二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*ネタ募集中 ( No.251 )
日時: 2013/12/01 13:26
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: kNCEJtcs)

あのあと、あたしたちは学生寮に戻ったのだが、その直後真っ青な顔をしたゆうきが部屋に来て「りんねから呼び出しよ」と言い残して去っていったため、現在はりんねの部屋にいる。
りんねの部屋に呼び出されたのは、あたし含め赤点常連メンバーだった。何だか、何を言われるのか想像できてしまうのが悲しいよ。

「ゆうき、アンタなんでここに呼び出されたか分かるかしら?」
「え、えぇっとぉ……ふ、普段のテストで赤点ばっかり取ってるから……かな……?」

ゆうきが目をそらしながら言うと、りんねがものすごい黒い笑みを浮かべながら、今度はあたしに尋ねてくる。

「そうね。じゃあショート、期末テストで赤点とったらどうなるって言ってたかしらァ?」
「ふ、冬休み返上で……補習……」
「そうよねぇ。じゃあてんま? 冬休み中、アンタ何か予定あったわよね?」
「……クリスマス、パーティー……デスカネ……」
「ちゃんと覚えてたのね。それじゃあ最後にジュディ? 冬休み補習になったら、どうなるか分かるわよねぇ?」
「クリスマスパーティーに……参加……デキなくナル……?」

や、やっぱり……そういう意味だよね……! これ赤点取ったらりんねに殺される!!
だからといって普段からああなのに、突然勉強できるようになんか、なれないよーっ!!!!

「……というわけで。これからアンタら四人、期末テストまでみっっっちりテスト勉強してもらうわよ!」
「えええっ!!??」

ゆうきが嫌そうな顔をするも、りんねが思い切り睨んだため、顔を伏せた。
で、でも勉強なんてしたくないよー……! 普段のテストなんてまずテスト期間とか気にしないしね……ああ、こんなだから赤点取っちゃうのかな……。
ああああ、だけど赤点なんて取ったらどうなることか……もう諦めて勉強するしかないっていうの?

「な、なぁりんね……」
「なによ」
「こ、こんなこと言うのもアレなんだが……正直、一人で勉強したとこで赤点回避できるとは思えないんだが……というかできるんだったら普段から赤点は取らないというかなんというか……」

……確かに。まず授業聞いてないもんなぁ。そんなあたしたちが一人で勉強したところで赤点回避できるなんて思えないよね……。

「ふむ……そうね、じゃああたしがほかの勉強できる人に声かけとくから覚悟しときなさいよ」
「ハイ……」

そんなこんなで、あたし、ゆうき、てんま、ジュディの赤点常連者のための集中勉強会なるものが開かれることに……。
ううっ、こうなったら全力で赤点回避してやるー!


=====作者より=====

12月5日からクソテストです。
ちょっとだけ久しぶりな更新です。

学校行きたくないヨー

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.252 )
日時: 2013/12/01 14:56
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: kNCEJtcs)

りんねに「温室で勉強会するからそこで待ってろ」と言われたため、あたしたち四人は落ち込みながら温室へ向かった。もう十二月だというのに、温室の中はとても暖かくて勉強するのにも最適な温度になっていた。激しく嬉しくないけれど……。
————待つこと十数分、りんねたちがやって来た。……って、んん!!?? いくら何でも、多くない!? あさひに、菖蒲に、杜若、黒ちゃん……あすか。ってこれ、全員合わせたらクリスマスパーティー参加メンバーなのでは……?
と、そんなことを思っていると、黒ちゃんと杜若がいきなり盛大に笑い出した。

「てんま、お前赤点常習犯なのかよ! 超笑える! バカだとは思ってたけど、まさかここまでバカだったとは! あはははは!」
「というかほしぞら魔法学校はりんね以外みんなバカなんだな! 見た目ソックリな奴がバカとかちょっとアレだけどな!」
「う、うるせぇなお前ら黙れ! ていうかなんで杜若は名指しなんだよ意味分かんねぇ! ゆうきとかいるだろ!」
「てんまはなんであたしのことしか言わないわけ!!?? あたしら四人全員同じじゃハゲろ!」

ゆうき……そんな悲しいこと言うのやめようよ……。まぁ、ゆうきは杖魔法ならりんね以上にできるんだけどねぇ……逆におまじないと魔法語は誰よりもできないもんなぁ。差し引きゼロって感じだよね。

