二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.278 )
- 日時: 2013/12/30 00:04
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: HrJoNZqu)
そんなこんなであたしは今、雑貨屋でプレゼントを探している。
雑貨屋って、結構いろいろ揃ってるんだね。なんだか余計迷っちゃうよ。何がいいかなぁ。
「あっ……この手帳、少し青みがかった水色ですごくキレイだなぁ……なんだかてんまに似合いそう」
なんかてんまって青系色似合いそうだと思うんだ。てんま自身の髪の色も青系だし……ゆうきはどっちかっていうと明るい水色だし。
「……って、アイツに似合うもん探したってしょうがないじゃん! だ、誰に当たるか分からないんだから……」
そう、だからこそ悩んでいるんだから。でもホントにどうしよう……?
小さいキーホルダーも可愛いしいいなぁって思うけど、クリスマスパーティーより先にあたしが無くしそうで怖い。それに、女の子向けのばっかりで、もし男の子に当たったら申し訳ない。
「もう、この手帳でいいかな……」
別にてんまのこと思って選んだわけじゃないもん、違うもん! あんなバカ関係ないんだから! ただ手帳の色がきれいだし、一年中使えて女子にあたっても男子にあたってもいいようにってだけで……!
……あたしは一体誰に何の言い訳をしてるんだろう…………。
*
結局あたしはあの手帳を買って、集合場所に戻る。意外にもあれだけで十五分程度かかったらしい……集合時間までまだあと十五分あるけど。
集合場所に戻ると、てんまがいた。ゆうきとりんねはまだ戻ってきていないみたい。
「て、てんま……早いね」
「テキトーに選んだからな」
「テキトーなの!? うわー、てんまのはあたって欲しくないわー」
「ひどくね!? そういうお前は真面目に選んだんだろうな?」
「あ、当たり前でしょ……! てんまとは違うんだからねっ」
ホントはこれでいいやって感じだったような気がしなくもないけど……。
それにしても、やっぱりさっきの手帳絶対てんまに似合うよ……うん、絶対似合う。
「あたしのが、てんまに当たったらいいなぁ……」
「…………は?」
「え? な、何?」
「え、いや……思ってる、こと? 全部声に出てたけど……」
「………………へ?」
それって、つまり……てんまに当たって欲しいとかそういうやつ? え? マジで? うそっ……!!??
「い、いいいや違うの、そういう意味じゃなくて……! あの、違うの、あのね!?」
「わっ、分かったから……落ち着けよ」
「う、うん……」
こ、これはなんて言い訳をしたらいいの!? 似合うからっていうのもダメだと思うし……! 第一似合うって言ったらそれこそあたしがてんまのこと考えながら買ったみたいになっちゃうじゃん! でも違うんだよー! そ、そりゃあまぁ……てんまに当たったら嬉しいっちゃ嬉しいかも、だけどっ……!
「ほ、ほほホントに違うからね……!? はっ! いや、別にてんまに当たったら嫌とかそういう意味でもないけどーっ! ちが、違うくてぇぇぇ!」
「マジで落ち着いてくれ。あと微妙に泣くな。オレが泣かせたみたいになるだろ! もし今ゆうきが来たりしたら————……」
「てんま、何ショートのこと泣かせてるの? 殺すわよ?」
「キチャッター!」
あ、れ……? ゆうき?
なんて思ってたらゆうきがてんまを殴ってた。……ご、ごめんねてんま……。
=====作者より=====
お久しぶりですショートです。
日付変わっちゃったんで昨日になりますが遂に参照5000記念絵が完成いたしました。
かなり時間くっちゃいましたが・・・。
ホントにすいません。今日中にこれにケリをつけ、最後に絵をアップします!
もうすぐ2013年も終わりですね。
明日は大晦日なので一応大晦日ネタの番外編(会話オンリーかも)をやる予定。
バイトがあるので投稿時間がどうなるかわからないです・・・こんなこともあるよね!
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.279 )
- 日時: 2013/12/30 13:27
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: HrJoNZqu)
てんまがゆうきに殴られて……あ、いや、クリスマスパーティー用の買い物から数日過ぎ、今日はついにクリスマスパーティー当日だ。因みに昨日は部屋の飾りつけに丸一日使ってしまい、それ以外のことは何もできなかった。そして今日は朝からりんねとゆうきがごはんを作っていた。え? あたし? もちろん戦力外通告だよ!
「ショート! このケーキの飾りつけやっといて!」
「はいはーい」
……こんなことにしか使ってもらえないくらいには料理できないあたし。考えても悲しくなるだけだしもうこのことは考えるのやめよう……。
*
現在時刻、十四時三十分。ゆうきに呼び出されて、ゆうきの部屋に行く途中なんだけど……クリスマスパーティー十五時から始まるし、準備したかったのになぁ。何の用なんだろう。
「ゆうきー、何なの? 用があるなら早く——……って、あれ? りんねもいる? え?」
「やっと来たわね……りんね、おさえて!」
「は!? えっ、ちょっと……何!?」
ゆうきが叫んだ瞬間、何故かりんねがあたしのことをおさえる。
ホントに何する気なの!? 何かの実験の被写体!? え!?
「ふふふっ……ショートには、これを着てクリスマスパーティー行ってもらうわよ!」
そう言ってゆうきが出したのは思い切りサンタのコスプレ的な何かだった。でもスカートだからどっちかって言うとサンタガールみたいな感じかな。
……じゃなくて! あたしが着るって……どういうこと!?
