二次創作小説(映像)※倉庫ログ

11.ポラリスの正体とミッション3(その5) ( No.306 )
日時: 2013/12/04 22:50
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

ドラマパート2>幻想楽土の過去1。

そこは、血生臭い廃墟だった。
悲鳴とすすり泣きと銃音と爆発の焦げ臭い匂いと血の匂いが漂っている。

そこに立ち尽くす少女がいた。当時まだ幼いカナンだった。

彼女の隣には憔悴しきった目のジョーとナギ。

ナギ(久慈川)「何で、こうなっちゃったのかな...」

この日、平和な幻想楽土には

ジョー(巽)「どうしてだ...どうしてなんだよ!仲良く暮らしてたのに!!」

ある人物1人の死により悲しみと憎しみがたくさん響いた。

カナン(白鐘)「...見たくない...もう見たくないわ...友達が死ぬ所なんて...もう...見たくないわああああぁーッ!!!」

絶叫するカナンの傍らには今より幾らか幼いシンバが倒れていた。先程ポラリスの部屋にいた時と違って私服姿だが服も眼鏡もボロボロ、体には明らかにリンチされた怪我が沢山あった...

カナン(白鐘)「...(あれから1年くらい...か。)」

場面移って、管理者の黒いフードローブを着たカナン達3人。

ジョー(巽)「皆どうなるか不安だったが落ち付いて来ているな。」
ナギ(久慈川)「でもシンバは...」

あの時怪我をしたシンバは紛争の際に負った心の傷と怪我のショックで植物状態になっていた。
あれから1年経過して怪我は全快したがまだ意識が戻らない。3人は半ば諦めていたが...

フラウト(早瀬)「3人共ここにいたんだ!」
オリン(マリーダ)「早く来てくれ!」

勢いよく走って来たフラウトとオリン。

何かあったの?

11.ポラリスの正体とミッション3(その6) ( No.307 )
日時: 2013/12/04 22:53
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

2人がビッグニュース、しかし。

ジョー(巽)「え、マジなのか!」
フラウト(早瀬)「ああ。タクト達が何かをしたら、シンバ兄が目を覚ましたんだ!」
ナギ(久慈川)「で、カナン。何て声かけようかなー。」
カナン(白鐘)「...」

病室へまっすぐ向かう5人。
シンバの病室の入口には、

タクト(カガリ)「!?...お前らか。」
アルト(赤司)「今の状況では、病院では静かにしろ...と言う所なんだがな。」
バース(士郎)「シンバなら部屋にいるぞ、そう慌てるな。」

驚いた顔のタクトと無表情ながら心情を理解しているアルト、5人をなだめるバース。
3人はすぐに立ち去り、それと同時に病室へ入る5人。

シンバ(今吉)「...?」

確かに彼は意識を戻していた。しかし、彼本人は不思議そうに5人を見て、信じられない言葉を放った。

シンバ(今吉)「あんさん達、誰?」

驚いて動揺する5人。

ジョー(巽)「え...!」
オリン(マリーダ)「な、何ボケているんだ、馬鹿シンバ!」
フラウト(早瀬)「ちょ、アンタ何言っているんだよ!俺達のこと」

特に親交が深いジョーとオリンとフラウトは動揺が大きい。

シンバ(今吉)「いやー、何言ってるって言うてもな、アンタらとは初めて...グゥ!?」

急に頭を抱えて苦しみ始めたシンバ。

シンバ(今吉)「何...何デ...!?知らんがな、俺は知らんハズや...何故みんなが」

それと同時に、

テナ(ユーリ)「マズイ!早く抑えろ!」
バース(士郎)「戻って来て正解だったな...確かにポラリスのやり方は正しかった...が」

テナとバースが看護婦達数人と共に駆けつけ、シンバを抑えつけたのだった。

記憶を人為的に消すリスクは回避不可能...

11.ポラリスの正体とミッション3(その7) ( No.308 )
日時: 2013/12/04 22:56
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

一度逃走者側にバック。

オーヴェ(ジョマンダ)「全員捕まえるべきかなー?クラー。」
クラリネ(IA)「クラも同意見ー。」

2人の管理者は不機嫌そうな顔をして歩いている。
そして、それを見つめている者が...

