二次創作小説(映像)※倉庫ログ

昇る星と満月の物語 その1 ( No.879 )
日時: 2014/12/27 18:30
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)

今年最後の小説。今回のタイトルは「昇る星」はゼオ君のことで「満月」はツーストのことです。つまり、この2人がメインのお話です。ツーストはゼオ君のことを「昇る星(ライジング・スター」だと心のどこかで思っているのかもしれません。ゼオ君はツーストがあいりと付き合っていることを他のミラクル☆4メンバーやサンちゃん以外のマジカル☆4メンバーには隠してしまうかもしれなかった人生をいい意味で悪い意味の方向でも変えたんですから。もちろん本人はそういうつもりではありませんが。






ーーーディッシュタウンのある坂の上の大きな豪邸の屋敷。俺のフルートの先生、フランツ先生の今の家だった。宿に住んでいた俺はフランツ先生の薦めでこの屋敷に住んだ。この屋敷にププルやプニィやエターニャ、ギガディスやクリオラ、勇者三人組が邪魔しない程度に遊びに来ていた。もちろん、この屋敷のサロンでの演奏会も他の演奏家とかとともに見に来てた。


フランツ『ゼオ君。フルート曲のモーツァルトのアンダンテは吹けるかい?もちろん僕もフルートで伴奏として一緒に』
ゼオ『吹く!』


俺以上に金色の音を奏でるフランツ先生。音楽が大好きだった俺も含めて身内全員の自慢だったフランツ先生。ププル達はフルートが吹ける俺が自慢だったって言ってたけど・・・






俺はフランツ先生みたいになりたかった。いつかはフランツ先生を越えてやることが俺の唯一の目標だったーーー・・・。






ゼオ「・・・夢か」


ゼオの楽しそうな夢。それは楽しかった日々だった。あの「戦争」が起きるまでは。すると、ドアのノックが鳴る。


リン「ゼオー。何か明後日の大晦日の菊池財閥の屋敷のリサイタルにあんたが呼ばれたってさー」
ゼオ「(鈴花の・・・)ああ、今、行くよ」


ゼオはいつもの衣装に着替えて部屋を出る。明後日の菊池財閥の屋敷のリサイタルの話し合いをするために。






大晦日の2日前になり、スマブラ屋敷の大掃除中にマルクが何やら慌てながらツーストに言っていた。サタンも一緒にいた。


マルク「どうするのサ、ツースト!!ゼオとププルは2人だけでプニィ達をアズサかロードから助け出すつもりなのサ!!2人だけではアズサとロード達を倒せないのに・・・!!」
ツースト「うっせーな、マルクは!!俺だって考えてるよ!!だけど・・・リリン帝国がプニィっていう子達を人質に取っているなら・・・ゼオとププルがまた無茶をするに決まってるだろ・・・!こうなったら、みんなよりも一足先にリリン帝国に行くとか!」
サタン「私達、桜に先にリリン帝国に行くなと言われてるではないか。・・・もういいだろう。ゼオとププルが決めた通り、二人をリリン帝国に行かせよう。」
ツースト「なっ・・・!?」
サタン「これはゼオとププルが望んでいることだし、最初から決まってた運命なのだよ。大体、一度決めたら聞かない奴を止められる権利はないだろう。私達には。」


サタンの発言にツーストは何も言えなかった。確かにサタンの言うことも一理はある。しかし、ツーストは・・・。すると、マルクはゼオが自分を探しているのを見かけた。


ゼオ「マルクー、どこだー?」
マルク「あっ!そういえば、明後日の大晦日に鈴花の家の菊池財閥の屋敷でのリサイタルでやる曲をボクが選ばなくちゃいけないんだっけ!」←くじで選ばれた
サタン「さて、私は窓拭きの続きをやるか」


マルクとサタンは用事で向こうに行ってしまった。ツーストは舌打ちをしながらこう思った。


ツースト(何で言わなかったんだよ・・・あの天然アホ毛野郎とお節介ちんちくりん娘・・・)






