二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第六十三話 ( No.102 )
日時: 2013/06/11 21:32
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 友達に戻れたらそれ以上はもう望まないさ


 僕って、年上だと認識してる人には敬語使うんだな……。
 うん、言ったモノの僕、凍らせる知識以外は蹴りとかしか思い浮かばないんだよね。アレは使っちゃダメだし。
 出来るのに出来ないってストレス溜まるよね。

「……どうするつもりだ?」
「あ、僕殺す気はないから。」
「は?」
「蘇れない様にするので。手伝おうとか言ったけどルピナスが手伝う間もなく終わる自信あるよ?」

 ニッコリと笑顔で言うと、丁度スケルトンが蘇った。僕、コイツの動き把握してなかったな、そう言えば。

「——じゃあね。」

 僕の声と同時にスケルトンの動きが完全に止まる。言うまでもなく凍らせただけ。これを水に漬けとけば良いよね。

「変な標本作んなよ。」
「標本って……。まあ、うん。標本だね。」
「納得すんのかよ。で、氷を水に入れてどうするんだ?」
「……丘の上に持って行って捨てる。」
「粉砕狙いなのかお前!?」

 ふ、粉砕!? 粉砕……、粉砕ならその場で出来るけど?
 言わないでおこう、僕の狙いは粉砕じゃないことは。

「ブロッブ来た。」
「あぁ、あの触った瞬間飲み込まれる的なヤツ? コレも僕の仕事だね。」

 と言うのも、本で読んだモノでは「ブロッブ」は「低温」に弱い。間違いなく氷の出番だよね!?

「ってな訳で行こうか。」
「おう!」

 終了。ブロッブは他界した。戦う間もなく僕の勝ち、でも遣り甲斐がない。軽く三十体はいたはずなんだけど……。まあ良いか。


                        * * *


「ねェ、コレマジで何?」
「知らん! まさか、ボス……?」

 目の前にいるのは、男の人に羽が生えてなんか剣持ってるヤツ。半裸。
 何故か周りに女の群れ。うん、ボスってのは嫌だけどそれよりも、こんなのが存在するのが嫌だな。

「コイツ、シトリーか。」
「シトリーって何?」
「ソロモンなんとかの一人だった気がする。……覚えてないわけじゃ——」
「うん、ソロモンね。分かった。愛と性を支配するとか言うアレね。」
「性は支配して欲しくないな。見なかったことにしてサッサとレバー上げに行こう。スケルトンはどうするつもりだ?」

 シトリーを出来るだけ視界に入れない様にしながら僕とルピナスでヒソヒソと話す。スケルトンを押しながら。
 でもなァ、アイツがボスならスケさん要らないんだよね。……捨てたい。

「よし、今から良い物を見せてやろう!」

 シトリーがそう言った。多分。何気に渋い声で僕は吹きそうになる。良い物って何だろう……。