「あーもー、アンタらうるさい! 今からこのバカ四人のために勉強教えなきゃいけないんだから静かになさいよ!」

りんねが怒鳴ると、みんな静かになる。うう、これから勉強かぁ……めんどくさいなぁ。

「そうねぇ、あすかとジュディは仲いいし、あすかはジュディに教えてあげて?」
「分かったわ」

そういえばこの二人仲よかったもんね。一応二人共てんまのことが好きだったハズだから……恋敵、ではあると思うんだけど。

「ゆうきは当然彼氏のあさひよね。ってことであさひ頼んだわよ」
「わーいっ、りんねありがとー! ゆうき、頑張ろうね!」
「死ねよクズ」

ゆうき……いくら何でもヒドすぎるよ! というか真顔で言うな怖い!
それにしても、ホントあさひってすごいよね……あんなこと言われてもへこたれないんだもん。

「てんまは……うーん、菖蒲と黒ショートに頼むわ」
「了解ですわ」
「しょうがねぇなぁ、てんま、感謝しろよ!」
「お前はなんでいつでも上から目線なんだよ……って、あれ? まさか……」
「ショートは杜若にお願いするわね」
「よっしゃ! 了解っ!」

笑顔の杜若をよそに、てんまの顔がさっきよりも真っ青になる。
……何かよくないことでもあったのかな? 勉強が嫌なのはみんな同じだし……なんだろう?

「んじゃショート、頑張ろうな!」
「あっ、うん! よろしくね杜若!」

と、いうわけで……赤点回避のため、頑張ろう……!
せっかく教えてくれる、杜若のためにもっ!

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.253 )
日時: 2013/12/02 21:52
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: kNCEJtcs)

「……で、ショートは何ができないんだ?」
「え、えっとー……全部!」

あたしがそう言うと、杜若は困ったように苦笑いした。
……まぁそりゃそうだよね……。でもホントに全部分かんないし……。強いて言うなら一番点数悪いのは魔法語なんだけど。

「あ、杜若……せっかくだからこれあげるわ」
「? って、これショートの成績表じゃ……?」

へっ? 成績表!? なんでりんねがそんなものを持ってるの!!?? ……ていうか、そんなもん渡したらあたしがバカなのが余計にバレちゃうじゃん!
まぁ元々バカだけど……! バカだから、赤点取っちゃうんだけど……!

「……ショート」
「ひゃっ、ひゃい! なんでしょうか!」
「いやあの……流石にこれはヤバいと思う」
「で、デスヨネー……」

妙に優しい目を向けられているのがひたすら辛い。

「というかホントに全部できないんだな……」
「う、うぅっ……」
「とりあえず杖魔法からやってくか」
「はぁい……」

どの授業でも寝ちゃってるからなぁ。逆に何故全ての時間寝れるのか、あたし自身もよく分からない……。別にてんまみたいに夜更ししてるわけでもないし、寝不足ってこともないんだけど……。
単純に授業がつまらないだけかな?

「でも、杖魔法は個人的に習うより慣れろって感じなんだけど……うーん、どうしようか」
「あ、あたしは別に……どっちでも。あ、でも一応テストは実技じゃないから、普通に勉強しときたいかも……」
「ショートがそういうなら、普通に勉強にするか」

あ、でも今ここで杖魔法たくさん覚えられたら、ゆうきに勝てちゃうかも!? ……なんて、それは無理か……。というか何でゆうきは杖魔法だけあんな神がかり的にできるんだろうか。
その記憶力を別のとこでも活かせばいいと思う。おまじないとか魔法語に……。

「って、杜若? 何で抱きついてるの!?」
「いや、だって寒いんだもん、ここ」
「そうかな? まぁいいけど……」

もしかしたら杜若は寒がりなのかな? あたしも寒がりだけどね……。
って、そんなことより勉強しなきゃ!

「う、うーん……杜若ぁ、かなダライの魔法の呪文って、なんだったっけ……」
「魔法、大きい、イタズラだと思う」
「あっ、そっかー! ありがとう!」

うう、呪文もちゃんと覚えなきゃなぁ……。それにしてもこの杖魔法の問題集、たくさんありすぎじゃない? 呪文書くやつと、使用上の注意と……あと何だこれ? よくわからん……。ていうかこんなにいらないよー!

「あー、ショートあったかいな」
「そ、そうかな……」

あたしたちがそうこうしていると、突然てんまが勢いよく立ち上がった。

「あーもー、お前らイチャついてんじゃねーよ! 杜若、テメェ離れろっ!」
「は? お前には関係ねーじゃん! 大人しく勉強してろよ赤点常習犯のてんまくん!」

あ、あれ……? 何だかとっても雰囲気が悪い……ような……? 理由は分かんないけど、このまま喧嘩させたらダメなような気がする……。
普段から仲いいんだか悪いんだかよく分かんないし、てんまは喧嘩してる場合じゃないしっ!


