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第5ターン
ミカド・リザーブ5・手札6
「メインステップ。バーストセット！ そして、カグツチ・ドラグーンを召喚！」
ミカド・リザーブ2・手札4
「(やつのナーガンを破壊しないと、こっちがかなりきつくなる……。となると、あれが必要だな……)」
ミカドはこの状況を打開する策を思い付いていた。が、しかし、その策に必要なカードは、今手札に入っていない。更にその状況を打開する為、ミカドは次なる一手を打った。
「マジック、三札之術を使用！ デッキから二枚ドローし、更に一枚オープン。ゼニス・ドラグーンなので、手札に！」
ミカド・リザーブ0・手札6
「(まだ来ないか……。だけど、まだ手はある！)アタックステップ！ カグツチ・ドラグーンでアタック！ アタック時効果で、一枚ドロー」
ミカド・リザーブ0・手札7
「(よし、来た！)」
「だったら、ライフで受けます！」
カグツチ・ドラグーンはラミアの目前に迫り、火炎を吐き出す。その一撃で、ラミアのライフが砕かれる。
「ぐうっ！」
ラミア・ライフ3・リザーブ1
「ターンエンド」
第6ターン
ラミア・リザーブ5・手札3
「(かなりこちらは手札が薄くなっている……。だったら、こっちがアドバンテージをとるまでっ！)メインステップ！ ヤン・オーガちゃんをレベル2にアップします」
ヤン・オーガLv. 2BP 4000
ラミア・リザーブ3
「更にマジック、ライフチャージを使用します」
ラミア・リザーブ0・手札2
「やっぱきたか、ライフチャージ……」
「ヤン・オーガちゃんを破壊して、ボイドからコア3個をリザーブに。更にヤン・オーガちゃんの破壊時効果で、更に2個を追加します！」
ラミア・リザーブ8
その時、ラミアの表情が変わったのを、ミカドは見逃さなかった。
「……来る、あいつのキースピリット！」


「破壊と再生の輪廻を噛み砕く双頭の大蛇！双頭の龍王バイ・ジャオウ、レベル2で、推して参る！」


その時、フィールドに突如無数の亀裂が走り、そこから何かが這い出てきた。一つの蛇の身体から生えるのは、二つの頭部。その二つの頭はミカドを威嚇するように声を挙げ、ラミアのフィールドに降り立った。
バイ・ジャオウLv. 2BP 4000
ラミア・リザーブ4・手札1
「アタックステップ！ バイ・パイソン、いっけぇ〜〜っ！！アタック時効果で、一枚ドローっ！」
ラミア・手札2
バイ・パイソンLv. 1BP 2000
「ワン・ケンゴーでブロック！」
ワン・ケンゴーLv. 1BP 2000
ワン・ケンゴーはバイ・パイソンを擦れ違い様に一閃した。が、隙を突かれ、バイ・パイソンの毒牙を首に喰らい、二体とも撃破された。
ラミア・リザーブ2
ミカド・リザーブ1
「ターンエンドォォっ！！」
「(なんなんだ、このテンションの上がりよう……)」



ちょうどその時、空港のゲートを、一人の青年が通り抜けた。その容姿は誰かに似ているようでもあった。
「久しぶりの故郷の空気、やっぱうめぇっ！ ……っと、さてさて。あいつ、少しは成長したかな？」
その青年はそう呟くと、足早に空港の出口へと足を運んでいった。