58:35 中央エリア、北西側。リフレクビート型板前。

烈「許せねえ...」
緑間「...だろうな。人事を...」

嫌悪の顔を浮かべる秀徳のエースとつぎドカの炎使い。
あの様子から、緑間がカナンから得た情報を烈に話したらしい。

烈「お前の言う人事の意味は分からねえけど...良識から見て異常だろ!苦しいから笑えたり泣いたり出来るんだろうが!」
緑間「全く...!待て烈!落ち着け!!」

緑間は血相を変える。相手、烈の体から急に熱気が吹き出し始めたのだ!すぐに肩を掴んで烈の顔を自分に向けさせる。

烈「!...悪い。」

すぐ近くに緑間がいた事もあって、
烈はすぐに我を取り戻し、熱気も少しずつ収っていった。

緑間「...お前の場合は先が思いやられるのだよ!...まあいい。それよりも...」
烈「?...何かあんのか。」

不思議そうに緑間を見つめる烈。

緑間「これは予想だが...まだ俺達は安心できないかもしれん。」

自分の考え通りならマズい...と緑間が言葉を濁した直後に、

黄瀬「烈っちに...緑間っちも!?」
花村「熱気がしたからやっぱり...ここにいたのか?」

黄瀬と花村の2人が通りがかったのだった。

57:30 中央エリア、南側、???

レイ「...先程は管理者が邪魔で行けなかったが、今なら...!」

現在、レイがいるのは中央エリアの南側。そこは...

レイ「人が住んでいたのか...?...人形か。」

氷海との認証の後、彼女と別れたミネルバの情報通は中央エリアの南側へ来ていた。
先程までの管理者の追求でなかなか行けなかった場所が気になっていたのだ。
そこは壊れた無人のマンションと住宅が多数ある場所...足元の泥にまみれた人形を拾い見つめるレイ。

レイ「(紛争...シンやアスランがあの話を知れば怒るだろうな。)...!」

親友と先輩がもし自分の話を聞いたら...と思い浮かべていたが、何かに気付き、来た道を逆走するレイ。

ハンターC「...」

近くにいたハンターが建物に入っていったのだ。気づかれなかった様だが...

レイ「(油断は禁物...だな!...にしても)」

彼の手元にはさっき拾った人形。よく見るとDDRの黒リノンの大きめな人形だ。
左腕がちぎれている上に泥だらけで
頭部分のパーツが一部ない。

レイ「(慌てて持って来てしまったな...)」

人形をどうするか困惑するミネルバの情報通...

リノンはかわいい、俺嫁、って言う人は挙手してねw

11.ポラリスの正体とミッション3(その8) ( No.309 )
日時: 2013/12/04 22:59
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

ドラマパート3>時間戻ってミッション後、3人はどこに!?

??「...ン!カナン!」
カナン(白鐘)「!」

誰かに呼ばれて目を覚ましたカナン。先程まで夢を見ていた様子だ。

ナギ(久慈川)「起きてカナ...あ。」
カナン(白鐘)「おはよう...?」
ジョー(巽)「どうしておはようだよ...今昼だぜ?(−_−;)」

ただし、彼女は少々寝ボケ気味だが...。
そして数分後。

ジョー(巽)「...にしても、ここが地下シェルターの地図に乗ってねえ場所で助かるぜ。」

天井を見上げているジョー。そこは先程レイが訪れた中央エリアの南にある地下の避難シェルターの内部だ。
中央エリアを含む、一部の建物の地下から行けるのだが、秘密のパスワードや合言葉や鍵がないと入れない。
今、3人がいるシェルターは紛争が起こる前から知っているシェルターの1つで場所や入り方はポラリスも管理者達も知らない。その上、

カナン(白鐘)「仮に見つかったとしてもこの場所まで探さないわ。この”私達の秘密の場所”は地図に乗ってないからね。」

カナンにはバレない自信があった。理由は、

”禁忌の場所”の記憶を消されているのは住人だけでなく、”初まりの子供達”6人以外の一部管理者達も同じ。シェルターの有無なんて把握していないのだ。
さらに言うと今いる場所は普段機械などが設置されている地図に乗っていない空間だ。

ジョー(巽)「ばれた時の隠れ場所も考えておいた方がいいかもな...」
ナギ(久慈川)「沢山シェルターの入口はある、けど...」
カナン(白鐘)「東と西にあるシェルターはほぼ全て使えないわよ。あいつらは地図から入り方まで全て把握しているからねぇ...」

東、西、禁忌の場所にある全てのシェルターは3人も把握していない様子。

カナン(白鐘)「...ナギ、また思い出してるの?」

ナギに声をかけるカナン。理由は3人がポラリスに従えなくなったあの時の事とポラリスの正体にまつわる全ての話...

時間は再び過去に。一度区切りをつけます。
みなさんすみません。長いので。