「何なのそれ! 意味分かんない、何であたし!?」
「いやぁ、てんまに女装させてやろうかなと思ったんだけどサイズ間違えちゃってね。ショートにピッタリだったからショートでいいかなって」
「よくないよ! ゆうきかりんねが着ればいいじゃん! 身長的には大差ないでしょ!?」
「いや、実際は155センチくらいの子が対象だからちょっと小さいのよ。でもほら、ショートは凹凸ないからいけると思って」
うぐっ……確かにそれくらいならいけるけど……でもわざわざ凹凸ないとか言うなゆうきのバカ!
ていうかそんな恥ずかしいの着たくないよ!
「そういうわけでショート頼んだわよ!」
「いーやーだー! やめろバカァー!」
あたしの叫び声もむなしく、あっという間に着替えさせられてしまった。ホントにこんな格好で行けと……? あの二人は鬼か何かですか? あたしはあの二人の奴隷か下僕?
「結構似合ってるじゃない。なんか幼い感じがいいと思うわよ」
「幼いって言うな! ていうかこんな格好嫌だよぉ」
「大丈夫だって! ホントに可愛いわよ! ほら、あれよ、てんまにも可愛いって思ってもらえるかもよ! ……いやどうせあいつのことだから普段から思ってるかもしれないけど」
ホントにそう思ってもらえるなら嬉しいけど! 逆に「何こいつ……」とかドン引きされたらどうしてくれるんだ……。でもどうせ別の服で行ったら怒られるからもういいよこれで。時間もないし……。
とりあえず周りにドン引きされませんよーに!
=====作者より=====
ショートは絶対サンタコスさせるって先月から決めてました
うちの子可愛いです
てんま結婚しよ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.280 )
- 日時: 2013/12/30 16:27
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: HrJoNZqu)
そのまま時間が過ぎて、ついにクリスマスパーティー開催時間になってしまった。既に全員集まってるみたいだ。
ああ……ホントに嫌だ……こんな格好で出たくないよ!
「ちょっとショート、あたしの後ろに隠れるのやめなさいよ!」
「うるさい! ゆうきも同じ格好すれば分かるはずだ!」
「大丈夫よ、ホントに似合ってるから!」
そういう問題じゃないんだってば……! ていうかあたしだけこんな格好で絶対浮くじゃん! 勘弁してください!
「いい加減諦めなさい。どうせもう着いたし」
うそっ、もう着いたの? 温室こんなに近かったっけ……??
そんなことどうでもいいよ、嫌だよマジで!
「あっ、三人とも来た! ってショート何その格好?」
「うわー、ショート可愛いじゃん!」
「ぐえっ! 杜若……あの……首あたりに抱きつかれるとすごく苦しい……」
あああ……なんかすごいいろんな人にガン見されてるよぉ……もういっそ殺してくれ! ていうかやっぱこんな格好してるのあたしだけだね! そうだろうとは思ってたけど!
……あ、でも杜若はなんか……正装って感じがする。あと菖蒲も。というか菖蒲は全体的にクリスマスカラーだな……。そういえばこの二人はちょっとしたお嬢様とお坊ちゃんなんだもんね!
「お? 何だショート、かわいい格好しててんまを」
「ちっ、ちがーうっ! というかあたしはこんな格好したくなかったもん! 黒ちゃんのバカ!」
「わ、私モ、ああイウの、やれバよかっタかシラ……」
「ジュディはちょっとキツいと思うわよ」
「ひ、ヒドい!」
あすか……そんなこと言っちゃダメだよ……。ていうか、あたしはジュディのほうが似合うような気がするけどなぁ。
「ゆうきーっ、待ってたよ!」
「ぎゃあああ! お前は待ってなくていいしどっか行け!」
「そんなこと言わないでよー!」
あ、相変わらずゆうきは酷いなぁ。彼氏に叫び声あげるとかヒドすぎだよ!
せっかく今年は二人とも一緒なんだからもっと仲良くすればいいのに……素直じゃないなぁ、ゆうきは。
「……お前、それコスプレ……ってやつ?」
「うわっ、てんまいたの!? 影薄……あっ、なんでもない! あとコスプレじゃない……はずだよ、多分。多分」
「失礼な奴だな……! じゃあ何だよ。普段着?」
「知らないよう。あたしが好きでやってるわけじゃないし! というかゆうき曰くてんまに着せようとしたけどサイズ間違えたからあたしが……ってなっただけだし……」
「!!??」
一気にてんまの顔が青くなる。まぁそりゃそうだよね。もしかしたら自分がこんな格好してたかもしれないなんて……。
「でもてんまが女装してるとこ見たかったなぁ……てんまホント可愛い服似合うもんね。そのへんの女の子よりよっぽど可愛いし!」
「嬉しくないんですけど。つか似合わねぇよ! まぁオレはお前でよかったけどな。女装もしたくないし、お前の方が似合ってるし。可愛いと思うけど」
「……!? そ、そんなことない……よ。で、でも……あ、ありがとう」
と、突然そんなこと言うなんて……てんまのアホ! か、顔赤くなってないかなぁ……は、恥ずかしい……。
普段、そんなこと言われないし……嬉しいけど…………で、でもやっぱり恥ずかしいっ!
====ショートちゃんより(´>ω∂`)====
今回はてんまが素直です。
てんショは大好きだしイチャラブさせたいんだけどそういうイチャラブしたとこ書くのって勇気いるよね・・・・
普通に書く人すごいな・・・
参照5900ありがとうございます 5800の絵も描いてないー
すいません