二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.282 )
- 日時: 2013/12/30 21:13
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: HrJoNZqu)
「おいコラそこのバカップル、イチャついてんじゃないわよ」
「ゆ、ゆうき!? って、イチャついてないし! むしろゆうきがあさひとイチャイチャしてあげれば?」
「黙れ」
ひ、ひどい。ていうかホントにイチャイチャしてあげればいいのにね。それとも、もしやあたし達がいないところでイチャつくからこういうとこではイチャつかないとか? まぁゆうきのことなんてどうでもいいんだけどね!
「で、りんね……何するの?」
「あたしがお腹減ったから朝から準備してた料理出そう」
な、なんて自己中心的な……! あ、でもりんねは朝から何も食べてないらしいし、しょうがないかも……。というかむしろそこは感謝するべきかも。あたし全然何もやってないしね!
「というわけでショートとゆうき持ってくるの手伝って」
「はーい」
……って、あれ? そういえばかなり量あった気がするんだけど三人で足りるのかなぁ。
「——はい、ショートはこのケーキね。ショートって名前がショートケーキみたいだからケーキ担当。ショートケーキじゃないけど」
「この名前そういう意味じゃないんですけど!? ていうかデカッ! 重いって! なにこれホント重い!」
「落としたら許さないわよ」
「ひええ!」
こ、こんな重いもんどうやって運べばいいのさ……ていうかなんか同じようなやつもう一個あるし! あれもあたしに運ばせる気……!? 無理だってー!
と、とりあえずゆっくり行こう。急いだら落としちゃいそうだし……でもあまりにもゆっくり進むと腕が疲れちゃうし……とにかく、頑張って運ぼう!
「よいしょっ……と!」
よしっ、落とさず運べた! よかったー! 落としたら殺されちゃう。
もう一つケーキあったけど、もう一回来てって言われてないし行かなくてもいいかな——……。
「ショート、りんねがもう一回来いって言ってたわよ」
「うそぉ……」
そんな気はしてたからいいよもう! 運べばいいんでしょ! うう、明日絶対筋肉痛になる……って、なんでこんなことで筋肉痛になんなきゃいけないの!?
「はい、次はチョコケーキね」
「はーい……」
くっ……さっきの疲労も相まってなかなかキツいね……! でも正直これを持っていくことより落とした後の方がつらいから頑張るしかないね……っ!!
「う、うう……も、もう無理……」
「ショート大丈夫?」
あ、あとちょっとだ……頑張れあたし! 負けるなあたし!
そう、あと三歩。あと三歩というところで————……足元にあった小石につまずいてしまった。
「ひゃあああっ!!??」
や、やばいっ……! 転んじゃうっ……!
——来る衝撃に備えるため目を瞑ったら、痛みがなくて、不思議に思って目を開いてみると何故かてんまに抱きかかえられてた。
「へ!!?? な、何で……あっ、ケーキは!? ハッ、その前にてんまごめんね! ありがとう!」
「おー……。ケーキはなんかちょっと崩れちゃったけど落ちてはいないぞ」
「く、崩れちゃったの……!?」
そ、それって絶対やばいよね!? お、怒られ……いや殺される!
「どどどどうしようどうやって罪を償えば……いやもう遅いかも……殺される前に死ぬべきかな……」
「ショート、落ち着けよ。流石に殺したりしないだろ」
「黒ちゃんはりんねの恐ろしさを分かってないんだよ! もはや死ぬだけじゃすまされないかもしれない!」
「大げさだな……というか、ホントにそんなことしないと思うぞ」
「な、何で?」
だってあの顔はホンキだったし……確かに落としたりはしなかったけどさ……。
「りんねの目的は達成したと思うから」
「は……? 目的?」
「まぁショートは誰よりも鈍いから分かんなくていいんだよ。気にすんなって。というかりんね後ろにいるし」
「!!??」
「ショートはあたしをなんだと思ってるのよ。殺したりはしないわよ。崩れちゃったのは……まぁしょうがないし。気にしなくていいわよ」
………………???? ホントに全然わっかんないけど、怒られなくてよかった……。
目的ってなんだろう? ……まぁ考えたって分かんないしいいか!
