二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 参照300突破*とんがり 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.25 )
日時: 2013/04/14 10:46
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: Lx/DculX)
参照: てんまを描いてはニヤニヤしているのはわたしです!!!

……何だかんだでオレとアホの二人で元チャーハン予定の何かを片付けることに。っていうかアレ? これオレも片付けなきゃいけないわけ? 確かに手伝ったけど基本的にアイツがやらかしただけの気がするんだけど。

「片付ける……って言ってもどうしたらいいんだろう……」
「と、とりあえず水洗いしてみようよ……水じゃどうにもならなそうな気もするけど……」
「そ、そだね……じゃあとりあえず水……」

テンション下がりっぱなしのまま真っ黒に焦げた異臭を放つフライパンを水で洗うショート。予想通りどうにもならなかった。

「……元チャーハンだったものさえ流れない……こびりついてるのかな……うう……」
「じゃ、じゃあスポンジと洗剤使ってみようよ……!」
「あ、うん……そだね」

今度はオレがやってみる。多少は落ちたものの、やはり全然取れないしそもそもフライパン自体が真っ黒焦げだから、落ちたところで再び使えるかどうか分かったものではない。これで仮に元チャーハンが落ちたとして、使えなかったら間違いなく骨折り損のくたびれ儲け、だ。

「こっ、今度はあたしがやるよ……!」
「へ? う、うん……」

オレからスポンジを取ると、泣きそうになりながらフライパンを洗っていた。

「あたしのせいなんだし……あたしがなんとかしないと……!」
「あ、あの……」

やばい。これはコイツが泣くフラグだ。そしてコイツが泣いてるのを杜若が見てオレが泣かせたと勘違いするに決まってる。あ、でも今元の姿じゃないし、疑われたりはしないだろうか……。
って! 問題はそこじゃねぇ!

「う、うぅっ……全然キレイにならないよ……! りんねの、なのに……どうしよう……」
「そ……そんな、思いつめなくても……。き、きっと、大丈夫、だよ……」

多分、大丈夫ではない気がするけど……。その前にフライパンをどうにかしないと今日の夜ごはんも消えてしまう。

「ううぅっ……ぐずっ……キレイにならないよぉ…………ふ、ふえええん……」

ああああ! 結局泣いたし! 何これオレはどうしたらいいの!?
予想は当たったけど全然、ていうか微塵も嬉しくない!

「だ、大丈夫だよ……! あの、その、泣かないで……」
「だってだって、こんなのりんねに知られちゃったら、絶対怒られちゃうもん……!」
「…………大丈夫」
「え……? でも、もうどうしようもな……」
「オレが何とかするからっ……その、お、お姉ちゃんはそこにいてっ!」

未だに呼び方慣れねーよ……まぁ、ホントは、オレのほうが年上……だし。
そんなことより、何とかすると言ったからにはホントにどうにかしないとな……。あれをキレイにする魔法を探す……のはメンドくさそうだし、その前に今の俺が魔法を使えるかどうかすら分からないから却下だな。アイツもゆうき並みに魔法が得意というわけじゃないし。もし難しい魔法だったら多分、できないだろうからな……。
ゆうきに言って助けてもらうってのもアリだけど、そもそもどこにいるのか分からない。分からないしあまり頼みたくない。絶対ロクでもない条件出してくるだろうし。悪魔みたいな女だからな。

「こうなったら、アレと同じフライパン探して新しいのを買うしかないっ……!」