二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 終章:現世の月の巫女の想い その1 ( No.806 )
- 日時: 2014/08/25 18:20
- 名前: 桜 (ID: /XK1VBbn)
終章です。果たして、アズサが闇の巫女になっちゃったわけとは・・・!?
悲しみに暮れながら、
ルナを生き返らせるために何百年も奔走してたあと、
ようやく、ルナを生き返らせる方法が分かったんだ。
痛みをルナに隠しながら。
今、アズサさんを止めなかったら、
アズサさんは悪の華を咲かせるうちに大成してしまう。
アズサさんがルナさんを生き返らせようとしても、
「私」には他に好きな人がいるの。
いつでも明るくてサッカーが大得意な黄緑色の猫型ロボット。
日常日和。特別編2 ーーー傲慢の流星と闇の巫女の過去ーーー 終章
- 終章:現世の月の巫女の想い その2 ( No.807 )
- 日時: 2014/08/25 18:24
- 名前: 桜 (ID: /XK1VBbn)
引き続き過去話
海の向こうの国のある町。そこではみんな、何かを奇怪な目で見ていた。そう、ルナの死体を抱えているアズサだ。
男性「おい・・・あれ、死体じゃねぇか!?」
女性「恐ろしい・・・」
子供「怖いよ、ママー!!」
恰幅のいい男性「・・・おい!!」
ガッ!!ドスン(アズサが恰幅のいい男性に殴られて、吹き飛ばされる音)
恰幅のいい男性「大事そうに死体何か持って・・・頭がおかしいのかてめえ!!気色悪ィんだよ・・・!!?(自分の右腕の凄まじい火傷を見る)ぎゃああああああああああああ!!!俺の腕がああああああああああああああ!!!」
アズサは離されたルナの死体を見る。すると、泣きそうになった。
アズサ「ル・・・ナ・・・。・・・っ。う・・・おお・・・おおおお・・・」
アズサは涙をこらえながら、すすり泣きをしていた。一方、ユーリはメルヘン王国の「赤の吸血鬼城」で書類の整理をしていた。すると、既に青年姿のヴィルが遊びに来た。
ヴィル「ユーリ!遊びに来たぞ!」
ユーリ「ヴィルか・・・」
ヴィル「?ユーリ、人間界で何があったんだ?帰ってから、顔色がよくないとメイド達が言っていたのだが・・・」
ユーリ「・・・そうか?私はいつも通りだぞ?」
ヴィル「そうか・・・」
ある程度の時間が経つと、ユーリはようやく、書類の整理を終え、ある禁じられた場所に向かっていた。魂の部屋。普段は結界を張られているが、そこにはグーミリアの魂と不幸の力が祭壇に封印されている場所だ。
ユーリ「いつまでも隠し通せるではないか。・・・(すまぬ、ルナ。すまぬ、アズサ)私には・・・これくらい・・・し・・・か・・・やれん・・・」
ユーリはポタポタと涙を流しながら、祭壇の上にすがりながら言った。
ユーリ「許してくれ・・・許してくれぇぇぇ」
ユーリは祭壇の前でいつまでも泣き続けた。この部屋中が水浸しになるくらい。
一方、アズサはルナのお墓を立てていた。すると、小さな女の子が現れた。
女の子「それ・・・誰のお墓?」
アズサ「ルナ・・・私の大事な人だ」
女の子はルナのお墓に手を合わせていた。すると、手を合わせたあとに女の子は言った。
女の子「ねえねえ!人は死んでも魂はなくならないから、また生まれ変われるんだって!ルナさんとも・・・またいつか会えるから!だから、悲しくはないよ!じゃあ、またね、お姉ちゃん!」
女の子はそう言ったあと、向こうに駆けて去って行った。アズサはルナのある言葉を思い出した。
ルナ『ずっと、一緒に・・・』
アズサ「そうか・・・そうだな」
すると、アズサの頭にある言葉が聞こえた。
ーーー「あの月の巫女を生き返らせたい?」
アズサ「!!?誰だ!?」
アズサは辺りを見渡したが、誰もいなかった。何かはアズサに頭の中で語りかける。
ーーー「そう慌てないで。私は憤怒の流星。私はあなたが幼い時に憑いたのよ。半強制的に眠らせられたけどね」
アズサ「そうか・・・ルナはまたいつか、会える。私が死んだら、きっと来世で会えて・・・」
ーーー「残念だけど、あなたが死ぬ時なんて来ないわ」
アズサ「・・・何!!?」
ーーー「あなたは魔族だから、不老不死なのよ。でも、ルナは生き返るわ。あなたが旅をして、「闇の巫女」になり、他人を皆殺ししながら・・・ね」
アズサ「・・・」
ーーー「まあ、この辺はあなたの好きなようにしなさい。それじゃあ、あなたが決めるまで私は眠るわね」
そう聞こえると、憤怒の流星の声は聞こえなくなった。アズサは思った。
アズサ(・・・確かにルナは私の分まで生きてと言った。でも、私からルナを取って・・・)
何が、残ると言うんだ?