ゼオ「マルク?」
マルク「はっ!・・・何なのサ、ゼオ」
ゼオ「リサイタルでやる5曲、お前ならどれがいいんだ?」
マルク「えっと・・・」


マルクはゼオが用意した曲の中で5つの曲を決めた。


マルク「ビゼーのメヌエット(アルルの女より)とカルメン間奏曲とフォーレの子守歌とバッハのポロネーズとモーツァルトのフルート協奏曲第2番なのサ!」
ゼオ「こりゃまた、派手な曲が来たな・・・メヌエットとカルメン間奏曲を吹いたことはあるけど、フランツ先生がもう少し迫力がある演奏をしろと言うからなー・・・」
マルク「そこはテクニックとずば抜けた表現力で行けばいいじゃn」
氷海「マルク、テクニックと表現力だけじゃ、音楽界で生き残れないわよ」
マルク「氷海・・・!(ムッ」
ゼオ「あの・・・氷海。迫力があるフルート演奏ができるなら、俺に致命的な欠陥があるんだろ?」
氷海「欠陥?」
ゼオ「考えてみたのはいいんだが・・・思い当たる点が多すぎて・・・;」


「ゼオのフルートとしての欠陥」
・演奏に迫力がない
・テクニックと正確さに頼りっぱなし
・力以上に思い上がっている
・演奏がフルーティストとして浅薄過ぎる
・楽譜と正面から向き合ってない
etc・・・


マルク「こんなの書かなくてもゼオは上手く行ってるのサ;」
氷海「うーん・・・そうね。確かに私はあなたのフルートを私よりも上手いって思ってる。だけど・・・私が気になったことは「派手な曲での演奏を小さくまとまりすぎてる」。「派手な曲での演奏が無難過ぎてる」でもいいかしら?」
ゼオ「!」
氷海「いい演奏というのは上手い・下手が全てじゃないわ。もちろん音楽センスも関係していくんだけど・・・そこに魂があるかないかよ」






氷海「今のあなたのフルートは本当にあなたが心から伝えたいことなの?」






すると、ゼオの心象風景にはフランツの屋敷のサロンの演奏会でププルやプニィやエターニャ、ギガディスやクリオラや勇者三人組がフランツが親しくしてる演奏家とかとともにゼオとフランツがモーツァルトのアンダンテを吹いていることが目に浮かんだ。


ゼオ(あ・・・)






意味深な発言

昇る星と満月の物語 その2 ( No.880 )
日時: 2014/12/27 18:34
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)

クルルがやらかしました






そして大晦日の前日のスマブラ屋敷。ツーストはCD・DVDレンタル屋であるCDを借りていた。その名は「アクション仮面の唄」。フルート演奏に迫力がなさが弱点のゼオのためにツーストが派手な曲であるアクション仮面の唄のフルート用の楽譜を作ってみることにしたのだ。大体はできたのだが・・・


ツースト(最近、あのおじゃま犬2匹(ゼオとププルのこと)のせいであいりと毎週末の夜のあいりの家以外の二人きりの時間を過ごしてない!!あいりに会いに行くか)


すると、コンコンとノックの音が鳴った。その音は鳴る度にツーストはゼオとププルだと思い、かなりイラッと来た。


ツースト(この音は・・・あのおじゃま犬のゼオだな!!?奴のために派手なアニメの派手なアニメ曲の楽譜を作ってるのに親の心子知らずならぬ世話役の心さすらいの闇の魔導師知らずだ!!)


