二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第六十二話 ( No.101 )
- 日時: 2013/06/10 22:05
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 僕の黒歴史を蘇らせるお父さんはなんだろう、Sかな?
「————あ、そう言えば留学してる時、なんで声聞こえなかったんだろう。」
「どうでも良いがロリコンって単語を言うな!」
走りながらそんな馬鹿らしいことを言う僕らは頭に問題があると思う。一応緊急事態なのに……。まあ、あの人を助けてなんとかなるかは分からないけどね。
「追いつめたぞ……!!」
「ルピナス怖い。その形相はダメだ。そして僕は隠れるよ。」
「……あぁ。」
気付かないうちに僕達は拉致された可哀想な幼女さんを連れてった拉致犯を追い詰めていた。何故か工場みたいな建物の奥に。
僕はとりあえず近くにあった木の後ろに隠れる。後ろから何かが来て、命の危険を感じたから凍らせといた。カッチコチに。
直後に工場が爆発。あの人何したの? 負けてないよね!?
まあ、僕が見た光景を見たら、負けてないことなんて考えなくても分かるけど。
「ツンデレロリコンさん、もしかしてめっちゃ強い?」
「ソレを言うな! 私は強いのかは分からないんだからな!」
「そ、そうなんだ……。面倒臭いな。」
「サラッと本音を言うな。まあ、さっきのは連れてきた。レバーのありかを吐かせるぞ。」
言い方が終わってるけど、気にしない。まあ良い案だと思う。知ってる確率もあるもんね。
じゃあサッサと吐けよ幼女。
「しっ、知らないもん!」
「うわあ。元気な子……。」
「……ヒントは?」
「そこの丘の上! あ。」
さすが幼女。恐ろしく素直だ。
ルピナスはその子を放置して走り出す。ロリコンじゃなくなった。
にしても、僕は女で自分のこと「僕」って言うけど逆にルピナスは男で自分を「私」って言うなァ、って思うんだよね。普通は女は「私」だろ、ってアルバが言ってた気がする。
「うっわ何これ。」
「雑魚(ざこ)だろ。サッサと掃除するぞ。」
「……ゾンビじゃん。」
「あの世に逝けなかったヤツらだよ。」
う、うわァ……。なんでこんな所に群がってんのさ。
「ソレを倒して良いの?」
「悪霊退散!」
「いや、君も強いて言うなら悪霊……。やっぱり良いや。殺っちゃって下さい。」
ルピナスの視線が怖かったから少し迷った末、前言撤回をする。
あぁー、今何時だろう。朝だったりしたら嫌だな……。
「処理終了。」
「何かいますけど?」
「スケルトンだな。ここは素直に……手伝って!? コイツ面倒臭いからさ!?」
「スケルトン!? 面倒臭いの!?」
スケルトン、骨だけの屍らしい。まあ、骨の怪物だ。
目の前で戦ってるルピナス。一応何回か倒したけど一々起き上がって来る。さすが屍。
さあ、どうしよう。思い切って助けるか、ずっと見ているか。ずっと見ていた方が安全だと思う。
でも、負け犬は嫌だ。僕が選んだのは、戦うことだ、と理解したのは頭より口が先だった。
「……しょうがないなァ。手伝ってあげますよ。」