アズサは歩いた。「闇の巫女」として、ルナを生き返らせる方法を探すために・・・。
過去話終了
- 終章:現世の月の巫女の想い その3 ( No.808 )
- 日時: 2014/08/25 18:27
- 名前: 桜 (ID: /XK1VBbn)
今
ユーリ「・・・これが、私の抱える罪悪だ」
ラン「・・・」
ガルル「!」
すると、王ドラが大広間に現れた。ガルルは王ドラに問う。
ガルル「王ドラ殿・・・聞いていたのか?」
王ドラ「ちょっと、チラッと。・・・ユーリさん」
ユーリ「何だ?」
王ドラ「ルナさんにもウサギの耳が生えてましたか?」
ファルコ「それ、最初に質問する言葉か!!?」
ユーリ「ああ」
ウルフ「そうだったのか!!?∑(°д°;;;)」
王ドラはこの質問の答えにある推測にたどり着いた。それは・・・
王ドラ「なるほど・・・ユーリさんはMZDさんにルナさんの魂と魔力を渡し、その数百年後に「ラン」に転生させたのでしょう」
ラン「・・・あれ?ルナさんが私に転生を遂げたのと、アズサさんが闇の巫女になった理由はあまり関係ないみたいんじゃない?」
王ドラ「・・・。私の推測ですが・・・ランさん、あなたを不老不死にさせようとしたんですよ」
全員「!!?」
全員が驚く中、王ドラは落ち着いて話す。
王ドラ「桜と一緒ですよ。まあ、桜は一度死んでから不老不死になったみたいですが。・・・でも、闇の流星の存在を知られちゃ、私達も黙ってはいられません。ロードと夢の精と夢の扉を開いた者を使ったのはきっと、そのためでしょう。永遠にルナさんと二人で・・・それがアズサの信念です」
ラン「・・・」
ドラリーニョ「でも、ロードの他に仲間がいるのは確か何でしょ?」
王ドラ「少なくとも、大地の巫女と鳥の巫女、騎士リーヴと暗殺者ヨークがいるのは確かですね」
ラン「大地の巫女と鳥の巫女?」
王ドラ「大地の巫女は大地を司る巫女、鳥の巫女は鳥を司る巫女のことです。名前だけは詳しく調べられませんでしたが・・・6人はリリン帝国にいます」
全員「リリン帝国!?」
王ドラ以外の全員はリリン帝国のことに驚きながら、王ドラは言う。
王ドラ「リリン帝国は最古よりアダムの最初の妻、リリスの娘リリンが作った国だと言われています。しかし、リリン帝国は最早アズサの国。桜はリリン帝国を第5回の逃走中の舞台にするつもりですよ?」
ウルフ「じゃあ、アズサとの決着の地も・・・」
王ドラ「かもですね。しかし、リリン帝国の地形は詳しくは知りませんでしたが・・・」
ユーリ「いや、アズサの居所を突き止めただけでありがたいぞ。ところで・・・」
ユーリは冷静な口調であることを言った。
ユーリ「第一、お前ら、まだ傷が癒えてないだろう。傷が癒えるまで横になってろ」
ラン以外全員「えーっ!!?」
ファルコ「チッ、仕方ねーな」
フォックス「まあ、倒すのにかなりの労力を費やしたからな・・・;」
ウルフ「横になるか」
ガルル「私もケロン軍がコーネリアを撤退する日までこのスマブラ屋敷に泊まるか」
王ドラ「ドラリーニョ、一緒に寝ましょうか」
ドラリーニョ「うん!」
ランとユーリ以外の全員は大広間を後にする。ランはユーリを見ながら、大広間を後にしようとする。
