二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.15 )
日時: 2013/11/09 21:38
名前: ノヴァ (ID: N.hBywMC)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

第3話「決別」


両腕の短剣をデスティニーのビームシールドに押し付ける、目の前の機体。間違いなく、ハルクスの宙域で一戦を交えたあのゼダスだ。
『貴様の相手は、俺とそいつだ!』
ホークはNダガーNのロングレンジビームライフルを左手に持ち変えると、右腕のシルトゲヴェールを構え突っ込んできた。デスティニーは両腕でゼダスの攻撃を防いでいる為、防御が出来ない。
「くそっ!!」
『死にやがれぇ!』

その時、一閃のビームがシルトゲヴェールを貫く。

NダガーNが破損したシルトゲヴェールを分離、射出すると、シルトゲヴェールは火花を散らし爆散した。
「レディだけハブるなんて酷いんじゃない?」
NダガーNがビームの飛来した方を確認すると、ザクウォーリアがビーム砲を構えこちらに標準を合わせていた。
「ミサト!」
「レンはゆっくりその機体と戦って。こっちは私が相手するから!」
ミサトはそう告げると、ザクウォーリアを全速力でNダガーNを突っ込ませた。
『あぁっ?』
ザクウォーリアのパイロットの声を聞いたホークは額に青筋を立てた。
『量産機なんかが、この俺に勝てるわけねぇだろぉ!!』
瞬間、ザクウォーリアのヒートホークとNダガーNの対装甲刀が火花を激しく散らす。
二機はそのまま、刀と斧をぶつけ合いながら飛び去っていった。
「だったらこちらも……だぁっ!!」
デスティニーはゼダスの腹に蹴りを入れ間合いを取ると、透かさずビームランチャーで牽制する。しかしゼダスはそれを難なくかわし、再びデスティニーに接近する。左腕を突きだし、右腕で突きを見せるような構え。

その時、ゼダスの剣の構えにレンは何かを感じた。

しかしそれが何なのか確かめる余裕を与えず、デスティニーにゼダスソードが降り下ろされる。それを今度こそはビームソードで防ぎきる。
「今の構え…………。まさか!?」
レンの頭を、1つの憶測が過る。
「『あいつ』だったら、この攻撃は絶対こうするはずだっ!!」
そう言うとデスティニーは真っ直ぐにゼダスへと突っ込んでいった。

Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.16 )
日時: 2013/09/22 13:20
名前: ノヴァ (ID: N.hBywMC)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


******

一方、別の宙域では、ミサトのガナーザクウォーリアとホークのNダガーNが激しい火花を散らしていた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
両者共に一歩も退かず己の武器を乱舞させ、隙を見せない。
「(こいつ、量産機のはずのザクウォーリアでこれほどまでの戦いを見せるとは……。いったい何者だ……!?)」
ホークは蹴りによる一撃でザクウォーリアとの間合いを離すと、即座にロングレンジビームライフルで追撃する。
だがミサトもガナーウィザードを構えビームを放ちライフルの一撃を相殺。2つのビームは爆発を起こす。
「なんなんだ、あの反射神経……。今の対応は新兵じゃありえない。精々シールドで守るのが関の山のはずだ。やはり、今消しておかないと後々厄介な事に……」
「そんな悠長に呟いてる暇があるのっ!!?」
「何っ!?」
NダガーNを後方に向けるとそこには、トマホークを高々と振り上げるザクウォーリアの姿。
ザンッ!
次の瞬間、コクピット内に振動が響き、NダガーNの左腕が肩口から切り落とされる。
切り落とされた左腕は即座に情報隠蔽の為爆発した。
「貴様、いつの間に後ろに!?」
「そっちがチンタラ話していた数秒間……。そのくらいの時間があれば死角を取って背後に回り込むには充分よ」
「ぐっ……。小癪なぁっ!!」
ホークは反射的に距離を取り、ロングレンジビームライフルを構える。
「遅いっ!!」
ロングレンジビームライフルから一筋のビームが放たれるも、それよりも早くミサトはNダガーNに肉薄していた。
そして下から振り抜かれるトマホーク。
ロングレンジビームライフルは銃身を切断され、爆発した。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ほとんどの武装を失ったホークは唯一残された武器、対装甲刀に手を伸ばした。
しかし、それをミサトが見逃すはずが無かった。ミサトはトマホークを逆手に持ち換え降り下ろし、NダガーNの右腕を左胸部装甲と共に、手加減なく切り裂く。
「がぁっ!!?」
直後、切り落とされた右腕と切り裂かれた左胸部は爆発。それによる反動で、両腕を失ったNダガーNは大きく体勢を崩した。
舞い込んだ千載一遇の好機。透かさずミサトはトマホークを構えNダガーNに突っ込んでいく。
「もらったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.17 )
日時: 2013/10/30 21:09
名前: ノヴァ (ID: L3izesA2)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


ーーこれで勝てる。

ミサトは勝ちを確信した。圧倒的優位にあるこの状況、逆転の一手はほとんどない。同時に、それは普通ならばミサトには勝利しかないという事も意味している。

普通ならば。



ドギュゥゥン!!