いや、意味は合ってるけど、ことわざの名前が物騒だから。ゼオとププルのことで今まで溜めてきた感情を爆発し、ドアをバンと強く開ける。


ツースト「こらー!!チビ黒チワワ!!こん・・・」






ツーストの目の前にいるキャラ:ツーストに会いに来たあいり


ツーストΣ(°Д°;;;)






ツースト「あいり・・・!?」
あいり「チビ黒チワワって・・・酷いですわ・・・(´;ω;`)」
ツースト「ち・・・違う!!それはお前のことじゃなくて・・・;」
あいり「じゃあ、ゼオ?あの人、かっこ可愛くてめっちゃいい子ですものね・・・(ぐすん」
ツースト「いや、俺の話も聞いて!!?とにかく、中に入れよ!!」


ツーストは派手な演奏が苦手なゼオのために派手なアニメ曲であるアクション仮面の唄の楽譜を作っていること、そしてゼオが明日、鈴花の家の菊池財閥の屋敷のリサイタルにゼオが出演することを話した。


あいり「へー。ゼオの弱点を克服させるために・・・」
ツースト「だから、大体はできたんだが、まだ違和感が合ってな・・・しんのすけやスマイル、フォースのアクション仮面の話を聞いても分からんし・・・ゼオは昨日、派手な演奏が分からずじまいだし・・・」
あいり「・・・この音はもう少し高い音がいいですわ」
ツースト「えっ?」
あいり「私、吉祥学園にいたときにしんのすけにアクション仮面を見せられてこの曲くらいは覚えてますの。ツーストがゼオとププルのことを思って世話役をやめられなかったのは知ってますから。それに・・・私もツースト同様にゼオのフルート演奏を楽しみにしてますから」
ツースト「・・・!ああ・・・」


ツーストはあいりの協力もあって、アクション仮面の唄の楽譜の記号を直す。一方、ゼオはフルートでビゼーのメヌエットを吹いていた。しかし、いくら上手くても演奏に深みが欠けていた。


ゼオ「あ、また間違えた;テクニックは間違ってないけど、深みが・・・」
クルル「よォ、頑張ってるなァ」
ゼオ「あ、クルル!」


すると、クルルが元・倉庫53号室を借りたゼオ専用の特別練習室にやってきた。ゼオは無防備そうに言う。


ゼオ「明日は鈴花の家の菊池財閥でのリサイタル何だから、もっと演奏に深みを出さなくては・・・」
クルル「それでお前はどうするんだァ?」
ゼオ「・・・フルーティストとして成長した俺の演奏をフランツ先生に見てほしいんだ。今は帰れないけど・・・」






クルル「マジカルワールドがリリン帝国に蹂躙されたから?」
ゼオ「えっ・・・?」






その言葉を聞いた瞬間、ゼオはドクンドクンと動悸が鳴る。ゼオはクルルに問おうとするが・・・


ゼオ「蹂躙されたって・・・」
クルル「だって、そうだろォ?俺はパソコンの画面で見たんだが、フランツっていう奴らはリリン軍に捕まったって言ってたぜェ?ゼオはフランツっていう奴らをププルと二人で助けるためにリリン帝国に行くってホントか?」


クルルはこう言った後に練習室を出て行ってしまった。ゼオの動悸は止まらなかった。


ーーー知られた。知られてしまった。


氷海『今のあなたのフルートは本当にあなたが心から伝えたいことなの?』






ゼオ「ーーー・・・俺には一生、無理かもしれない、な・・・」






こんなに覗かれたくないと怖がる心をこじ開けるなんて・・・。






ゼオ・・・!?

昇る星と満月の物語 その3 ( No.881 )
日時: 2014/12/27 18:39
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)

ツースト「アクション仮面の唄の楽譜、できたーーーーーーー!!」
あいり「おめでとうですわ!」


ツーストはようやく、アクション仮面の唄の楽譜ができた。ツーストはその楽譜を持ってあいりに言う。


ツースト「じゃあ、あいり!これを持ってゼオのところに行くからな。これはお礼(あいりにチュッとキスをする」
あいり「////////!!(不意打ち///////!!」


