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Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.127 )
日時: 2013/07/23 22:19
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: QlSid/7F)

そんなこんなであたしたち三人は春風魔法学校にやって来た。影薄魔法学校の割に人はいるんだね……いや、影が薄いだけで普通の魔法学校だし、人くらいいるか。……人?

「ちーはーるー! てんまが女装したいって言うから連れてきたー!」
「ゆうきテメェェェェ!!!!」
「あっ、間違えたゴメン嘘—」

ゆうき……なんか顔が冗談に見えなかったけど。あたしもまたてんまの女装姿見てみたいけど……今日の目的はそれじゃないからね。もししたいならやってもいいけどさ。

「ゆうきにてんまにショート? どうしたの? てんまが女装する以外に、ここに何か用があるの……?」
「千春、てんまが気絶しそうだから女装の話はやめたげよ……?」

なんか既に顔面蒼白状態だし……。というか、あたしたちがここに来る理由が「てんまを女装させる」前提で話が進んでたような気がするんだけど気のせいだろうか。
そんなことより、編入生のこと聞かなきゃ!

「あのね、ゆうきが無駄な情報収集能力使って春風魔法学校に編入生が来たこと嗅ぎつけて、あたしたちのこと巻き添えにしてその子見に来たんだ……」
「そうなの? じゃあ呼んでくるわね」

千春が魔法学校の中に戻っていく。編入生はまだ学校内にいるのだろうか。
……というか、その編入生……男の子なのかな? それとも、女の子なのかな……? それすら分かってないや……。

「ところでゆうき、編入生と会って何するの?」
「…………え。え、えぇっと……そう、あれよ! その……何かするのよ!」

……何かって何ですか。何の考えもなしに来たのかよ……。ホントなんで来たのかな。第一、気の合わなそうな人だったらどうするつもりなんだろう。初対面相手に殴るわけにはいかないだろうし。ゆうきってそのへん抜けてるよね……思いついたら即行動! ってか。
なんて思っている間に千春と編入生らしき子がやって来る。

「お待たせ。この子が編入生のカトレアちゃんよ」
「カッ、カトレアでしゅ! よりょしきゅお願いしましゅ!」

噛んでる! めっちゃ噛んでる! 凄まじい勢いで噛んでるよ!

「え、えーと……あたしはショートだよ、よ、よろしく……なのかな?」
「あたしはゆうきよ」
「自己紹介すんのか……? オレはてんまだ……」
「! もしかして、ほしぞら魔法学校の人!?」

……えっ、あたしたちのこと、知ってるの……? ていうか、なんでほしぞら魔法学校のこと知ってるんだろう……?

「えと……カトレアちゃん? だったよね? なんでほしぞら魔法学校のこと、知ってるの……?」
「あ、りんねお姉ちゃんが「ピンクのツインテールのお子様と、明るい水色のサイドテールのバカと、濃い水色のアホ毛のクズがあたし以外のほしぞら魔法学校の生徒よ」って言ってたから……!」

………………お子様? って、あたしのことっ!!?? りんねの言い草もどうかと思うけど、それってつまりあたしはこの子にお子様だと思われてるの!? そういうことなの!!??
っていうか、この子りんねの知り合いなのかな……?

「ね、ねぇカトレアちゃんはりんねとどういう関係なの?」
「遠い親戚だよ!」

し、親戚……成程、そりゃ会うこともあるだろうね。

「バカだと思われたことは置いといて……カトレアちゃんは、なんでこんなとこに編入してきたの?」
「え? えっと……うーん、Apple魔法学校が近いから、かな……?」

Apple魔法学校って……あさひのいるとこだよね? だったらいっそApple魔法学校に編入しちゃえばいいのに。第一、なんでApple魔法学校が近いからいいんだろう? あさひと友達になりたいのかな? でもだったらそれこそ……直接行けばいいのに。うーん、よく分かんないなぁ。


=====作者より=====

何もかも遅くてすいません