突如、上から数本のビームの一撃が走り、ミサトのザクウォーリアの行く手を阻んだ。
ピーピーピーッ!
同時に鳴り響くアラート音。センサーに目をやると、モビルスーツの反応が複数。その数3機。センサーの反応した方向に向くと、3機のスルトがビームライフルを構えこちらに接近していた。
その内1機はビームサーベルを引き抜き、こちらに切りかかってくる。
『少佐をやらせはしないっ!』
「この……っ!!」
スルトが降り下ろすサーベルを、ミサトはビームトマホークで防御。返しの手でビームサーベルを弾き飛ばす。だがスルトは本気でNダガーNに近づけさせたくないのか、シールドを使った体当たりをザクウォーリアに食らわせる。
『少佐! ご無事で!?』
ホークのNダガーNに通信が入り、3機の内2機がNダガーNの両側に回り込んだ。
「お、お前ら……」
『ここは一旦退きましょう! 我々が護衛します!』
「くそ……っ! やむを得ない……全部隊に告ぐ! 撤収する!」
ホークはスルトに抱えられながら機体を反転させ、全部隊に退却命令を伝達。自身も戦闘宙域を離脱する。
『少佐は何とか離脱が出来たようだな……。 なら俺もっ!!』
ホークの離脱を確認したスルトは、ザクウォーリアに蹴りを入れ間合いを離し、スラスターをフル出力で瞬く間に宙域を離脱していく。
「あっ、待て!」
逃がすものかとミサトはオルトロスを連射するも、その一撃がスルトに当たることは無く、やがて敵モビルスーツの反応は全て戦闘宙域から消え去った。
後に残るのは少しばかりの倦怠感と、途方もない徒労感のみ。

「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

怒りの叫びを上げながら、ミサトは拳をシートに叩きつけた。
ーーあと少し、あと少しで倒せたというのに。逃げられた。討てなかった。ミサトの心に染みるのは、強い自責の念ばかり。

いつしか、ミサトの頬は涙で濡れていた。


******

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ビームサーベルを構えながら、レンはデスティニーをゼダスに急速接近させる。ゼダスの方も、迎え撃つ様子で両腕のゼダスソードを構える。
「これで……どうだぁっ!!」
しかし、レンはサーベルの圏内に入らない距離でサーベルを振りかざす。いや、これでいいのだ。
サーベルを降り下ろす瞬間、ビームサーベルの出力を限界にまで上げリーチを伸ばす。いくらゼダスに乗るパイロットであっても、この一撃を初見で避けるのは恐らく不可能に近いだろう。
が、ゼダスは瞬時に飛行形態に変型。その一撃をあろうことか無傷で避けた。

この瞬間。レンは相対するゼダスのパイロットを確信した。

以前の戦闘で聞いた声。先程のゼダスソードの構え。そして今の攻撃を読んだような回避。
レンの脳内で複数の情報が組合わさっていき、1つの答えを導き出す。
レンはコンソールを操作。ゼダスと通信を繋ぎ、意を決してパイロットに問い掛けた。

「……お前…………ガイなのか…………?」

Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.18 )
日時: 2013/11/11 20:56
名前: ノヴァ (ID: N.hBywMC)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