ツーストはゼオ専用の特別練習室に行く。一方、マルクとサタンは大晦日パーティ用の料理の材料を買い終わって帰ってきた。


サタン「あーあ。なぜ、このグリルよりもチビな一頭身と買い物にいかなければならないのだろうか」
マルク「それはこっちの台詞なのサ(^ω^#)。ゼオ、ちゃんと欠陥を克服できたのサ?」
サタン「?ゼオがどうかしたのか?」
マルク「ゼオ、昨日、キツいことを言われたのか分からないけど・・・自分の弱点を氷海に言われたのサ。それでゼオはあれからごはんも食べずに特訓してるんだけど、まだ・・・;そのことをツーストに相談したら、派手なアニメ曲のアクション仮面の唄のフルート用楽譜を作るって・・・;」
サタン「ああ、アクション仮面のOPかwww確かにあれなら、ゼオがしんのすけからの話を聞いて興味を持ってたし、その方があいつにとってはいいだろうな」


すると、ゼオ専用の特別練習室にたどり着いた。その特別練習室にツーストがいた。


マルク「あっ、ツースト!ゼオは弱点を克服できたのサ?」
ツースト「・・・(ある紙を見る」
マルク「ツースト?」


ダッ(ツーストが走りながらゼオ専用の特別練習室を出る)


マルク「ツースト!!なぁ、ゼオは!?」
サタン「?(ツーストが読んでいた紙を見る」
マルク「全く、あいつは・・・」
サタン「・・・!!?」


その紙にはゼオの字が書かれていた。その内容とは・・・






ーーーツースト、マルク、グリル、マホロア、ププル、みんなへ
お別れの時だ。ププル以外にマジカルワールドのことを知られた以上、一緒にいることができない。勝手なことをしてごめん。俺がリリン帝国にたどり着く日まで俺を探さないでくれ。つぎドカ組や鈴花の家の菊池財閥に後日、手紙を送る。今までありがとう。






さようなら。






ツースト「マルク!!そっちはいたか!?」
マルク「全然、ダメなのサ!!雪が降ってるし、もう夕方だから暗くなるのサ!!」


ツーストとマルクとサタンの三人はゼオを探していた。雪が降る中、マルクはゼオのことを心配気味に言う。


マルク「本当に・・・ゼオはどこに行っちゃったのサ?あいつ、まだこの世界の道の構造を知らないし・・・」
ツースト「・・・いい加減に謝ったらどうだ?サタン」
サタン「何がだ?」
ツースト「とぼけんな!!お前がゼオにしゃべったんだろ!?俺達がマジカルワールドのことを知ってるって!!」
サタン「(何を言い出すかと思えば・・・)言ってないぞ」
ツースト「お前が言わなかったら、他に誰が言うってんだ!!」
マルク「ちょっとやめるのサ、二人とも!!」
サタン「何だそれ(ムッ」


すると、サタンはツーストに近づいてからかうように問う。


サタン「どっかのバカアラビアンが洩らしたんじゃないの〜?気付かないうちにぃ〜」
ツースト「バッ・・・!!俺は漏らしたことなんてねーよ!!いくつだと思ってんだ!!」
サタン「だから、バカって言うのだよバーカ」
ツースト「バカって言うな!!この・・・」


チュ(サタンがツーストに口封じのためにキスをする音)


ツースト「ぎぃやああああああああああー!!!!(顔面蒼白」
サタン「ツーストが黙らないからだ」
マルク「誰がバラしたか知らないけど、とりあえず範囲を広げてもう1回探すのサ」
ツースト「ゼオの奴は駅のことは知らないから歩きで国境を越えると思うから、それまで見つけないとな!(サタンにキスされた唇を手で拭く」
サタン「・・・もう探さなくていい」
マルク「えっ・・・?」
ツースト「何を言ってんだ馬鹿!!リリン軍にでも見つかったら、アズサかロードに・・・」
サタン「それよりも私達のそばにいる方が辛いんだよ!!」
ツースト「なっ・・・」


ツーストが制止しようとする中、サタンはさっきまでとは裏腹に少し静かに言う。


サタン「・・・ププルは持ち前のたくましさでゼオをお守りしているが、ゼオはマジカルワールドのことをマルク達星カビ組に知らせたら心配されることは分かってるのだ。それが嫌なのだよ・・・だから、全部遠ざけたのだ!!これ以上、あいつを傷つけるのはやめよう!」
マルク「サタ・・・」
サタン「ほっといてあげるこそ、優しさの一つなのだ!!大体・・・リリン帝国に行くと決めたという奴を止められる権利はないって言っただろう!!」


