二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.143 )
- 日時: 2013/08/04 20:47
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: QlSid/7F)
**夏祭り**
————ある日の昼下がり、突然りんねがあたしとゆうきとてんまを自室に呼び出した。何か用事があるんだろうけど、正直今日何も予定なんかないし、何で呼び出されたんだろ……。は、派手な喧嘩はしてないから怒られるなんてことはないだろうし……。
うう、なんかりんねに呼び出されるとやましいことをしてなくてもすごく怖いよ! なんかお腹痛くなってきたし……。
「りんねー、来たよー」
「……ショートが来たってことは、全員揃ったわね」
りんねが何故かこちらを睨んでくる。なっ何? ホントにお説教? あたし何かしたかな……!!??
ゆうきとてんまも同じことをやられたのか、完全に萎縮してしまっている。何だかんだで一番怖い女子って絶対りんねだよね……!
「三人とも、そこの椅子に座りなさい」
りんねが睨みながら指示してきたので、あたしたちはできるだけ早く、でも走らないように指定された椅子に座った。
ほ、ほほほホントに何なんだろう……なんかお説教されるときの雰囲気にすごく似てて嫌だ……!
「……実はね、今日の夕方近くでお祭りがあるのよ」
「…………へ? お祭り?」
りんねはこちらを睨むのをやめて、いつもの穏やかな表情になる。
なんかそれだけで安心する……。っていうか! お祭り? お祭り……って、あのお祭り? 屋台とかが出てくる感じの……!? 第一、去年も一昨年もその前も……お祭りなんか行かなかったし、そんなの無かったよね? 何で急に……いろんな意味でワケ分かんない!
「そう、だからね、折角だから一緒に行きましょうよ。どうせ暇でしょ?」
「ま、まぁ暇だけど……」
「じゃあ決定!」
……えっ、何? そのお祭り行かなきゃいけない系? あっでも断れないわこれ! 断ったら絶対りんねが納得するような理由を言わなきゃいけないパターンだわ!
……まぁでもお祭りなんて久しぶりだし、いいかな!
「でもりんね……急にお祭りだなんて……。あたし、浴衣とか子供の時のしか持ってないわよ」
「あ、あたしも……」
「ショートは今でも十分子供らしいから全然大丈夫よ」
「何だとぉー!!??」
聞き捨てならんっ! そ、そりゃ確かにちょっとは子供っぽいかもしれないけどっ……! いくら何でも幼稚園の時に着てた浴衣が着れるかバカッ!
……でも浴衣かぁ……浴衣とか自分一人で着れないし、制服で行けば良いのでは……。
「ね、ねぇりんね。どうせ浴衣持ってないんだし浴衣じゃなくても————……」
「大丈夫よ、あたし全員分持ってるから」
「何でっ!!??」
ちょっと意味が分からない。持ってるって……全員分? 身長違うのに? ていうかてんま男の子なのに!!?? りんね……一体何者なの!!??
「実は何故か昔近所の人にもらったのがあるのよ……きっと入るわ」
でもやっぱりきっとなんだね。そして何故りんねに男物の浴衣をあげたんだろう。りんねの家の近所の人、すごく変な人だ……。
ま、まあそんなことを気にしてたら多分この先ツッコミが追いつかなる気がする! 全体的に! とりあえずその浴衣を見てみよう……。
=====作者より=====
本日2回目!
今年も盆踊りも花火も参加しない
非リアでぼっちななわたしにそんなもの関係ないんだっ・・・!