二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第六十六話 ( No.106 )
日時: 2013/06/16 00:27
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「くっ付く?」
「恋人の関係みたいな感じだよ。多分。」

 宙とアルバが色々変なことを言ってる間に僕は、教室へ向かった。


 教室に同時に、一番前の席でニヤニヤと笑みを浮かべてるコロちゃんが目に入った。

「どうしたの?」
「恋人出来たって話あったじゃん?」
「う、うん。」

「あれ、本当はどういうことかとか知ってるんだよねー。」

 衝撃。え、どう言うこと? なんでこの人が知ってるの!?
 ……情報で負けた。

「シトリーと僕でちょっと……ね。」
「アイツと組んだの? なんで? どこで?」

 シトリー、僕が夢で見たヤツだ。ルピナス軟派しようとしてたヤツ。助さんが僕達を助けてくれたのを僕はハッキリ覚えているよ。

「恋人岬で偶然見っけてさ。丁度、櫻と恋手伝う約束してたし。」
「ま、マジですか……。」
「マジだよ! チャイム前に座らなかったら先生に——」
「あ、ヤバいね! ありがとう、じゃあね! ……後で、話は聞かせて貰うからさ。」

 そう言ってから、急いで席に移動する。
 にしても……、櫻さんがリアを好きだったとは思わなかった……。勝手にリアからと思ってたんだけど。頭良い人って運動得意な人に興味とか持っちゃうのかな。


                        * * *


「で、話の続きを聞かせて貰おうか。」
「あれ、覚えてた?」
「忘れると思った? ちょっと状況を詳しく教えて欲しかっただけなんだ。」

 放課後。僕はコロちゃんの席へ行き、さっきの話を投げる。
 淡々と今までの経路を聞くと、リアと櫻さんが恋人関係になったのはコロちゃんとシトリーが原因。シトリーは愛と性を支配する悪魔だから、人と人をくっ付けるくらい簡単だろう。

「何の話?」

 ソアラがビックリ箱の様にビョン、と出てきた。

「噂話の真相を探ってるんだ。ソアラも一緒に行く?」
「勿論! コロちゃんの話はなんとなく聞いてたけどね。」
「マジか……!」

 ソアラの言葉に僕とコロちゃんの声が地味にハモる。今日はハモる日なのかな。

「で、あの二人の仲が僕は知りたいんだけど。」
「うん、僕も知りたい。」
「じゃあ見に行く?」


 そしてここ、恋人岬。

「なんか……、ラブラブだね。」
「……うん。」
「当たり前だろ。シトリーの力なんだから。」

 こっそり覗いて見てるけど、何か罪悪感が凄いね。

「————で、————がさァ……。」

 何の話してんだろ。
 しかも向こうに何かがい——

「ロス発見……。」
「え? あ、ホントだ。」

「……じゃあ、僕帰るね。」

 僕はそう言ってから海岸へ下りて行った。