ラン「じゃあ、私も部屋で横になるね」
ユーリ「待て。その前に一つだけ聞きたいことがある」
ラン「?」
ユーリ「私がただのロボットに嫉妬すると思っているのか?」
ユーリ「ドラリーニョのこと、好きなのか?」
ラン「・・・!」
ユーリに言われたランはこれまでのドラリーニョとの思い出を思い返した。出会った時のこと、一緒に遊んだこと、アリス団とサンと一緒に詐欺師グループを倒したこと、のび太達が幼児化した時のこと、逃走中3で自分を護衛してくれた時のこと、捨てられたプリンスを助けた時のこと、そして・・・。ランは無言のまま、コクリと頷いた。顔が赤くなりながら。
ユーリ「・・・!」
ラン「(好き・・・どうしよう・・・私・・・ドラリーニョのこと、好きになっちゃったんだ。いつのまにこんなに・・・)・・・ユーリ、私は・・・」
ユーリ「言うな。気付いてたんだ。ランの様子から・・・な」
ラン「・・・ユーリ、ごめんなさい。この大事な時に・・・」
ユーリ「ドラリーニョを好きな気持ちに時は関係ないぞ。闇の巫女事件が解決したら、告白すればいい」
ラン「・・・うん」
ランは後ろに向き、部屋に向かった。ユーリは大広間でこう思った。
ユーリ(・・・まあいいか。別にドラリーニョはいい奴だし、ランが惚れる理由は分かる。そもそも、ランは「ルナ」じゃないしな)
ユーリは窓を見た。そして、こう言った。
ユーリ「私はルナに初恋をしたーーーということだな」
おわり
- 終章:現世の月の巫女の想い その4 ( No.809 )
- 日時: 2014/08/25 18:32
- 名前: 桜 (ID: /XK1VBbn)
「オリキャラ紹介」
・グーミリア
吸血鬼と人間の混血の女性。半分吸血鬼でありながら、不幸の力を持った不幸の巫女で、発覚してからすぐに唯一の肉親だった兄と引き離されて幽閉されていたが、脱走し、他を不幸にするために人間界にやってきた。その中でアズサを不幸にしようとするが、ルナにより膨大な魔力を手に入れたアズサに魔力の熊手で倒され、果てた。しかし、グーミリアの魂と魔力はユーリに回収され、封印の祭壇に封印された。
・カグラ
当時のユーリの付き人の吸血鬼の男性。グーミリアを止めるためにユーリとともに人間界にやってきたが、内心はグーミリアの不幸の力を利用して、人間界もメルヘン王国すらも自分の思うがままにしようと考えていた。ルナの死亡のあと、その後の消息は不明。
「後書き」
・・・というわけで、特別編2をお送りいたしました。正直に言えば、アズサとルナは意外と動かしやすかったでした。
今は第5回逃走中は何とかは構想は大体練っております。今は第4回逃走中を進行せねばなりませんが、終わったらすぐに執筆しようと思います。
とりあえず、ルナの死亡にコメントを送ってくれた作者さんが衝撃しました。多分、終章でも衝撃を受けるんだろうな。
この特別編の別のサブタイトルは「月の巫女の悲劇」と書いておきます。ルナは散々と利用された可哀想な女性ですからね;
さて、そろそろ、私は逃走中を書かねばなりませんのでここに言っておきます。・・・ドラリーニョ×ランはこの長編の必需品だよ!
感想をお願いします。