二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第六十五話 ( No.105 )
日時: 2013/06/13 20:46
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 戻れる自信あんまりないな


「お前と居ると本当に疲れるな……。ワガママ娘が……!」

 不意に愚痴られて僕は地味に固まる。言われたことは特に気にしてないけど、声に聞き覚えがある……気がする。
 何だろう、大分前から聞いたことあるんだよね。——まさか!

「頭の中のアレってルピナス!?」
「……は?」
「だから、アレってルピナスなの?」
「今気付いたのかお前!!」

 素っ頓狂な声を出すルピナス。でもやっぱりこの人だったんだね……。
 今さらだけど気付かなかったな……。なんで気付かなかったんだ僕。
 相変わらず変わらないな、僕。改めて、全身全霊で思ったよ。

「着いた!!」
「わあ、死者の行列だね。」
「気持ち悪いな。てか私達がレバー上げてる間に何人死んでたんだよ。」
「さあ……。」

 その通りだ。本当に何人死んでいるんだろう。恐るべし異世界の裂け目……!
 僕がルピナスから降りると、

「帰るか……。別に寂しくないからな!?」
「うん、じゃあまた手伝ってね?」
「マジか……。アレ何気に疲れるんだ!」

 久しぶりにツンデレが発動したルピナス。
 アレって疲れるんだな、初めて知ったよ。うん、でも手伝って貰おうと思います!

「……朝、七時半か。そこで良いことが起こったらしいな、お前が寝てる間に。」
「何が起こったの? 七時半ってまさかあそこの!?」
「分かるだろ……。では——」


                        * * *


 七時半ジャスト。僕は夢から覚めた。同時に着替えを開始し、学校に着いたのは八時ジャスト。
 学校は異常に騒がしかった。下駄箱で宙とアルバにバッタリ会ったけど、いつものことだから挨拶だけをしていると

「先輩方くっ付いたそうだよー!!」
「うっそぉーっ!」

 と聞こえてきた。
 あぁー、恋人が増えたんですか。なるほど、それは良いことですね……。
 恋心とか全く持って知識ない僕がそんな情報知ってもなんて返したら良いのか分からないんだけど。好きならサッサと告白すれば良い、とか考えてる僕は分からず屋なのかな。人としての思考が終わってるのかな。本気で悩んでる人には「シネ」とか思われてるのかな。

「——リア充め……!」

 偶然にも宙とアルバと僕の声がハモる。こんなだから僕、男と間違われるのかな。
 まあ、この後聞こえてきた言葉に僕達は本気で吹いた。

「でもさぁ、脳筋のリア先輩とほぼ間逆の櫻先輩がねぇ……。」
「ほぼって言うか完全に間逆だよねぇー! 聞いた時ビックリしたもん。」

 リアと櫻さんが……くっ付いたのォ!?