二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.376 )
日時: 2014/11/27 22:16
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: NLLdrNEy)
参照: http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=85962.gif

あたしは一旦部屋の外に出て、周りに誰もいないことを確認してから再び部屋に戻る。
さっきのおまじないをどうにか成功させて、ホントに大人になっちゃえばいいんだ……!
————ただ、校長先生にさえ分からないおまじない失敗の原因をバカなあたし一人で探したところで分かるかどうかっつー話なんだよね。

「うー……ん。何が原因なんだろう。ほかに条件があるのかなぁ」

成長なんたらとか言ってるけど結局あれだよね、自分の体だけ時間を戻したり早めたりしてるだけだよね。……時間ってことは、それに関係する何かを持ってみるとか?
例えばカレンダー……とか? いや、まぁ考えても仕方ないしとりあえずカレンダー持ってやってみよう!

「成長エネルギーのおまじないっ! 大人になーれ!」

————うん、相変わらず変化なしだね! 失敗だね! カレンダーも違うみたいだね。

「……って、ま、まさかあたしの成長がここで止まるとかそういうパターンじゃないよね!? 違うよねっ!?」

それだけはやめてほしい! まだ13歳なんだよ!? まだまだ成長するよ! ていうかしてほしい!
——それにしても、本当になんなんだろ……あっ、もういっそ時計とか持ってみる? 目覚まし時計とかでもいいかな? よし、とりあえず(成長してる前提で)もう一回チャレンジだ!

「今度こそお! 成長エネルギーのおまじない! 大人になぁーれっ!」

…………はい。変化なし。
もうどうすればいいのさ。意味わかんないよ! うう……やっぱりあたしだけじゃどうにもならないのかなぁ。ていうか校長先生まだ原因分からないのかな?

「……あ、もしかして……このおまじないって、具体的な年齢言わなきゃダメなのかな?」

そういやあたしずっと「大人になれ」とか言ってるけど大人ってどれくらいの年齢だよ。ババアも大人だわ。もしかして、そういうことなの……?
あ、でもそしたらいくつになればいいんだろう。どうせなら、ほしぞら魔法学校で最年長のりんねよりも年上になってみたいよね。でも持ってる服が学生服とか子供っぽい私服しかないから、あんまり年上すぎてもダメかも。
だったら、18歳でいいかな? まだ高校生の年齢だから学生服も全然いけるし! りんねは17歳だから事実上年上ってことになるし! よし、早速試してみよ!

「成長エネルギーのおまじないっ! 18歳になぁーれっ!」

辺りが一瞬光に包まれて、消える。
……おまじない、成功したかなぁ……?

「……あれっ、なんか全然変わってないんですけど! これは失敗なの!? それとも成功したけどリアルに全然成長しないってこと!?」

——あっ、そうだ! 年齢上がると普通体重とか変わるよね! 体重計乗ってみよう!

「……あっ、なんか10kg近く増えてる……、っていうことは成功……したのかな?」

そういえば、少しだけ制服の袖とか短い……かも? っていうことは5年後のあたしは身長と体重くらいしか変わってないってこと!? 悲しすぎ!
体重が増えたのは分かったけど、身長は普段測らないし、鏡で見ても全然分からない……。まぁでも(恐らく)成功したわけだし、とりあえず外出てみよう、うん!


=====作者より=====

ものすごく久し振りの更新です。ショートちゃんが大人(?)になるお話です。1話を書いたのは夏休み直前でした。あと1ヶ月ないうちに冬休みなのに(クズ)
そして本日線路を渡っているときお昼用のお箸落としました。取れませんでした。かなしす。

ショートちゃんを18歳に変身させたのは当然わたしが18歳だからです(笑)
だってわたしも25歳の自分とか分からないしw

そして身長体重くらいしか変わってないのもまた事実。小6の写真と今のわたし比べて変わってるとこってなんだろうってなるくらい顔とか変わってないんだよ・・・。

次の更新は未定です(クズ)
次更新するときにはわたしもみなさんも話の流れを忘れてることでしょう(クズ)

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜【短編集】 ( No.377 )
日時: 2014/12/17 18:06
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: sASfL/jh)
参照: http://or2.mobi/index.php?mode=image&file=88202.gif

——外に行こう、って意気込んだのはいいものの、どこに行こうかな。とりあえずおまじないが成功したことを校長先生に伝えるべきかな? ……いや、外見全然変わってないのに分かってもらえるかな……。と、とにかく行ってみなくちゃ分からないよね! よしっ、塔に行こう!

 *

「あ、あのー……校長先生—……」
「ああ、ショートくん。……残念だけどまだ解決方法は——……おや? ショートくん、さっきより背が高くなっていないかな?」
「そ、その! おまじない、恐らく成功……したと、思うんです!」

し、身長も変わってたのか! ていうか、ホントにそれくらいしか変わってないの!?

「……!! そ、それは一体……」
「あ、えっと……ただ「なりたい年齢」を言ってなかっただけみたいでした」
「な、なるほど……ところで、その姿は何歳なのかな?」
「…………18歳です」

……そんな驚いたような表情されるとあたしも悲しくなるからやめてほしい! あたしだってビックリだわ!

「ま、まぁ何はともあれ手伝ってくれてありがとう。そのおまじないの後続時間は24時間だから、24時間経つと自然と元の姿に戻るはず」
「要するに24時間後に身長と体重が変わるんですね、はい……」

まぁでも……「誰?」って言われるくらい変わっちゃうよりはいい……のかなぁ。それはそれで面白そうだけど現に大して変化がないんだからしょうがないよね。
……ていうかなんであたしここまでして大人っぽくなりたかったんだっけ?

「……ああっ! 思い出した!」
「何がですか?」
「はっ! い、いや何でもありません! さようなら!」
「…………?」

と、塔にいたってこと忘れてた!
って、そうじゃなくてっ! あたし、てんまに少しでも好きになってもらえるように、大人っぽい女の子になりたくて、おまじないやったんだった……。
でも、これじゃあ意味ないよね……全然、大人っぽくないもん。

「おっ、ショートじゃん! 今日はよく会うわね……って、なんか背高くなった?」
「なんだゆうきか……。まぁ、いろいろあってね」
「そういえばさっきなんかやるとかなんとか言ってどっか行ったじゃない! 結局何してたの? まったく大人っぽくなってないけど」
「うっ、うるさいなぁ! あたしだってここまで変わってないとは思ってなかったもん!」
「はぁ? 意味わからない。つーか、何してたの、って聞いてんのよ」

自覚はしてたけどホントに大人っぽくなってないんだなあたし……。22歳くらいにすれば、よかったかな? でも22歳でセーラー服ってどうなのさ!?

「ちょっとー、聞いてる?」
「分かった分かった! 言うよ! 言います! ……実は、この身長しか変わってないように見えるあたしの姿は、18歳のあたしなんだよ」
「……は?」

ゆうきが目をパチパチと瞬かせる。
そりゃそーだよね。いろんな意味で驚きだよね。
……そういえば、ゆうきは中身はともかく、黙ってればそれなりに大人っぽいよね。だ、だったら年齢を変えるんじゃなくて、もういっそゆうきにどうすれば大人っぽくなれるか聞いたほうが、早いかな。
ゆうきなんかに言うのも、お願いするのもイヤだけど……でも……!


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参照はショートちゃんの18歳イメージ的なw

どうでもいいけど高校生になって初の赤評かも わはは