=====作者ちゃんより=====
いつも以上にgdgdですねすいません!!!
目的っていうのはですね!!!
わざとショートに重いもの持たせててんまに助けてもらうっていうアレです
だから達成
いちゃらぶ恥ずかしくて直接的なこと書けないんだもん だから余計にgdgdになる
そろそろケリをつけたいな・・・
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.283 )
- 日時: 2013/12/31 23:58
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: HrJoNZqu)
そんなこんなで料理もケーキも食べ終えて、それなりに時間が経過。というか食べるのにやたらと時間がかかってしまって、既に日は暮れてしまっていた。
まぁ実際は食べたり何かちょっとしたゲームをしてみたりと……そんな感じで遅くなったんだけど……。
「うーん……寒いし暗いし、みんなもあまり長時間ここにいたらよくないわよね。よし、じゃあもうプレゼント交換会やって終わりにしましょう!」
そうりんねが言う。いつものことながらノープランだよねりんねって……。しっかりモノに見えて意外と大雑把というかなんというか。
「りんね、プレゼント交換会ってどんなものなのかしら? わたくしこういうことやったことがないから、いまいちよく分かりませんの」
「うーんと、ザックリ説明すると音楽が流れてる間テキトーにみんなのプレゼント回して音楽が止まった時に持ってたのをもらえる的な?」
「へぇ……面白そうですわね」
とまぁそんな感じでりんねが説明をテキトーに終えて、実際にやってみることに。
ぶっちゃけあたしもやったことないし、プレゼントの中身もアレだけど……まぁこんなこともあるよねっ!
「じゃあ行くわよー!」
りんねの合図とともにみんながプレゼントを回す。
誰のになるのかな……って言ってもどれが誰のか全然分かんないんだけどね。誰のっていうより中身が実用的なものだったらあたしは嬉しい!
なんて最低なことを考えているといつの間にか音楽が止まっていた。あたしの手にはそこそこなサイズのプレゼントがあった。
「安定のグダグダだけど、これで終わりってことで!」
「ほ、ホントにグダグダだなぁ……」
こんな終わり方ないだろ! もうちょっとオチ考えてよりんね!
まぁこのメンツじゃ誰がリーダーであってもグダグダだったろうけどね……そんな気がする。
*
グダグダパーティーが終わり、ほしぞら魔法学校メンバー四人で後片付け。……の予定だったんだけど、りんねとゆうきがやってくれるらしいのであたしとてんまは部屋に戻ることにした。あの二人が自らやってくれるなんて珍しい。
「グダグダだったけど割と楽しかったよね」
「まぁな。全体的に早く終わらせすぎ感あった気がするけど仕方ないか」
「ははは……そういえば結局プレゼントなんなんだろ? 開けてみよ」
「ここで!?」
中を見てみると、小さな文房具セットに可愛いキーホルダーが。
「うわぁ……すごい可愛いけどこれ選んだ人バカなのかなぁ? あたしにあたったからいいけど、もしあさひとかに当たってたらどうするつもりだったんだろ……」
「……悪かったな、バカでよ」
「は!? うそ、てんま!? こういう趣味なの?」
「そ、そんなわけないだろ! そういうお前こそロクでもないものじゃねぇだろうな?」
そう言っててんまがプレゼントを取り出す。って、あの包み……!? お互いで交換したってこと? ふえええ!!??
「何? 手帳? 意外と普通だな……」
「うっ、うるさいバカてんま」
……てんまのことを思って選んだものがてんまに当たるなんて、びっくり。
しかもお互いに交換なんて。やっぱ、やってよかった……かも。へへへ。