二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.134 )
- 日時: 2013/07/27 01:07
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: QlSid/7F)
「あ、Appleって……クソあさひがいるとこ?」
「ゆうき、あさひの名前の前にクソはついてなかったはずだよ!!」
ゆうきのせいでカトレアちゃんがあさひの名前をクズあさひと認識し始めたらどうするんだ! あさひもカトレアちゃんも可哀相だし、仮にカトレアちゃんがあさひのこと「クズあさひ」なんて呼んだら二人共気まずくなっちゃうじゃん……。
「そ、そう! あさひくんのいるとこ!」
「はぁ、それで何であんなクズのいる魔法学校の近くがよかったの? あさひのこと殴って欲しいなら二十四時間三百六十五日受け付けるけど」
あさひ可哀相に……。そういえば最近、あさひがゆうきに殴られる頻度増してる気がするんだけど、気のせいかなぁ? というか大真面目によくこんなの好きって言えるよね。ハッキリいってDV……いや、デートDV……だよね、あれ。
「そ、そうじゃなくて……ええと、Apple魔法学校に編入するのは恥ずかしいけど……でも遠いとこもやだから、一番近いとこに編入したの!」
「…………も、もしかしてカトレアちゃんって——あさひのこと、好きなの?」
「へ? や、違うよお! た、ただ見ていたいというか? うーん……」
成程、あさひのこと監視したいのか! ……監視? いや、何のために……?
「……ゆうき」
「な、何よ」
「お前このままだとあさひ取られ」
「うるさいわよ黙りなさいヘタレ野郎」
バキッという鈍い音とともにてんまがゆうきに殴られる。……てんまがゆうきに殴られるのは見慣れちゃったしなんとも思わない……。というか、何だかんだであの二人は無駄に仲いいしねぇ。
「? 何であの子殴られたの?」
「うーんと……クズだからじゃないかなぁ?」
「そっかぁ!」
「おいコラお前ら勝手に人のことクズ扱いすんじゃねぇ!」
だっててんまはクズだもん。バカだしアホだし、いつもカッコ悪いし意地悪だし……いいとこなんか全然ないし! ……ホントに、自分でも何であたしはこんな奴が好きなんだろうって、不思議になっちゃうよ……。
「おい、カトレア……だっけか?」
「うん、そうだよクズくん!」
「クズじゃねぇーっ! オレはてんまだ! て・ん・ま!」
「あ、そうなの? で、何の用なの?」
「え、えーっとだな……お前、あさひに彼女いるの、知ってるか?」
てんまがそう言うと、カトレアちゃんはどことなく悲しそうな表情をしながら言った。
「えっ……か、彼女……いるの?」
「ああ。実は、ゆうきがあさひの彼女なんだよ」
てんまがゆうきを指差しながら言う。するとゆうきの顔がまるでポストのように真っ赤になり、再びてんまを殴っていた。
「ふ、ふざけないでよ! だっだだだ誰があんな奴の彼女になんかなるもんか! あたし今超フリーですけど!!?? 何言ってるんです!!??」
「日本語不自由になってるし、髪の毛引っ張んじゃねぇ! 抜ける!」
「アホ毛ぶち抜くぞゴルァ!」
ゆうきが恥ずかしさのせいか、変なキレ方をしている。見てる分には非常に面白い。けど何故かカトレアちゃんは不安そうな顔をしていた。
……あれ? そういえば何でてんまはカトレアちゃんにゆうきとあさひが付き合ってることバラしたんだろ……? うーん、よく分かんないなぁ……。
====作者より====
最近誤字がひどい
あと文章クソすぎて笑えるね
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.135 )
- 日時: 2013/07/27 15:37
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: QlSid/7F)
「え、えっと……ゆうきちゃんと、あさひくんは……本当に付き合ってるの……?」
「はぁ!? そ、そんなわけないじゃない! 誰が! 誰があんなクズとっ!」
ゆうきが必死に否定を続けていると、見慣れた薄い水色の髪をした男の子がゆうきに抱きついた。
「ひどいよゆうき! 僕はこんなにゆうきが好きなのに!」
「!!??」
————今の今まで噂? になっていた、あさひご本人の登場。噂をすれば影がさす……ってこれのことなのかな。それにしてもあさひは相変わらずだなぁ……。
「はっ、ははは離れなさいよぉっ!」
ゆうきがいつものように、あさひのことを殴りつける。なんていうか、もうゆうきがあさひとてんまを殴るのは見慣れてしまったような気がする。
「え、えぇ……? 二人は、付き合ってるの……? それとも、付き合って、ないの……?」
「付き合ってるよ!」
「そんなわけないでしょ!!??」
……二人の意見が見事に分かれる。何でゆうきはこんなに照れ屋なんだろう。いいじゃないか、誰かに愛してもらえるなんてとても素敵なことなのに……。あたしなんか誰にも想ってもらったこともないんだからね……! ちょっとは素直になればいいのに!
「ゆうきが照れてるだけで、ホントは昔からずっと付き合ってるんだよ」
「そうそう、なのにコイツ認めないんだぜ」
「あ、あああアンタらは黙りなさいっ!」
あたしたちがぞう言うと、カトレアちゃんは再び悲しそうな顔をする。
……? あさひとゆうきが付き合ってたら、何か良くないことでもあるのかな……? あさひが可哀相……とかそういうの?
「そっ、そうなんだ……ふーん……」
「か、カトレアちゃん……どうかしたの?」
「ううん……そうだよね、あさひくんみたいに素敵な人には、彼女くらいいるよね……」
あ、あさひって素敵な人だったっけ……? あっ、でもてんまよりは素敵かも。うん。外見も中身もいいもんね、あさひって……ホント、ゆうきみたいなのには勿体無いくらいだよね。
「そ、そんなことより、今ほしぞら魔法学校にりんねお姉ちゃんはいるの?」
「え? いると思うけど……」
「久しぶりに会ってみたいから、行ってもいい?」
「別にいいよ?」
ほしぞら魔法学校で来られちゃ困るとこなんて、あたしとてんまとゆうきの部屋くらいでしょ! 流石にそんなとこに来るとは思えないし、きっと何の問題もないはずだよね!
「じゃあ僕も行く!」
「な、何で——」
「全然いいよ」
ゆうきが反論する前に許可を出すあたし。ていうかどうせ毎日来てるんだからいいじゃん……。
「じゃ、行こっか!」
*
そんなこんなであたしたちはほしぞら魔法学校に戻ってきた。りんねの部屋に行ってみたところ、りんねは部屋の中にいて、何やら読書をしているようだった。
「りんねー、入るよ」
「……? 何か用? って何か人多いわね」
「りんねお姉ちゃん、久しぶり!」
カトレアちゃんがりんねの元に駆け寄る。少しの間二人は会話をしていた。そしてその間にゆうきとあさひが謎の喧嘩……? をしていた。いや、ただゆうきが一方的に殴ってただけだけど。