サタンの激昂した発言にツーストは静かに言う。


ツースト「・・・じゃあ、お前はマジカルワールドの友人が捕まって、会わなかったことを後悔したことなかったのかよ」
サタン「!」
ツースト「俺は兄貴とルリ先生が事故で死んで後悔したことはあるぞ。ある日、事故の前に気付いてたらって・・・止められたらって・・・止める権利なんて俺達だから、あるんだろ。バカ」


ツーストはゼオを探しに一人で向こうに行った。サタンは笑いながら言う。


サタン「・・・ふ、ははっ、笑わせるな。人間のくせにこのサタン様に提言するなんて」
マルク「サタン・・・」
サタン「笑わせる・・・」






ゼオ、失踪・・・

昇る星と満月の物語 その4 ( No.882 )
日時: 2014/12/28 17:59
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)

一方、スマブラ屋敷では夏美がゼオが書いていた置き手紙を見ていた。その夏美の目の前には座り込んでいるププル。夏美はため息を吐きながら言う。


夏美「・・・ププルちゃん、話してくれない?マジカルワールドに、そして自分の周辺に何があったのかを」
ププル「・・・うん。マジカルワールドがあの国・・・リリン帝国に侵略される前にマルク達はマジカルワールドに来てしまったんだ。事件を解決してマルク達がこのチェリーワールドに還った後にゼオはフランツ先生というところに移り住んで、しばらくはボク達はマルク達に再び会うことを願って、楽しい日々を過ごしてた。・・・でも、リリン帝国が侵攻でディッシュタウンを占領されちゃって、狙いはゼオとゼオが持つフルートだって気付いたフランツ先生はボク達を逃がしてくれたんだ。・・・でも、途中でゼオ以外のみんなとはぐれちゃって・・・ここに来る途中でリリン軍に見つかりそうになっちゃって、プニィとエターニャ、クリオラとギガディスがリリン軍の前に立ち向かったの。「しばらくは時間稼ぎをするから」って、「多分、殺されないで済むから」って・・・ボク達は卑怯者だ!!友達を、みんなを見捨てて二人で逃げ出すだなんて・・・!」
夏美「・・・」


一瞬の沈黙の中、夏美はププルに言う。


夏美「・・・二人はリリン帝国が敵だって言ってたわよね?」
ププル「うん・・・」
夏美「アズサが支配しているリリン帝国なら、私達にとっても敵なのよ」






夏美「戦うときは私達も一緒よ!」






夏美の優しく強い発言にププルは泣きそうになった。そしてププルの涙が溢れていた・・・。






ツースト「ったく、あいつはどこに行ったんだ!?リリン軍に見つかったら、ヤバいのに・・・!」


ツーストは雪の中でゼオを探していた。しかし、なかなか見つからない。すると、ある人物がツーストの前に現れる。


烈「あれ?そこにいるのはツーストか?」
ツースト「あっ、烈!ゼオを知らないか!?」
烈「知らないが・・・まさか、お前ら喧嘩して家出!?」
ツースト「そういうわけじゃないんだが・・・;」
烈「まあ、この近くに俺の家があるから入れよ。俺のばーちゃんが知ってるはずだ」
ツースト「あのロリのおばあさんか・・・入るか」


ツーストと烈は烈の祖母の茜にゼオの居所を聞くために焔家に入る。


烈「ばーちゃん、ゼオの・・・」






茜「私はまだまだコスプレができるお年頃じゃ。しかし、今のマジカルワールドの住民はこんな可愛い服を着ているのか?(ププルコス」
ツースト(°Д°)
烈(´°ω°`)






