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Re: 参照1900突破*とんがり 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.122 )
日時: 2013/07/18 23:47
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: Fmq2cEjF)

「と、とにかくこれ以上変なこと……ていうか、昔のこと喋るな! ……むしろ父さんと母さんさっさと帰ってくれよ……」
「折角来たんですもの、帰ったりしないわよ。というか、親になんてこと言うの!」
「まぁまぁ母さん、てんまも反抗期ってやつなんだよ」

……昔からこんな感じだっただろ……。まぁ反抗期……は認めないこともないけど……、でもきっとほとんどの人が自分の過去勝手に話されるなんて、嫌がると思うけどな。オレが例え小学校低学年の頃だったとしても、幼稚園の時にやらかしたことを友達に喋って欲しくねぇと思うだろうしな。
何でこいつらはこんなに打ち解けるのが早いんだ……そういうのはもっと別の場所で活かして欲しい。

「ねぇゆうき」
「何?」
「勝手に喋っちゃダメってことはさ? てんまから吐かせるのはオッケーってことでいいのかなぁ?」
「……それはアリね」

………………!? なんか向こうでスゲェ怪しい会話されてるような気がするんですけど!? 吐かせるってナニ!!??

「じゃあショート、てんまに昔のこと吐かせるために一番てっとり早い方法教えてあげるわ」
「えっ、何?」
「この際アンタがてんまのこと襲えばいいと思うの」
「………………? 襲う? てんまのこと殺しちゃうの? 別にいいけど」

こいつらの会話、もういろんな意味でやばい。第一ゆうきは何を言っているんだろうか。こいつの言う襲うの意味は分かるけど……分かるけど、ここじゃアウトだと思う! ついでにあっちが理解してないし、オレこのままだとショートに躊躇いなく殺されるんですが!!?? ていうか何でオレの実の両親はそれ聞いてニコニコしてるんだよおかしいだろ! オレの周り変な奴しかいねぇじゃねぇか!

「……うん、ショートにはちょっと早かったかもね……」
「何? どういうこと?」
「分からないなら別にいいのよ。……いつかてんまに教えてもらったらいいんじゃない?」
「なっ、ななな何でオレなんだよ!!」

何でゆうきってここぞとばかりにオレのことからかうんだ。自分とあさひのこと言われるとすぐ殴るくせに……ホント自己中心的なヤツだな! まったく、あさひはこれのどこがいいんだか。……いや、でも喋らなきゃモテるんだろうな、コイツは……。

「ところでショートちゃん、一つ聞いていいかしら?」
「はい? 何ですか?」
「ショートちゃんとてんまは、付き合ってるの?」
「!!??」

………………ッ!!?? か、母さんは何を言ってるんだ!? ていうかオレとコイツ見てどう勘違いしたら付き合ってるように見えるんだよ! 意味分かんねぇ!
ま、まぁ……そう見えるのは嬉しくないわけでもないような気もしなくない。

「ちっ、ちちち違いますっ! 付き合ってないです! 知り合いレベルです!」
「知り合いレベル!? ヒデェな!」
「ぐ、具体的に言えば「今日学校来てたか来てないかすら把握してない」感じの関係です!」
「いくら何でもそれはヒドすぎるぞ!?」

学校来てるか来てないかくらい把握してるだろ!? 何でそんなヒドいこと言うんだ!

「あら、そうなの? でもてんまはショートちゃんのこと好きみたいね?」
「は、はぁぁぁ!!?? 何でそうなるんだよ!」
「ふふふ、見てれば分かるわよ」

何で母さんにまでバレるんだ。すごく嬉しくない。……ていうか、今のアイツに聞かれたらヤバ————何か未だに混乱してるし、きっと聞いてないな。ならいい……わけないけど。

「てんまってば、昔は女の子に無駄に関わってたくせに誰かを好きになったりしなかったから、どうせショートちゃんが初恋の相手なんでしょ?」
「母さんはオレの何を知ってるの!?」

間違ってはいないけど! 何でそんなこと知ってるんだよマジで。

「折角だから私がショートちゃんに言ってあげようか?」
「何でだよ! ……別に、それくらい……自分で言うから! 母さんは関わんなくていいんだよ!」

オレがそう言うと、何故か母さんが抱きついてきた。
————って、えぇぇ!!??

「んもーっ、てんまは可愛いわねーっ」
「ぎゃああああ!! やめろぉぉぉぉぉぉぉ!」

ああもう、ホントに帰ってくれぇーっ!


=====作者より=====

てんま家族編終了です。
次は参照1800記念のやりまーす!

明日ね← 多分明日・・・