二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシ 〜ほしぞら魔法学校より〜*短編集 ( No.96 )
日時: 2013/06/18 20:19
名前: ショート ◆RNBm3A/DrQ (ID: 27y4eURD)
参照: http://x91.peps.jp/tkmtenma/

————校長先生の演劇祭開催宣言からちょうど一ヶ月が経った。今日はその演劇祭当日だ。最初は全然演技できなかったあたしとてんまも、練習したおかげできちんと演技ができるようになった。けど、やっぱり男子の皆は女の子の格好が恥ずかしいらしく、なかなか更衣室から出てこなかった。しかしゆうきが脅しをかけたせいか全員諦めて出てきてくれた。そして何故か女の子であるはずのあたしたちよりも可愛い男子……何でだろう。

「それじゃあ皆さん、優勝目指して頑張ってください」

突然やって来てそのまま去っていく校長。何しに来たんだ。
まぁそんなことを考えている場合ではない。劇に集中しなきゃ! って言ってもあたしの出番は途中からなんだけどね——……。

 *

『————エントリーナンバー3、ほしぞら魔法学校より、「魔法の国のアリスと七人の小人」を開演致します。この劇は、全て役が男女逆転しているようです』

校長『——昔、あるところにアリスというとても可愛いイタズラ好きな女の子がいました。アリスは実は魔法使いで、毎日魔法でお姉さんを困らせていて、今日もイタズラをしていました』

てんま「あはは、お姉様の化粧品を埋めてやったわ! お母様の飼っているインコも放してやったし、お父様の大事な時計もトイレと合体させてやったし!」

杜若「もう、アリス何してるのよ! これ以上私たちを困らせないで!」

てんま「お姉様……見つかってしまったわね。でも私は自分の魔法が好きだから好きなように使っているだけよ!」

杜若「ふざけないで! アリスのせいでどれだけ私たちが迷惑してると思ってるのよ! 毎日言ってもちっとも反省しないんだから! ……これ以上は我慢できない! アリス、アンタ森の中で少し反省しなさい!」

てんま「な、何言ってるのよお姉様!? 私、森なんかに行きたくない!」

杜若「因果応報よ! いい? これからアリスには一年間森の中で生活してもらうわ。勿論、魔法を使うのは一切禁止。だから魔法で帰ってくるのもダメよ」

てんま「ちょ……お姉様!!??」

杜若「大丈夫よ、一年後には私が迎えに行ってあげるから」

校長『そう言ってアリスのお姉さんは、アリスのことを森に閉じ込めてしまいました——……これから一年間、アリスは森の中で生活しなければなりません。アリスはどうなってしまうのでしょうか?』

てんま「お姉様ったら信じられない! いくらイタズラばっかりしてたからって、こんなの無いわよ! ああもう、イライラするわ! ……あら、あんなとこに変な小人がいるわ! 魔法でイタズラしちゃいましょう!」

小人役「うわああああっ!!!!」

ゆうき「誰だ、こんな悪質な嫌がらせをするのは!」

てんま「あははっ! アンタたちみたいなヤツはイタズラのし甲斐があるわ!」

りんね「ふざけるな! って、魔法使ってイタズラしてるし、この森にいるし……こいつ、あのアリスなんじゃないか?」

千夏「アリスって、噂じゃ住む場所なくて困ってる上にホントは魔法使ったらいけないらしいよ」

てんま「そ、そこ! うるさいのよっ!!」

千秋「そうだ、アリス。ここは取引をしよう」

てんま「と、取引……?」

あすか「もし今日のお詫びとして毎日料理や掃除をしてくれるなら、私たちの家に一緒に住まわせてやろう」

校長『こうして、アリスは条件をのみ、小人たちに代わり、毎日炊事洗濯をしながら穏やかな日々を送っていきました』



====作者より====

まだ終わりじゃないですwww←

続きますよーん