このロリババアはププルコスをしているよwwwそういえば、エターニャもロリババアだったな(爆)。


烈「ばーちゃん、年齢を考えろ(^ω^#)」
ツースト「あの、茜!」
茜「おや?ツーストではないか。どうしたのじゃ?」
ツースト「ゼオを知らないか!?あいつ、失踪しちまったんだ!」
茜「ゼオの居所はどうかは分からんが・・・手がかりなら知っておるぞ?」
ツースト「本当か!?」


茜は地図を広げ、ツーストに手がかりの指定の場所を指す。


茜「この今の公園は・・・昔は有名なコンサート会場のクラシックホールがあった場所じゃ」
烈「今は公園になっているのか・・・十中八九、そこだな」
ツースト「あいつなら、クラシック好きだからそこに行ってるに違いない・・・茜、ありがとうな!」


ツーストはその地図を持って手がかりを頼りにゼオを探しに焔家を出る。烈は茜に聞く。


烈「ばーちゃん、結局、ゼオの失踪の原因は喧嘩じゃ・・・」
茜「いや、そうでもないのう。子供っぽい奴が喧嘩何かできるわけない。きっと、人には言えない悩みを知られたのじゃろう。子供なゼオは本当に傷付いた時に人に言えないのじゃ。それでもツーストは一生懸命、ゼオを探しておる。「誰か」を探しておる心の森からゼオを救うために」


一方、ツーストは唯一の手がかりの公園に向かっていた。しかし、焔家から公園まで3㎞かかるため、流石のツーストも疲れが溜まってきた。


ツースト(ゼオの奴・・・俺を心配させすぎたら、もう絶対に許さんぞ!!でも、ここから3㎞か・・・結構、あるな)


ガシッ


???「Don't move!(訳:動くな!」
ツースト「!?」
???「safety of noise(訳:騒がなければ安全は保障する」
ツースト(英語!?)


ツーストは何者かに車に連れて行かれた。その車はSクラスのベンツ。そう、これは・・・






フォース「メンバーのアラビアンと二人でランデブー♪ドラえもんズ、原型がちょいデブー♪(^∀^)」←ツーストをさらった英語を喋れる犯人&ちなみに車の免許は取りました
ツースト「フォースーーーーーーーーー!!!」






どうやら、フォースはツーストとランデブーを楽しみたかったらしい(爆弾投下)。ツーストは降ろせと暴れる。


ツースト「メンバーを誘拐するな!!ドラえもんズのことは本当のことだけど、もう言ってやるな!!(←酷い)降ろせ!!」
フォース「やだ」
ツースト「ウーノを呼ぶぞ?(手にはスマホ」
フォース「分かりました;でも、ツースト、ここからどこに行くつもりなんだろ?このまま、連れてってやるぜ?」
ツースト「じゃあ、さっさと行け。・・・ん?これは?(ある本を見る」
フォース「ああ、それ、有名なオペラ一覧の本。ゼオ、オペラに興味があるだろ?だから、有名なオペラをできるだけ切り抜いて集めたんだ。ゼオに渡してくれないか?」
ツースト「・・・分かった」


そして、数分後にフォースの車は手がかりの公園にたどり着き、ツーストは降りる。アクション仮面の唄のフルート用楽譜と地図とフォースが切り抜いて集めた有名なオペラの本を持ちながら・・・






フォースは英語も日本語も喋れるからね;ドラえもんズのは本当のことだけど←

昇る星と満月の物語 その5 ( No.883 )
日時: 2014/12/27 18:52
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)


