二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.231 )
- 日時: 2013/11/04 15:14
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: ZclW4bYA)
今現在のオレら三人の状況はというと、りんねはどうおまじないを解くか悩んでいて、(以前の性格に戻ったままの)ショートは先程りんねに聞かされたことで未だに落ち込んでいて、オレはショートとりんねからの精神的攻撃で落ち込んでいる。なんだこの状況意味分かんねぇ。
「やっぱりショートがもう一回てんまを好……」
「それはないからっ! 絶対ないからっ! ありえないからっ! 誰がこんな気持ち悪い変態ストーカー男なんか!」
十分に一回くらいのペースでオレの心に傷が増えていく。というか何で昔のネタ引っ張り出してくるんだよ!!?? つかオレは変態でもストーカーでもねぇよ! ちくしょう!
そんなこんなでオレの心が一方的にやられていると、遠くからりんねを呼ぶ声が聞こえてきた。声の主はこの事件の犯人だと思われるミスキーキー先生だった。解決方法を思いついたのだろうか……?
「りんねさん! ショートさんを治す方法が分かりましたよ!」
「ホントですか!!??」
おお……! これでようやく元に戻るんだな! よかったよかった!
でも、どんな方法なんだろうか。もしすごい難しい魔法を使わなきゃいけない……とかだったら確実にオレらにはできないし……。
「私がやったおまじないの方法を、逆にやればいいんですよ」
「そ、それって、どういうことですか?」
「例えば虹をかけるおまじないだったら呪文を唱えてからターコイズを手に持つでしょう? それをターコイズを手に持ってから、呪文を唱えるということよ」
そういうことか……って、そしたら先生じゃないとできなくないか? オレらそのおまじないの方法知らないし……。
「私がやってもいいと思ったんですけど、これから出かけなきゃいけないから、二人にお願いしますね。おまじないの順番は書いておいたから……」
「え、あ、はぁ……」
「それじゃ、すいませんが私は出かけてきますね」
そう言ってどこかへ行ってしまう先生。………………え、マジで?
真面目にオレらがやるの? でもオレらに任せるってことは、オレらにもできそうなこと……なんだよな? そうじゃなきゃ、出かけてからやるって言うよな普通……。
「り、りんね……どんなおまじないなんだ?」
「んー……まず、青いチューリップを探さなきゃいけないっぽいわね……」
は!? あ、青いチューリップ……? それって確か特定の場所でしか咲かないやつでは……!?
「確か青いチューリップは洞窟の奥に咲いてるはずよ。と、いうわけで……体力が有り余ってそうなてんまくん、行ってきてもらえるかしら?」
ものすごいいい笑顔で言い放つりんね。……クッソ……どうせ拒否権ないんだろ……。
「分かったよ、行くよ、行ってくればいいんだろ!?」
「ありがとう、助かるわ〜!」
=====作者より=====
久々更新です・・・・すいません。
- Re: 【久々更新】とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.232 )
- 日時: 2013/11/06 23:10
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: ZclW4bYA)
- 参照: >>>突然のショート視点<<<
渋々、といった感じでクソてんまが洞窟の方へ向かっていく。
それにしても、やっぱり信じられないなぁ……あたしの性格が違うだなんて。何がどう違うのかもさっぱり分からないし……。そ、それに————あたしが、あんなクズのことを好きだったなんて、ありえないわよ!
「ね、ねぇりんね……」
「ん? 何?」
「りんねも……、やっぱり今のあたしじゃなくてその、昨日まで? のあたしがいいの?」
「んー……あたしはどっちでもいいけど、てんまがどうだかねぇ」
いや、あたし的にはクソてんまのことなんかどうでもいいんだけど。
…………そういえば、二人があたしのこと「前の性格に戻った」とか言ってたけど……これからおまじないを解いたら、あたしはまた……元のあたしに戻るんだよね。よく分かんないけど……寂しいような、そうでもないような……。
「そ、それよりもさ……もしもまた失敗しちゃったら、あたしはどうなるわけ?」
「……だ、大丈夫よきっと成功するわ。あたしも頑張るから」
「なんかすごい不安なんだけど……」
あれ? でもあたしがこうなった理由って確か失敗したからでは……?
う、うーん……でもあたしおまじない苦手だし、考えてもしょうがないか。りんねに任せよう!
……あああ、でも戻ったら……戻ったら…………あのバカのこと、好きになるってことなんだよね……? そんなの嫌だ! 嫌すぎるっ!
「さっきからすごい表情がコロコロ変わって面白いことになってるけど、どうしたの……?」
「え、あ、いやー……ほら、性格が戻ったら……クソてんまのこと好きってことに、なっちゃうんでしょ? それが嫌だなって……」
「そんなに嫌なの?」
「当たり前じゃんっ! 何であたしがあんなバカでクソで変態でストーカーで、意地悪で性格ひん曲がってるような男のことを好きにならなきゃいけないわけ!!??」
あたしが大きな声でそう言うと、後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「バカでクソで変態でストーカーで、意地悪で性格ひん曲がってるような男ってここのこいつのことですかねー? ショートさぁん?」
「うぎゃあああああ!!?? なっなななな何でいるのよーっ! どっか行け、この変態野郎!!!!」
「変態じゃねーしっ! ついさっき戻ってきたんだよ!」
す、好きになるとかそういうとこは聞こえてないのかしら? だったら、まぁいいんだけど……。
「あ、りんね。あったぞ、青いチューリップ」
「ありがと。よし、それじゃおまじない解くわよ。ってことでショートこれ持って」
「え!? 青いチューリップあたしが持つの? ま、まぁいいけど……」
…………ついにおまじない、解くのね。ああ神様、お願いだから性格戻ってもてんまのこと嫌いなままでいさせてー!