=====作者より=====

あと3日後にはテスト一日目です。
学校が全力でわたしを殺しにry

わたしは全然勉強しないけど、他人に勉強しろって言います←
わたしの弟受験生のくせにまったく勉強してねぇーwww

わたしテスト3日前なのに小説更新してるーっwww


・・・姉弟だから仕方ないよねっ☆←

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.254 )
日時: 2013/12/03 19:34
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: kNCEJtcs)

「ふ、二人共、理由はよく分かんないけど喧嘩はやめてっ! てんまは勉強しなきゃいけないし、杜若はあたしに勉強を……教えろください!」
「いや原因の一つにショートも含まれてると思うけどね……まぁいいや! ショートがそういうんだから、諦めててんまは自分の勉強しろよな!」
「ぐっ……! 勉強はするけど、これ以上余計なことしたら後でぶっ飛ばすからな!」

そう言っててんまが自分の席に戻る。すると、黒ちゃんと菖蒲がニヤニヤしながらてんまに話しかけていた。何を話しているのかは分からなかったけど、どうせいつものごとくからかわれているんだろう。
それにしても、何でてんまと杜若はいつも仲が悪いんだろう。一緒にいるといつも喧嘩ばっかりするし……。割と出番のある男の子同士、仲良くすればいいのになぁ。

「ショート、そこ違う。花火の呪文は魔法、花、楽器だよ」
「あ、そ、そっか……ありがとう!」
「注意事項とかはまだ分かるんだけど、呪文は覚えときなよ……」
「ご、ごめんなさーい……」

いつもウロ覚えな感じだしなぁ。こんなだからあたしの魔法の成功率低いのかもしれない! 期末テストが終わったら、ちゃんと授業聞いとかないと……。

 *

————そんなこんなで、すっかり陽も落ち、現在時刻は午後五時。
あたし含めた赤点常習犯四人は、普段勉強しないせいで勉強疲れしていた。

「よし、今日はここまでにしときましょ。みんな帰らなきゃいけないしね」
「う、うぅ……これ以上勉強したら頭爆発するぅ……」

ゆうきがそう言いながら机に突っ伏す。
あたしも今日はこれ以上勉強したくないよ。というか勉強したら頭おかしくなっちゃいそう!

「あ、杜若! 今日はありがとう!」
「どういたしまして。今回は仕方ないけど、次からはちゃんと授業聞いとけよー」
「う、ううっ! 分かってるよー!」

こ、これからはちゃんと授業聞くもん……!

「ショート! ちょっと聞いてくれよ」
「ほえ? 黒ちゃん? 何、どうしたの?」
「いやぁ、てんまがさぁスッゲェ面白かったんだよ」
「てんまが?」

てんまが面白いって……どうせ黒ちゃんがからかったんでしょ……?
いつもてんまのことからかって、その反応を楽しんでるのは誰よ……。

「勉強してる間、アイツずーっと杜若のこと」
「ああああああ!!?? 何言ってるんだよ!!」

……ずーっと杜若のこと……の続きがまったく聞こえなかった……。杜若のことを、見つめてたとか?
要するに、普段喧嘩してるけどホントは杜若のことが好きっていうこと? そういうことなのね!!??

「おいてんま。お前が変なとこで止めるから、コイツ明らかにヤバイ方向で納得してるぞ」
「……なんとなく察しはつく」

やっぱりてんまの好きな人って杜若だったんだね……! それは、あれだよね! 言いづらいよね、うんうん!
これは応援してあげなきゃだよねっ!

「てんま、頑張れっ!」
「そら見ろ」
「てんまァァァァ! テメェ明らかに俺に被害が出るようなことをっ……」
「いやあの、そこに関してはホントにスマン……」

今日はお勉強もいっぱいできたし、てんまの好きな人も分かったし、よかったよかった!
とりあえずっ、テストに向けて勉強ガンバルゾー!


=====作者より=====

安定のほしぞら魔法学校クオリティです。
このネタ(って言って伝わるかな・・・w)は初期からなんで、なんていうか苦手だったら見ないほうがいいよ!!!!
まぁぶっちゃけ勘違いから始まってるんですけどね。

今日、7限まであったんですけど、そのあとに超苦手な生物の勉強した。わたし偉い! いや、先生ありがとう!
なんかこの追い詰められてる感がほしぞらに影響してるよね☆←

明日も更新できるように頑張りますん!