二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.104 )
- 日時: 2013/06/22 21:04
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: 27y4eURD)
- 参照: http://x91.peps.jp/tkmtenma/
**ふぁみりー!**
————ある日の午後、あたしは昼寝を終えて学生寮内を徘徊していた。寝ぼけ眼をこすりながら歩いていると、何故か始まりと終わりの扉が開いた。誰か来る予定なんかあったっけ……?
「……?」
あれ? 誰も出てこない……。しかも、開いてすぐに閉まっちゃったし……何なんだろ……? ちょっと近くまで見に行ってみようかなぁ。
と、あたしが始まりと終わりの扉に近づくと、再び扉が勢いよくあいた。
なっ、何事っ……!?
「い、痛た……」
すると、扉からピシッとしたスーツを着た若々しくキレイな女性が倒れ込む。そしてその後またきちんとしたスーツを着た、メガネをかけた素敵な男性が現れた。
見た目からしてあたしたちより年上っぽいけど……あ、でもりんねとかいるしどうなんだろう。うーん……けどやっぱ学生はスーツなんか着ないもんね……大人なのかな? だとしてもここに何の用が? とりあえず話かけてみるのが一番早い!
「あ、あの、大丈夫ですか?」
「ええ……ところで、ここはほしぞら魔法学校の学生寮で、合ってますか?」
「そ……そうですけど……? 何か用でもあるんですか?」
「ああよかった。私たちすぐ迷っちゃうから……用っていっても大したことじゃないんだけど……」
「えーと、お嬢さん、てんまって人ご存知ですか?」
え? てんま?
そういえばこの二人てんまに似てるかも……てんまのお知り合い? 親戚?
いや親戚にしては似すぎかも? ってことは……。
「し、知ってますけど……えと、あの、もしかしてお二人はてんま……くんのお兄さんとかお姉さんなんでしょうか?」
あたしが尋ねると、二人は驚いたような顔をしてから、吹き出した。
えぇっ? も、もしかしてあたし失礼なこと聞いちゃったかな……?
すると、後ろからデカイ声が響いてきた。
「ああああああーーー!? なっ、ななな何で母さんと父さんがここにいるんだよ!」
「あらてんま、久しぶりにあったのに随分な態度ねぇ」
……母さん? 父さん?
…………え?
「おっ、おおおお母さんとお父さんだったんですか!?」
「ははは、そうだよ。そもそもてんまは一人っ子だしね」
見えない……というか若すぎる! 犯罪とかじゃないよねぇ!!??
ていうかてんまって一人っ子だったのか。知らなかった。もしかしたら覚えてなかっただけかもしれないけど。
「……そして何でお前がいるんだよ……」
「何でため息吐くの!?」
相変わらず失礼なやつだな! 何なんだよ、もう!
「……で、母さんと父さんは何しに来たんだよ」
「え? 父さんも母さんも一週間のお休みもらったから、折角だし息子の顔でも見に来ようかなって思っただけよ? ……だと言うのにてんまは……」
「はいはい、スイマセンね態度悪くて」
……それにしても、やっぱり若い。なんていうか……。
「もうてんまの方が老けて見える……」
「ふざけんなオレまだ中学生だぞ」
「ピャアッ」
てんまにゲンコツくらわされた……痛い。
「こら、てんま! 女の子に何するの!」
「こいつが余計なこと言うからだろ!」
「だって、てんまのお父さんとお母さんがすごく若いから! ていうかホントにそう見えたんだもんー!」
……てんまのお父さんとお母さんは若いのに、てんまは老けるの早いね!
とか言ったら今度は蹴られるだろうから言わないでおこっと。
=====作者より======
今回はてんまくんの家族のお話です。
二人共若い&てんまに似てる設定だけどわたしの絵だと全く似ないのは何故だろう(´-`)
因みにお父さんはアホ毛あるよbb