『…………今更気付いたか』

慈悲を纏わぬ返答と共に、ゼダスのパイロットの姿がコンソールに映し出される。
パイロットスーツを身に纏ったその姿。漆黒と言わんばかりの色に染まる長髪、非の打ち所と慈悲を感じさせない眼、そして頬に走る傷痕。
間違いなく、レンの親友であるクロキ・ガイ本人だった。
「どうしてだガイ! なんでお前がレクイエム・ハザードに!?」
衝撃の事実を飲み込めないレンは、自身の中の最大の疑問をガイにぶつけた。
だが、ガイはその言葉に耳を貸す様子を見せない。ーーいや、聴いてはいるが答えないと言った方が正しいのか。
『……これは、俺達がこの世界に来て定められた宿命。それ以上でもそれ以下でもないっ!!』
突然意味深な言葉を発したガイは、ゼダスの剣を構えデスティニーに急速接近した。明らかに不意を突かれたレンであったが、デスティニー背部のウイングユニットがもたらす機動力でその一撃を胸部装甲すれすれで回避する。
「なんなんだよ、その『宿命』って!? 答えろ、ガイッ!!」
互いの機体が零距離になった瞬間、レンはビームサーベルを振り抜き、ゼダスの左腕を肩口から切り落とす。直後、切り落とされた左腕は爆散。爆風がゼダスの半身を飲み込む。
『ぐおっ…………!?』
「何が宿命だ! 何で親友同士の僕達が戦わないといけないんだ! お前だって本当は嫌なんだろ!?」
『何が嫌なものかっ!!』
デスティニーが両手で続け様に降り下ろしたビームサーベルを、ゼダスは残された右腕のゼダスソードで受け止める。3つの剣がぶつかり合う火花が、ゼダスとデスティニーを激しく照らす。
『俺達の戦いは俺達がこの世界に来た瞬間から既に始まっている! その時点で、俺とお前は親友では無くなった! 今のお前は俺にとって、倒すべき敵でしかないっ!!』
「どうして敵でしかないと断言出来るっ!?」
そのレンの言葉にガイは一旦口を閉ざしたが、数秒の後にその口を重々しく開いた。
『…………俺は聞いた。この世界で目覚める前に、光の中から響く声を』
「……声?」
『その声は言った。「お前を含めた、この世界に招かれし6人。2つに別れた後、それぞれの正義の名の下に争う2つの勢力で戦い続けることを宿命づけられる。その定めからは、決して逃れることは出来ない……」……とな』
「『この世界に招かれし6人』……って、もしかして僕達の事なのか!?」
それが2つに別れ、それぞれの正義の名の下に争う2つの勢力で戦い続けるーー
2つの勢力というのは恐らく、アルカディア・ノヴァとレクイエム・ハザード。そして6人が2つに別れるというのはーー
「僕達は……3VS3で戦うって事なのか?」
『そういう事だ。お前にはミサト、そして俺にはグレンがいる』
「なっ……!? グレンも……レクイエム・ハザードに……!」
また一人、親友が敵に回った。

何故、こんなことを宿命づけられたのか。こんなことで親友の絆を失っていいのか。

レンの思考の中で、親友との記憶がフラッシュバックし、そしてまた脳内に回帰していく。

と、その時。突然ゼダスが剣を弾き、デスティニーとの距離をおいた。
『お前はまだまだ言い足りないようだが、撤退命令がでた。残念だがこの勝負、お預けだ』
「お、おい待てガイッ!!」
レンの制止を振り切り、ゼダスは飛行形態に変型。瞬く間に戦闘宙域を離脱していった。
「…………ガイ。お前の言う通り、勝負は次に預ける。その時は、お前の宿命に取り憑かれたお前の思いを………………壊す」
そう呟くと、レンはビームライフルと掲げ、虚空の宇宙に一発放った。

ーーこれが、自分達の戦いの始まりを告げる号砲だ。

Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.19 )
日時: 2013/11/15 22:37
名前: ノヴァ (ID: 8uCE87u6)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


