二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.103 )
- 日時: 2013/06/22 16:23
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: 27y4eURD)
- 参照: http://x91.peps.jp/tkmtenma/
校長『アリスは王子様に会いにいくため、森を抜け、王子様のいるお城まで急いで行きました』
てんま「いけないことだと分かってる……けど、王子様に会いたい……」
校長『アリスはお姉さんとの約束を再び破り、お城まで魔法を使って行きました。そして、城の中では王子様と隣の国のお姫様の結婚式をやっている最中だったのです』
ショート「ア……アリス!? どうしてこんなところに……」
イト「…………どなたですの?」
てんま「私……私は、王子様の本当の気持ちを確かめに来たの!」
ショート「………………」
てんま「王子様。王子様はその方と結婚して本当に幸せになれますか? ……家族の幸せじゃなくて、あなた自身の気持ちとして……幸せに、なれますか……?」
イト「なっ……あなた、私じゃ王子様を幸せにできないとでも言いたいの!!??」
ショート「……アリス、貴方といた日々はとても幸せでした。でも、私はこの方と結婚するって決めていました。だから……」
イト「ほら、王子様もこう言ってますわ。さっさと身を引きなさい」
てんま「私は、王子様に幸せになって欲しいんです。もしも王子様が心からこのお姫様を愛してるわけじゃないのなら……結婚なんかして欲しくない……!」
イト「あなた、いい加減に——……」
てんま「私といた日々を幸せだというのなら、私のことを本当に愛してるなら、私のことを奪いに来てよ、王子様——……!」
ショート「……アリス……。そう、ですね……自分の未来は、自分で決めます」
イト「王子様……? どこに行きますの!?」
ショート「私は……アリスと一緒にいたい……!」
てんま「王子様……」
校長『こうして王子様とアリスは隣の国のお姫様や王子様の家族を残して、お城から抜け出し、森に戻っていきました。そして、実はアリスが森の中に閉じ込められてからちょうど一年で、森の中にはアリスのお姉さんがアリスのことを迎えに来ていました』
杜若「アリスッ……!」
てんま「お姉様!?」
杜若「森の中探してもいないから、心配したじゃない! 何してたの?」
てんま「え、いや……それより、なんでお姉様がここに?」
杜若「……忘れちゃったの? 今日は私があなたのことを森に閉じ込めてから一年——要するに、迎えに来たってことよ」
ショート「……アリス、どういうことですか?」
てんま「私、一年前まではずっとイタズラばっかりしてて……お姉様に森に閉じ込められてたの。それで一年経ったらお姉様が私のことを迎えに来る約束になってて……。でも、お姉様——私、家には戻りません」
杜若「アリス……?」
てんま「私は……私には、大切な人がいるから……家には、戻れません。お父様やお母様には心配しないでって言っておいてください」
杜若「……大切な人、っていうのは隣にいる人のこと?」
てんま「……はい」
ショート「アリスのお姉様、私もアリスと同じ気持ちです。アリスを危険な目には合わせません、だから……」
杜若「……そう。分かったわ、私はアリスがそれでいいって言うならそれでもいいわよ、別に」
てんま「お姉様……ありがとう、ございます」
校長『アリスのお姉さんはそのまま家に戻り、アリスと王子様は暫く森の中で暮らしていました。そして生活が落ち着いてから、二人はようやく結婚することになり、小人と森の動物たちと、ささやかな結婚式を挙げることになりました』
ショート「永遠の愛を誓うよ、アリス……。これからも、ずっと一緒だ……」
てんま「私も誓うわ。ずっと、ずっと一緒よ……!」
ゆうき「アリス、王子様、おめでとう!」
りんね「お幸せに!」
千秋「おめでとー!」
校長『————こうして、アリスと王子様は幸せに暮らしました。めでたしめでたし』
*
……無事に演劇祭も終わり、なんとほしぞら魔法学校は優勝してしまった。嬉しいけど、何だか信じられない。
そして、もうこんなのは二度とごめんだ!
=====作者より=====
これにて演劇祭編は終了です! わざわざ見てくれた人、心から感謝です♪
実は結婚式のとこでキスシーン(フリ)入れたいなぁと思ってたのですが、セリフのみじゃ表現できねーな、と思って諦めました。
でもきっと演技はしてるんじゃないかな・・・(笑)
そして、きっとてんまとショート・・・・と、その二人を好きな人以外みんな、恋愛シーンのとき「実際にくっついちまえよメンドくせぇ」って思ってたんじゃないかな←
次のお話今日中にかけたら・・・いいですよね・・・←
因みに明日の午前中は寝坊しなかったらいないと思いますん 検定だからね(´・_・`)