二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.352 )
- 日時: 2014/07/19 15:02
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: ixDFu4/i)
**あだるてぃ!**
「おーい、そこの小学生!」
どこからかゆうきの声が聞こえる。小学生とか言ってるけど誰のことだろう。ここに小学生はいないのだけれど。あたし中学生だし! あたしでは! ない! ……いや、そうなるとホントに誰? ゆうきの知り合いでも来てるのかなぁ。
「ちょっと! ショート! なんで呼んだのに返事しないのよ!」
「ハァ!? あれあたしのことだったの!? 小学生って言ってたじゃん!」
「……どう見ても小学生じゃん」
喧嘩売ってんのか? こいつは。ま、まぁ確かにまだ小学校卒業して1年も経ってないけどっ……! でも中学生だもん! 小学生じゃないやい!
「ま、まぁあたしは心が広いからこれくらい許してあげるよ。で、何の用?」
「なんかね、校長先生があんたのこと探してるみたいで。多分学校にいると思うんだけど」
「ふぅん……あたし何かしたかな……?」
いや別に校長先生に呼び出されるイコール説教というわけではない(はず)だし……。それに、やましいことなんかないんだし。堂々としてりゃいいよねっ!
*
「ああ、ショートくん」
「あたしに何か用ですか?」
「ショートくんに試して欲しいおまじないがあるんです」
…………あたしに、試して欲しいおまじない? え? どういうこと? 校長先生なんだからあたしのおまじないの成績くらい知ってるよね? クラスであたしよりおまじないの成績悪いのなんてゆうきとてんまくらいじゃない? というかたまにこの二人にすら負けるレベルなんだけど。
「あ、あのー……おまじない試すなら、あたしじゃなくてりんねの方がいいんじゃないでしょうか……?」
「……ショートくん、おまじないには条件があるのを覚えているかな?」
「へっ? 条件?」
「例えば『おもいをつたえるおまじない』なら恋人岬で鐘が鳴っている時に相手に赤いバラを渡さないといけないとか……そういうやつですよ」
「あ、あぁ、そういうことですか!」
普段おまじないなんてまったくと言っていいほど使わない上に授業は爆睡してるから忘れてたよ!
……それにしても、校長先生のいうおまじないの条件って、なんなんだろう? あたしじゃなきゃダメなのかな?
「ショートくんには『成長エネルギーのおまじない』を試してもらいます」
「あ、あの! 一つ聞いていいですか! そのおまじないの条件ってなんなんですか?」
「このおまじないの条件ですか? ええとですね、15歳未満の人間の女の子であることが条件です。この条件に合うのは君以外いないでしょう?」
……15歳未満の人間の女の子であること……。うーん。
「ゆうきはダメなんですか?」
「……ショートくん、未満の意味分かってますか?」
「へ?」
「未満というのはその数字は含みません。15歳はダメなんです……」
……そ、そうだったんだ……勉強になったね……。で、でもそう考えると確かにあたし以外いないかも。そもそも人間があたしとりんねとゆうきとてんまだけだしね……。
それにしても、おまじない名からしてなんか怪しいんだけどどんなおまじないなんだろう……。
=====作者より=====
明日から夏休みです。
夏休み暇な時間バイト友達と遊ぼって言ってるけど遊ぶ時間あるかなぁと思ってます(笑)
ちなみに今回のお話はタイトルと合ってるようで合っていないわたしの自虐ネタ的なものです。
あとショートちゃんはおバカです(ここ重要)
- Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.353 )
- 日時: 2014/07/20 12:15
- 名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: ixDFu4/i)
「あの、条件……っていうのは分かったんですけど、そのおまじないってどういうものなんですか?」
「このおまじないは、使った人の体を変化させることができるんです」
「変化!?」
変化……ってことは動物になれたりするのかな!? もしくは知り合いの誰かになれたり!?
「変化といっても、君が想像してるであろうことはできませんよ」
「えぇー!? じゃ、どんな風になれるんですか!」
「君の見た目を大人にさせたり、幼児化させたりすることができるんです」
そっちか! 幼児化に興味はないけど大人になれるのか! それはすごいかも!
ていうか幼児化できんのになんで15歳未満じゃなきゃいけないんだろ……? まいっか!
「呪文はこれです」
「ほえぇ……い、今! 今やってみてもいいですか!」
「構いませんよ」
やった! よし、じゃあ早速魔法使いに変身! それで呪文だけ唱えりゃいいんだよねっ!
「よぉーっし、大人になぁーれっ!」
あたしが呪文を唱えると、突然辺りが光に包まれる。そして目を開けると素敵な大人の姿になって————……ない!
あれ、なんで? 見た目まっっったく変わってないんですけど! 身長すら変わってない!
「こ、校長先生! 何一つ変わってないんですが!」
「おかしいですねぇ……条件は揃ってるし、呪文も合っているのですが。何故でしょう」
な、なにこれどういうこと? おまじない失敗? こんなのってないよ!
「とりあえず私は原因を探してみます」
「は、はぁ……」
せっかく大人になれると思ったのにー……。なんだかなぁ。まぁでもいいや。お腹減ったし学生寮戻って何か食べよっと。
「あ、ショート! さっきの校長先生の用ってなんだったの?」
「うわ、またゆうきなの? 別に何でもいいでしょ!」
「はぁ? 用が何だったか聞いてるだけじゃない! それとも隠さなきゃいけないようなことなの?」
「うるさいな! ゆうきには関係ないことなんだからいいでしょっ!」
どうせオバサンのゆうきには使えないおまじないだし!
……なんてゆうきの悪口を考えていたらゆうきがあたしのほっぺをつねってきた。
「ひゃにひゅんの!(何すんの)」
「アンタ今ぜーったいあたしの悪口考えてたでしょ」
「ひょんなこひょひゃいひ!(そんなことないし)」
「フン、アンタ考えてること全部顔に出てるから分かんのよ。そのうちてんまに好きってこともバレちゃうかもしれないわね」
「!?」
そ、そんなに顔に出てるかな……!? でも自分の表情なんて見れないし……。い、いやでもてんまはそんなことに気付くくらい鋭くないし。ゆうきがそういうことに気付きすぎてるだけだよね。
「てんまは鈍感だけどアンタよりは鈍感じゃないわよ。アンタの気持ちに気付くのも時間の問題かもしれないわよ」
「ま、まさかぁ……そんなこと、絶対ないって……」
「もしかしたら気付いてるけどアンタのこと眼中にないから放置してるだけかもしれないけどね?」
…………!!?? そ、それだけは嫌—! も、もももし本当にそうだったらどうしよう! 恥ずかしすぎる! 学校辞めるしかないかな……!?
=====作者たんより=====
夏休みだー!うわー!夏休みだー!バイトだー!ぎゃー!
って感じです。意味わからないねごめん。
更新出来るときにしたいと思ってます。なんで昨日更新してないかってそりゃ昼まで寝てたからですよ。
学校がないって素晴らしいですね(満面の笑み)