二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: バトルスピリッツEXS 「オリキャラ大募集!」 ( No.64 )
- 日時: 2013/04/29 18:58
- 名前: ノヴァ (ID: HDoKOx/N)
「う、嘘だろ……?」
「ん、どうした天川?」
リュウセイは後ろから、今一番聞きたくない声を聞いたような感覚を覚え、振り向いた。
そこには今一番会いたくない人物が立っていた。
袴を羽織り、腰には木刀、青色の髪にエメラルドグリーンの瞳。
「じ、神宮先生……」
「なんだなんだ、そんなにびくついて」
「び、びくついてなんか……」
「ほほぅ……。さてはお前、俺に負けるのが怖いのか?」
「うっ……!」
核心を突かれ、リュウセイは言葉が詰まってしまう。
「いいバトルを期待してるぜ、天川。もし、へっぽこなバトルをしたその時は……」
神宮先生は腰の木刀をリュウセイに突き付け、宣言した。
「……斬るぞ」
「僕だって、負けませんよ!」
「……ふっ、その勢やよし」
そう言うと、神宮先生は人混みの中に姿を消した。
「あ、リュウセイ! あんたの対戦相手、神宮先生でしょ? メタメタにしてやりなさいよ!」
「……いや、実は……」
「ええ〜〜〜〜〜〜〜っっ!? 今、神宮先生に全敗ぃ!?」
「う、うん……」
実を言うと、今日まででリュウセイは神宮先生に一勝も出来ていないのだ。しかもかなりの回数。
「まだ、このデッキでやったことは無いから、今日はどうなるか分からないけど……」
「はぁ、そりゃ士気も下がるわ」
「なんか先生のデッキに有効打になるカード持ってない?」
「え、あるよ」
「だよね〜、やっぱあるわけってあるの!?」
「はい」
サクラが差し出したのは、1枚のブレイブカードだった。ちゃっかり赤の軽減シンボルもあるので、デッキ投入には差し支えない。
「おっ、これは……いけるかな?」
「まぁまぁ、物は使いようだよ? 入れといて損はないよ」
「だよな。ありがとう、サクラ」
「へへっ、どういたしまして」
「はーい! それでは、Aブロック第1戦を開始するわよ〜!」
見ると、ステージ上でキマリ姉が司会を再開していた。
「やっべ、行くぞサクラ!」
リュウセイはサクラの手を引っ張り、幾多の人を掻き分け、ようやくステージの前にたどり着いた。
「赤サイド、棚志ミカド選手!」
「見ててくれよ、兄さん!」
「対する青サイド、四埜園ラミア選手!」
「お手柔らかにお願いします!」
対戦する二人は互いに向き合い、そして叫んだ。
『ゲートオープン、界放!!』
「私の蛇ちゃんデッキでバトルです!」
「なるほど、妖蛇デッキか……。先攻はもらう、行くぞ、スタートステップ!」
第1ターン
ミカド・リザーブ4・手札5