二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.123 )
- 日時: 2013/07/19 19:52
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: 6BbhaqaU)
**新人さんと、あさひくん**
——のどかな昼下がり、バタバタと騒がしい足音があたしの部屋に近付いてくる。そして、バンッという轟音とともに部屋のドアが開き、ゆうきが姿を現した。
「ショートッ! 聞いて聞いて! あのね、春風魔法学校に編入生が来たんだって!」
「……へぇ、そう」
春風魔法学校って千春のいるとこだよね……なんでわざわざそんな影薄そうな学校に……? とか言ったら千春に殴られるから胸の内にしまっておこう。
————というか、何故ゆうきはそんなことを知っているのだろうか。確かにゆうきは千春と面識あるし、会話もしたことあるけど……そこまで仲良くないよね? まったく、ゆうきのそういう情報収集能力、他のとこに活かせばいいのに……。
「ねっ、だから行ってみよう!?」
「何でよ……めんどくさい。てんまでもつれてけばいーじゃん」
ついでに女装してくればいいよ。おっと何でもない。
「……じゃあ三人で!」
「何でそんなにあたしを連れて行きたがるの!?」
「主人公だからだ!」
「裏の話するな!」
まぁ、少しは興味あるけど……わざわざ見に行こうとは思えない。というかハッキリ言って、そんなんその編入生からしたら迷惑以外の何ものでもないだろう。
全く知らない魔法学校の生徒が来るとか……あたしだったら蹴っ飛ばすかな。あ、それは流石にやりすぎかな?
「とりあえず行くわよ!」
「痛いっ! 髪の毛引っ張らないでよ! 行く、行くからやめてぇーっ!」
最終的に強制連行するなら誘う必要ない気がするんだけど……。ホントにゆうきはめんどくさい奴だなぁ。というか、いつもいつも思うんだけどホンットーにあさひはこれのどこが好きなわけ? あたしだったら嫌だけどなぁ。こんな……外見以外最悪の女……。
「おーい、そこのクソてんまー!」
「ゆうき……ってクソはいらねぇよ!」
「アンタもついて来なさい」
「ハァ!? どこに……って髪の毛引っ張るんじゃねぇ! ハゲる! やめろ!」
「アンタも三十年したらハゲるんだから今ハゲたって何の問題もないわよ」
何でもうハゲるって確信してるの……? ていうか髪の毛引っ張りすぎじゃない?
「……で、どこ行くんだよ」
「春風魔法学校」
ゆうきがそう行った瞬間、てんまが逃げ出そうとするも、ゆうきがてんまのシャツの裾を掴んで逃げられないようにしていた。
この二人、本当になんなんだろう。てか、てんまはどんだけ千春が嫌いなのさ……。
「なんかね、春風魔法学校に編入生が来たらしくて、ゆうきはその子が見てみたいからって————あたしたちのことを巻き込んだの」
「何でだよ」
……まぁそりゃそうなるよね。あたしもそう思ったし。まあどうせ一人だと心細いとかそんな理由なんだろうけどね。何だかんだでゆうきは一人であまり関わりのない人と会話するの得意じゃないし。
「ほらっ、文句言ってないで行くのよ!」
「うへぇ……」
どうせ逃げても無駄だろうし……まぁとりあえず行くだけ行ってみよう。編入生、どんな子なんだろう?
=====作者より=====
参照1800突破記念のです
久々にりんねがまともに出てくる・・・かもしれないし出てこないかもしれない(ヒドッ