二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: バトルスピリッツEXS 「オリキャラ募集!」 ( No.7 )
- 日時: 2013/04/11 18:33
- 名前: ノヴァ (ID: .1vW5oTT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
そして翌日。リュウセイは意気揚々とバトスピセンターの前へと足を運んでいた。もちろん、デッキケースも片手に持っている。
入り口の前に眼をやると、サクラがこちらを見ていた。
「来たね、リュウセイ」
「売られたバトルは買わないといけないだろ?」
「言うじゃない。さっ、早く中に入ってバトルフィールド使わないと!」
「おわわっ!?」
半ばサクラに引き込まれる感じでリュウセイはセンターの中に足を踏み入れた。
見ると、ディスプレイの前には人だかりが出来ている。どうやら先客がいたようだ。
「リュウセイ、せっかくだし見ておかない?」
「嫌だって言っても連れてくんだろ」
仕方なく、リュウセイはサクラと共にディスプレイを暫し鑑賞することにした。
戦っているのは、銀髪のオッドアイの少女と、見るからに穏やかな少年だった。
『メインステップ! 遥か彼方より来たれ! 槍光輝神クーゲル・ホルン』
少年が叫ぶと、突然画面がどこかの基地のカタパルトの映像に切り替わった。そこに立つのは、白と水色を基調とした巨大なロボ。それはカタパルトを滑走し飛び出すと、少年側のフィールドに力強く降り立った。
『ターンエンド』
『だったらこっちも、キースピリットで勝負させていただきます。漆黒の闇より君臨しその力で全てを支配せよ。闇王ナインテイル・ダーク!』
少女が叫ぶと、空から狐火を纏った白いスピリットが降りてきた。狐火が弾けると、そのスピリットは9本の尾をなびかせて吠えた。
『さらに、白夜の宝剣ミッドナイト・サンを、闇王ナインテイル・ダークに合体! レベル3に!』
ナインテイル・ダークは、自身が発した衝撃波でフィールドに刺さる剣を大地に繋ぐ氷を破砕し、反動で浮かんだ剣を空中で食わえた。
『よし……こい!』
『アタックステップ!闇王ナインテイル・ダークでアタック!ナインテイル・ダークのバトル時効果、コスト6以下の相手スピリット一体を手札に戻します! 神機ゲイボルグを指定!』
少年側のフィールドの、槍の形をしたスピリットが光に包まれて消えた。つまりは手札に戻ったのだ。
『さらに、緑の連鎖をミッドナイト・サンの効果で無条件で発揮。槍光輝神クーゲル・ホルンを疲労!』
ナインテイル・ダークが打ち出した狐火の輪を受けると、クーゲル・ホルンは力を失ったように膝をついた。
これで少年のブロック可能スピリットは0となった。少年は自分の手札を見つめ、そして諦めたように眼を閉じた。
『僕の……負けです。……ライフで受ける』
少年の目前に、ナインテイル・ダークが迫り、食わえた剣で少年を守るバリアを一太刀に切り裂く。
合体したナインテイル・ダークはダブルシンボル。少年のライフは残り2つ。つまり、敗北が決定したのだ。
少年の胸のライフカウンターの光が2つ、弾けるようにして消え、そして少年はフィールドから消えた。
程なくして少年が目の前の舞台に現れた。続いて少女も現れる。
「勝者、月闇クロさん!」
司会の女性が名前をコールすると、観客から拍手が降り注いだ。
「さて、次に対戦したい人はいるかな〜?」
「はいっ! 私とこいつで!」
「こいつってなんだよこいつって……」
リュウセイは引きずられるように、舞台に上がった。
「では、名前を教えてください!」
「陽昇 サクラです!」
「天川 リュウセイです!」
と、そのとたんに観客がざわめき始めた。恐らくサクラの名を聞いたからだろう。それほどの有名人なのだ。
「では、二人とも位置について! バトル開始!」
そして、二人はお決まりのあの言葉を叫んだ。
『ゲートオープン、界放!!』