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「えっ…………それ、本当なの…………?」
レクイエム・ハザードの部隊との戦闘を終えアークエンジェルに帰投したレンは、自室で先程の戦闘での出来事をミサトに告げた。
レンが全てを言い終えると、ミサトはベッドに力なく座り込んだ。
「信じられないかもしれないけど、本当なんだ。……ガイやグレンと敵対することになった」
「そんな……私達、本当に仲のいい親友同士だったのに……。なんで争わないといけないの……?」
ミサトの眼から、大粒の涙がこぼれ落ちた。その雫はミサトの仲の困惑を抱え、服に落ち、そして消えていく。
「もしガイやグレンと戦場で出会ったら…………私、どうすればいいの……? 親友同士殺しあわなきゃならないの……? そんなの嫌だよ……」
戦争という殺し殺されの状況の中で、殺したくない親友が敵に回るという葛藤を前にミサトの心は確実に蝕まれていく。
「……確かに、僕達が戦場で出会ったら戦うことは避けられない」
そんなミサトを自らの言葉で諭すように、レンは彼女の肩に手を掛けた。
「だけど、ガイ達は確実に僕達の知らない『何か』を知ってる。それを戦いの中で聞き出せれば、僕達が戦わないで済む方法が見つかるかもしれない」
「……戦わないで済む方法……?」
「ああ、絶対にあるはずだ! 運命がなんだ、そんなの壊してやればいい!」
「……………………そうだよね…………」
そう呟いたミサトは顔の涙を拭い、決意のこもった笑顔を見せる。その顔に、既に迷いはなかった。
「ガイって昔っから強情だから、そういうの中々話したがらないだろうけど……。確かにこのまま踏み留まる訳にはいかない! 絶対ガイからその『何か』っての、聞き出してやる!」
「ははっ、やっぱそうなるよな!ガイの強情っぷりを常時打破できたの、ミサトしかいないし!」
「も、もうなによレン! あんたこそ、ガイやグレンに出会った時に力ずくで聞き出せるように腕鍛えときなさいよ!」
「いたっ!?」
背中を思いっきり叩かれ、レンは器用に右手で背中を擦った。外的ダメージを軽減するためのパイロットスーツなのに、叩かれた部分が火照っているので余計に驚きだ。
「さて、それじゃ戦闘の垢落としに風呂入ってくるか……。確かアークエンジェルって『天使湯』って浴場あったよね?」
「なら私も入る! しばらくお風呂入って無かったし、楽しみ!」
「言っとくけど、混浴じゃないからな」
「……レンの裸見ても何も思わないからね?」
そんな会話を少し交わした後、ミサトは自室へと帰っていった。
「……あと数日すれば地球かぁ。そしたら新しい戦艦で色んな仲間と出会えるんだろうな……」
パイロットスーツから私服に着替えながら、レンはぽつりと呟いた。

Re: ガンダムGジェネレーション〜六人の迷い人〜 ( No.20 )
日時: 2013/11/20 22:12
名前: ノヴァ (ID: HDoKOx/N)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


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数日後。地球へ降下したアークエンジェルは、アルカディア・ノヴァ軍事兵器開発第1基地アルデバロンに着艦していた。
アルデバロンはアルカディア・ノヴァの軍事兵器開発基地の中でも高水準の兵器生産開発を行っており、実際、地球上でのアルカディア・ノヴァの新型MSや戦艦の開発の3割はここで行われているという。
ここでレンとミサトはアークエンジェルを降り、ここで新造された新型特務艦の直轄部隊所属のパイロットとして戦うこととなっていた。
「で、アークエンジェル降りたはいいけど、どうすりゃいいんだ?」
私物入りのボストンバックの重みにうんざりしながら、レンは隣にいるミサトに問い掛ける。
「私だってどうすればいいか分からないよ……。そうだ、あの人にちょっと聞いてみる!」
と、ミサトは近くを通りかかった軍人に近寄っていった。
「すいません、ちょっとお聞きしたいんですけど……」
ミサトの呼び掛けに反応したのか、その軍人はこちらを向いた。赤を基調とした立派な軍服を着ている事から、高位の軍人であることが容易に伺える。
「何か用か?」
「あの……私達、ここで造られた新型特務艦のパイロットとしてアークエンジェルから派遣されて来たんですけど……」
「ああ、なるほど……」
軍人の男性は何か思い当たる事があるのか、顎に手を当て何やら考え始めた。
「……そうか、君達がアークエンジェルから派遣されたルーキーか。なら来たまえ、案内しよう」
そう言うと、男性は手招きをして歩き始めた。
「あっ、は、はい! ほら、行くよレン!」
「ちょっ、待てよミサト!」
相手の悠然とした振る舞いに気をとられ、少し遅れてレンとミサトも歩き始めた。しかしこれで様々な心配事が吹き飛んだ気分にレンはなった。少なくともこれで無事に後々の事を過ごす基盤を確立したことに間違いはない。
やがて男性の先導の下に進んでいくと、何やら重々しい扉の前に案内された。男性がドアの側面に配置されたコンソールを操作すると、ロックの解除音と共に固く閉ざされた扉がゆっくりと開く。
「入りたまえ」
『は、はい……』
男性に後押しされるように、レンとミサトはドアを潜り抜ける。
その瞬間、二人は目の前の光景に驚きを隠せなかった。

二人の眼に飛び込んで来たのは、巨大な戦艦のその姿だった。

「こ、これが……新型の特務艦……」
「すごい……」
目の前に広がる戦艦の横腹に、二人は眼を奪われ立ち尽くす。

「これがアルカディア・ノヴァの新型特務艦、『ヴァルハランス』だ」

そう二人の背後で告げると、男性は吹き飛んだ前に躍り出た。

「自己紹介がまだだったな。私はヴァルハランス中核戦闘部隊『ヴァルハランスレギオン』隊長、ボリス・シャウアーだ」



〜第3話「決別」終〜

〜第4話に続く〜