二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 参照700突破*とんがり 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.66 )
日時: 2013/05/14 20:16
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: 27y4eURD)
参照: 来週は〜〜テスト〜〜だ〜〜〜嫌すぎる〜〜〜〜〜♪←

————こうして、皆は各々好きな場所に移動して練習を始めた。そして、ボーッとしていたらいつの間にか講堂からいなくなってしまった。

「…………はーっ……あたしに王子役なんて無理だよー……」

ぺたん、と崩れ落ちるように床に座る。
正直言ってあたしに演劇の才能は皆無だ。皆の足を引っ張るだけだし、何よりもてんまがあたしを選んだ理由が「嫌がらせ」だし。こんなの絶対おかしいと思う。
ただでさえてんまの演技があんななのに、あたしまであれじゃ、演劇祭どころか通して練習することすらできないよ……。

「……おい、そこの大根役者」
「何よ! ……っていうかてんまに言われたくないっ! ……あれ? 何でてんまいるの?」
「さっきからいるんだけど。オレの存在否定するな」

いたんだ!! てっきり誰もいないかと!

「……で、何か用? あたし今どうやって王子役断ろうか悩んでるんだけど」
「多分やめさせてくれないと思うけどな……」

うるさい。あたしはやりたくないんだ! というか半分くらいはお前のせいなんだよクソてんま!

「つーかさぁ……今まで演劇祭なんか一度もやったことなかったよな?」
「まぁそうだけど……あのイベ好き校長のことだもん、どうせ「あ、こんなとこにイベント参加申請のやつがある〜! 出場しよ〜っと!」っていうテンションで勝手に出場参加申し込みしちゃったんじゃないの」
「想像できすぎて辛いわ」

校長先生のイベント好きも大概にして欲しいよ、ホント……何であたしたちがこんな目に。
ていうか、もしこれで男女逆転してなかったらこんなグダグダにはならなかったんだろうな……てんまが王子役に推薦されるとは思えないし、逆にあたしもアリス役なんかならなかったと思う。仮になったとしてもやる役と自分の性別が同じってだけで何か違うような気もするし。

「……これって絶対練習しないといけないのかなぁ?」
「さぁな。少なくとも微塵も上達してなかったらオレとお前死ぬぞ」
「確かにね……」

あのゆうきのことだ。殺しに来ないはずがない。

「練習しなきゃダメかぁ。うーん、でもどうやって練習したらいいんだろ……それ以前に王子様っていうのがよく分からないしなぁ……」

そんな地位のある人に会ったこともないし、どうやって演じたらいいのか分からないというかなんというか。このセリフを、本物の王子様だったらどう振る舞うか、見当もつかないよ。

「オレだって女子みたいなとか言われたって分かんねぇよ……」
「えっ、てんま女装しまくってるじゃん! この前あたしのこと騙したじゃん!」
「う、うるせぇっ! あのときとアリスは関係ないだろ!」
「……あーあ、せめて役が真逆だったらマシだったのに……何であたしが王子様なの……」
「ホントだよ……何でオレがアリスなんか……! 男女逆転してなきゃまだマシだったのに」

そこで、お互い気付いた。あたしもてんまも底辺どころか底なし沼レベルでど下手くそだ。しかも、王子とアリス役。性別も入れ替わっているし、どうやったらいいか分からない。だったら。

「あたしがアリスを少しやって、てんまが王子少しやって、その後お互いにこの辺こうしたらいいとかやればいいじゃん!」
「オレに王子役とかできるか分からねぇけど、アリス役の練習よりは多分、できる……!」
「よし、じゃあ今から練習しようっ!」
「おうっ!」



======作者より======

明日からテスト期間です。会計、というか簿記の宿題、問題集100ページ分くらい出ました。いっそ殺してくれ。
いろんな教科で課題出ちゃったので2日前じゃ間に合わないかも・・・!?

いつ消えるか分からなくなりましたすいません。できる限り頑張ってきますん。テスト何それおいしいの。

てんまくんとショートさん上手に演技できるんですかね←