ツースト「じゃあ、また家で」
フォース「ツースト!明日のスマブラ屋敷の大晦日パーティ、俺達も連れてけよ!」
ツースト「はいはい」


フォースの車は行き、ツーストは元・クラシックホールの公園内を歩いていた。すると、ベンチの一つには・・・






ベンチに手をついて地べたにしゃがみこんでいるゼオだった・・・。凍死はしていない・・・。






ツーストはゼオの頭を触ろうとする。ゼオはびくっとなるが・・・


ゼオ「・・・っ!・・・ツースト・・・?」
ツースト「ったく、本っ当、めんどくせー奴だな;泣いてるのかと思ったぞ;」


ツーストがゼオの身体に付いていた雪を払った後、ゼオは気丈そうに言う。


ゼオ「何で?」
ツースト「いや、何でと言われても・・・;」
ゼオ「知ってるんだな、マジカルワールドこと。それで来てくれたんだ。世界最高のフルーティストでさすらいの者の闇の魔導師のゼオ・ウィグルゥはこんなことはへっちゃらなのさ〜。今日までに特訓をしないと行けないのに・・・鈴花やお客さんが見たら、がっかりするよ・・・」
ツースト「・・・そうか。じゃあ、とりあえず俺はがっかりしないから、今は無理して笑わなくていい」


ツーストの何もかもま見透かした瞳。ゼオはその瞳を聞いた瞬間・・・






ゼオの目から透明な水が流れていた・・・。


ゼオ「・・・っ」






BGM:ひまわりの約束


ゼオ「う、う」
ツースト「・・・」
ゼオ「ーーー・・・っ」


声を押し殺して泣いているゼオにツーストは左手で優しくゼオを抱きしめる。すると、ツーストは言う。


ツースト「・・・俺、少しは分かるぞ。違う場所での孤独。」
ゼオ「・・・?」
ツースト「・・・俺さ、兄貴とルリ先生が亡くなってから誰のことも信じられなくなった。俺の話を誰も真面目に聞こうとしなかったから。俺は9年も過去に生きて一生、幸せになる気はなかった。でも、ルリ先生に似てたあいりに惚れて何度も通うスマブラ屋敷で温かいものに触れて内心では戸惑った。幸せが似合う奴らと不幸せが似合う奴ら。世の中にはその2種類しかなくて自分には不幸せな運命だから、どうしようもないことだった。・・・でも、違ったんだ」






ツースト「このどうしようもない運命を変えるのは自分何だ」






ツーストも小さい時に受けた傷が元で人間不信になった。ミラクル☆4に入ってもそれは変わらなかった。しかし、あいりや王ドラ達に出会い、人の温かさを知った。まるでゼオのフルートのように。その温かく美しい演奏ができるゼオと彼に一番近い存在であるププルを放っておけなくなったのだ・・・。


ツースト「・・・そう教えてくれた奴らがいたんだ」
ゼオ「・・・その話、もう少し聞くのを遅かったら俺はリリン帝国で死んでたな・・・運命のことは遅かったら変えられないけど、それに負けないために自分で運命を変えていけばいい・・・今は無理かもしれないが・・・仲間とともにリリン帝国に行って、フランツ先生達を助ければいい・・・そう思えば、迫力がある演奏ができるんだよな」


そんなゼオにツーストはアクション仮面の唄のフルート用楽譜とフォースが切り抜いて集めた有名なオペラ本を渡す。そして、ツーストは優しく微笑む。


ツースト「ああ・・・絶対だ」






ツースト「一緒に帰ろう・・・」






運命は自分達で選んでいこう。我らは光の下にある。






王ドラ「あ、お帰りなさい」
ツースト「あの・・・;これは・・・;」


ツーストとゼオの目の前にいる人物:スマブラファイターとその関係者にフルボッコされたクルルの屍


ゼオ「どうしたんだ?」
王ドラ「マルクさんとサタンから話を聞いて何かおかしいと思った私はクルルさんに問い詰めました。で、ゲロりましたから、みんなでクルルさんをフルボッコしました。何か「世界最高のフルーティストも人間かどうか」でおちょくりたかったとか(^ω^###)」
ププル&夏美「最低最低最低最低最低(ry」
サタン「今回はこの黄色メガネが悪いな」
マルク「ほら、説教部屋に行くからちゃんと立て(クルルを引きずる」
クルル「にょ〜・・・」


