二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.261 )
- 日時: 2013/12/09 14:11
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: sMZBR2Q8)
- 参照: ショート目線に戻ってるよ
そんなこんなで時は過ぎ——……あっという間に期末テストの日がやってきた。
うちの学校では魔法語、杖魔法、おまじない全てのテストを一日で終わらせてしまう。そして、大した人数いないくせにテストの次の日を採点日として休日にする。なんともめんどくさい学校だ。休めるのはラッキーだけど、その次の日にテストが一気に返ってくるからあまり心は休まなかったりして……。
「ショート、何ボーッとしてるのよ。てんまとゆうき起こしてきてってば」
「あ、はーい!」
りんねに言われて、あたしはゆうきとてんまを起こしに二人の部屋に行く。……って言っても、二人の部屋そこまで近くないんだよね……。りんねとゆうきの部屋が近くて、あたしとてんまの部屋が近いんだけど、あたしたちの部屋からりんねたちの部屋までは割と距離がある。そもそも階が違うから。
「とりあえずゆうきから起こしに行こう……」
ゆうきは一回寝ると満足するまで起きないため、普通に起こすだけじゃ起きてくれない。というか叩き起しても起きてくれないと思う。
一年前まではりんねがゆうきを、あたしがてんまを起こしてたんだけども、何故か今では二人共あたしが起こすことになってる。そして半年ほど前からあさひに頼んで作ったものでゆうきを起こしている。
「よしっ……準備オッケー!」
あたしがスタートボタンを押すと、ゆうきが嫌って(ホントは好いて)いる人の声が流れる。
「ゆうきー、起きて! 朝だよー! 起きないとちゅーしちゃうよー!?」
「ぎゃあああああああ!!!???」
ゆうきが勢いよく飛び起きる。因みに声の主はあさひ。あたしがあさひに頼んで、指定したセリフを言ってもらったのを録音して流した……だけ。
それからはきちんと起きてくれている。その代わり毎朝一発殴られるけど……。
「ったく……日に日にセリフ増やしてんじゃないわよっ!」
「えへっ、バレた? でもあさひもノリ気だし、全然大丈夫だよ」
「うるさい死ね」
ホントに酷いなこの人は! ……まあいいや。とりあえずさっさとてんま起こしに行こう。
因みにてんまもなかなか起きてくれない。呼んだだけで起きたことなんか一度もない。頼むから早く寝てくれ。
と、言いたいとこだけど、てんまは約四年前からずーっと使ってる絶対に起きてくれるセリフがあるから大丈夫なんだよね!
「よーっし……起きろークソてんま! この変……」
「うるっせぇぇぇ!」
……はい起きた。変態って言おうとするだけで起きれるなら普通に起きてくれって感じだけどね。なんで普通に起こしても起きないくせに変態って言ったら起きるのかなぁ? 永遠のナゾだよ……。
「毎朝毎朝……オレは変態じゃないっつの。他にもっとマシな起こし方ないのかよ……」
「えぇー? 普通に起こしても起きないからそうしてるんじゃん。あ、でも前にゆうきに『襲ったら起きるんじゃね?』とは言われたかな」
「ハァ!?」
「起きないだけで殺すのはカワイソウだからやめたけど」
「………………」
……???? なんでそんな微妙な顔するんだろう。殺して欲しかったのかな……。
ってそんなことを言ってる場合じゃない!
「ほらほら、さっさと朝ごはん食べて学校行くよ! 今日はテストなんだよぉーっ」
「うわぁ、分かったから押すな!」
そうだ、今日はテストなんだ。頑張らなきゃ……!
=====作者より=====
てんまの起こし方は初期ほしぞらから変わってません
あのネタ初期で実際に書いてた時に見た人とかもういないと思われる