇ。隣駅まで捨てに行ったらしいわよ。酷いわよねぇ・・・。人懐っこい子だったのに可哀想に・・・」
近所の人の話に3人は固まった。もちろん、プリンスも・・・。そんな中、雨が降った。
近所の人「あら、大変!洗濯物!それじゃあ!」
近所の人は自分の家に帰った。プリンスはショックのまま、こう言った。
プリンス「・・・兄様・・・兄様はもう、ここにはいないのか・・・?」
ラン「プリンス・・・?」
兄様『プリンス。今日は外へ遊びに行こうか』
プリンス「兄様は・・・ボクと遊びに行ったのではないのか・・・?本当はボクが邪魔になったから、ボクを置いて行ったのか・・・?」
プリンスはポロポロと涙を流す。すると、ランが慰めるように言う。
ラン「・・・い・・・家を間違っちゃったのかな?大丈夫。私がまた・・・」
プリンス「兄様は・・・ボクのこと、いらなくなっちゃったんだろ・・・?」
ラン(えっ・・・?)
プリンス「もういいんだ・・・ボク、本当は兄様のとこに帰る元気、なかったのだ・・・だから、もういいのだよ・・・」
「ここまで連れてきてくれて・・・ありがとう・・・バイバイ・・・ラン姉様・・・」
そう言うと、プリンスはフッと消えたーーー。
ラン「プリ・・・ンス・・・!?(まさか・・・本当に・・・)カレンさん!!ドラリーニョ!!プリンスを探さなきゃ!!」
カレン「えっ・・・?ちょっと、マジなの・・・」
ドラリーニョ「本当なの・・・!?」
ラン「私だって、よく分からないけど・・・(でも・・・探さなきゃ・・・プリンスが本当にいなくなっちゃう気がする・・・」
カレン「あの子と出会った場所、まず、そこよ」
ドラリーニョ「探そう!」
ラン「・・・うん・・・!」
3人は大雨の中、芝生の公園でプリンスを探す。そこは小さな森みたいなのがあり、3人がプリンスと出会った場所だ。
ラン「プリンスー!!」
ドラリーニョ「プリンスー!!」
カレン「ちょっとー!!」
ラン「プリンス!!どこ!?プリンス!!!」
近所の人『それ、飼ってたトイプーちゃんでしょ?』
プリンス『1歳だ!』
プリンス『ボクのおやつ、いつもこれだぞ?』
ラン(あの人が言ったことは・・・プリンスのことだ・・・)
一方、本来のトイプー姿のプリンスは王様の服を身に纏って倒れていた。その最中にプリンスの頭に思い出がよぎる。
兄様『プリンスにおもちゃを買ったよー』
父親『またそんなもの、買って;』
兄様『だって、プリンスは兄様の大事な妹だもんねーvプリンスが話せたらいいのにねぇー』
プリンス(兄様・・・ボクが本当に兄様の妹だったら、兄様はボクを連れてってくれたのか・・・?)
すると、バシャバシャと足音が鳴る。ランがプリンスを見つけたのだ。
ラン「プリンス!!」
プリンス(ラ・・・ン姉様・・・?)
ラン「プリンス!!大丈夫!!?」
カレン「ラン!!プリンスを抱えながら、ムーンウィングで翼を生えさせなさい!!獣医に連れてく!!ドラリーニョ、私の後ろに乗りなさい!!」
ドラリーニョ「うん!!」
ラン「・・・カレンさん・・・ドラリーニョ・・・」
ランはプリンスを抱えながら、ムーンウィングで翼を生えさせ、カレンは杖を箒に変身して、ドラリーニョとともに箒に乗る(ちなみにカレンは前方・ドラリーニョは後方)。そして、動物病院まで急ぐ中、ランはプリンスに言いかける。
プリンス(ラン姉様・・・来てくれた・・・)
ラン「プリンスー・・・うちにおいでー・・・私が・・・プリンスの姉様になるから・・・一緒に帰ろう・・・!」
プリンス(ボク・・・ラン姉様の家に帰っていいのか・・・?ラン姉様は・・・ずっと、ボクのそばにいてくれるか・・・?)
ラン「私が・・・ずっと、プリンスのそばにいるから・・・っ」
プリンス(そうか・・・ありがとう・・・ラン姉様・・・)
急いで動物病院に行く中、3人はプリンスの命の救出を願っていた。泣きながら・・・。
ラン(だから・・・プリンスを助けて・・・どうか・・・この小さな命を助けて・・・)
プリンスは・・・!?
- キミが帰る場所 その5 ( No.751 )
- 日時: 2014/08/10 18:20
- 名前: 桜 (ID: ybF6OwlW)
数日後
数日後
ある日の朝、ドラリーニョはインターホンを鳴らす。すると、カレンとランが出てきた。
カレン「あんた、また来たの〜?」
ドラリーニョ「あんだけ協力したのに、その態度は何だよ〜;」
ラン「こらこら、カレンさん;ドラリーニョ、カレンさんも私もドラリーニョに感謝してるんだよ」
ドラリーニョ「ランちゃん・・・!あ、プリンス、おはよー!」
プリンス「おはよう」
動物病院で回復したプリンスはカレンの魔法により、言葉を喋ることができた。しかし、プリンスはあれから自力で人の姿を見せてない。
ラン「よーし、それじゃあ、プリンスを紹介しにスマブラ屋敷に行きますか!」
カレン「そうね」
ドラリーニョ&プリンス「おう!」
3人はプリンスを連れてスマブラ屋敷に行った・・・。
もう二度と、自力で人の姿にならなくていいように。
誰かを求めなくていいように。
キミが帰るこの場所にたくさんの幸せが降り注ぎますように・・・。
おわり
「後書き」
今回は夏ということでシリアスホラーに挑戦しました。ずっと、書きたかったので書いて良かったです。
プリンスのことですが、これからはメイン組に入るんだろうなーと思います。トイプーは可愛いですよね!それを捨てる奴はもったいない!転勤で動物が飼えなくなったのは同情しますが。
ちなみにランのマンションはペットOKです。私もいつかはペット可の物件に住んで、いつかは庭付き一戸建てを買って、私が欲しがっているグレートピレニーズを飼おうと思います!できれば、広い庭で・・・。
おっと、夏は短編ばかりで逃走中が全く、進んでませんね;そろそろ、逃走中を更新せねば・・・;
感想をお願いします。