ちなみに女子組から「マルク、素敵ー!」、男子組から「マルク、この馬鹿黄色メガネを存分にお仕置きしてこい」と声があったそうだ。ツーストはゼオに言う。


ツースト「ゼオ、今日は徹夜できるな?明日の朝までにアクション仮面の唄とビゼーのメヌエットとカルメン間奏曲の表現を完全にマスターするぞ!」
ゼオ「押忍!!」


ゼオは一晩中に派手な曲であるアクション仮面の唄とビゼーのメヌエットとカルメン間奏曲の演奏をツーストに見てもらって、派手な曲での表現の特訓をする。そして特訓開始の午後8時からの特訓から5時間も過ぎ、午後3時、ゼオは29回目の3つの曲のフルート演奏を終わる。ゼオはツーストに言う。


ゼオ「どうだ?」
ツースト「・・・ゼオ、すげーよ!!派手な演奏ができてたぞ!これなら、氷海に認めてもらえるぞ!」
ゼオ「本当か!?良かった・・・ふぁ」


すると、ゼオはツーストの身体に身を委ねて眠りについた。ツーストはゼオの頭を優しく撫でる。


ツースト「・・・お前はよく頑張ったから。午前7時になったら、俺が起こすから。今日はゆっくり休め」


ツーストはゼオを抱えてゼオの部屋(もといメタナイトの部屋)のベッドに寝かせる。そしてツーストは自分も仮眠を取ろうとゼオの部屋を出た・・・。






運命を決めるのも変えるのも自分だってことを知って欲しいです。

昇る星と満月の物語 その6 ( No.884 )
日時: 2014/12/27 18:57
名前: 桜 (ID: HWQyDP4e)

菊池財閥の屋敷でのリサイタル






そして菊池財閥の屋敷でのリサイタル。ゼオは観客のためにフォーレの子守歌とバッハのポロネーズとモーツァルトのフルート協奏曲第2番を吹く。その度にゼオは大拍手を受け、大歓声も受けた。残りはビゼーのメヌエットとカルメン間奏曲だ。


鈴花「ここがゼオの正念場何だね・・・ゼオ、大丈夫かな?」
氷海「さあ・・・?(私の言葉の意味が分からなかったのか、見つけられなかったのか・・・どの道、ここで吹けないなら私は降りる」


氷海が見る中、ゼオは少し緊張をしながらもスターフルートを吹く。今度は深みがある演奏で・・・


BGM:桜版ビゼーのメヌエット


観客全員「!?」
鈴花「派手な演奏をしてる・・・!まるで、嵐のような・・・」
氷海「・・・(嘘・・・派手な演奏ができてる!?ゼオに何が起こったの!?確かに迫力は嵐みたいだけど・・・すごくいい・・・!」


氷海の思った通り、観客もゼオの克服した派手なフルート演奏に引き込まれた。そして終わった後に全員が大拍手をする。そしてゼオはカルメン間奏曲を吹く。


BGM:桜版ビゼーのカルメン間奏曲


氷海(すごい・・・もうこんな曲を深みを増して吹けるのね。今度は無難にまとまり過ぎじゃなくて・・・ゼオはどこまで成長するかは分からない。そして・・・私は彼には一生勝てない・・・)


氷海が敗北を認める中、ゼオはビゼーのカルメン間奏曲のフルート演奏を終えた。それに観客は大拍手と大歓声を湧いた。氷海も拍手をする。ゼオはこう思った。


ゼオ(こんなにみんなが喜んでくれている。ツースト・・・俺はこの演奏をフランツ先生達に届くことができたのだろうか・・・)






ーーーああ、ゼオ。この克服と拍手が答えの全てだ。


おわり。よいお年を!






「後書き」


今回はみなさんがゼオの話を見たいというご意見を頂いたのでか書きました。でも、正確にはゼオとププルの話だから、物足りない気もしました;
今回はゼオの欠点を直すお話ですから、絶対音感を持つ人なら、瞬く間に成長してもおかしくはありません。例えば、そう、ゼオ君のように。
氷海はゼオ君にはもっと頑張って欲しいから、キツいようで意味深なことを言ったんだと思います。それは恋ではないですが、恋に似た憧れの感情だと思います。
では長話はここまでにして・・・みなさんもよいお年を!(^ω^)ノシ






今年最後に感想をお願いします。