二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第六十七話 ( No.108 )
- 日時: 2013/06/16 21:27
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: 更新できた!
「明日、運動会を行います。」
櫻さんとリアの恋人関係の話題が聞こえなくなって来た頃に、校長の知らせが入った。
運動会ってこんなにギリギリで発表されるモノだっけ。最低でも一ヶ月くらい前には言われるモノだと思うんだけど。
「先に言いますが、決まったのは三日前です。星の巡りを見て決めました。」
決め方が花占いみたいだね……。星には興味あるけど星占いとかは分かんないよ。
「競技は——————」
* * *
何かよく分からない大会の次は運動会か。
『えぇープログラム一番は、この入江で箒レースをして貰います。勿論老若男女関係なし、ただし生徒のみです。スタート地点に集まって下さい。』
無論、今は運動会当日だ。運動会だけのためになんでこんなメチャクチャ綺麗な入江に……。入江が可哀想ですね。
コースはとりあえず入江の上の方にある旗まで辿り着くこと。ルールは特にないけど、五メートル以上飛ぶのと、魔法を使うのははダメらしい。箒から降りるのも禁止行為だそうで。
『よーい、スタート!』
校長の合図と同時に生徒がブワッと箒で移動を開始する。宙は……基本魔法使えないから、ゴールにいます。アルバは大分前の方にいるはず。
僕は中間らへんだと思う。と言うのも、ほとんどの人が同じ道で行くけど、僕は人通りがあまりない所を使っているから。なんとなく。
ゴールまでは断崖絶壁のくせに色々とカラクリがあった。箒で突進したら通れる道とか無視したら岩が飛んでくる所とかが普通にいくつもあった。
「ぎゃあっ!」
「うわああぁあぁぁ——……」
上から上級生達が降って来る。中にロスがいたのは見なかったことにしよう。
気付くと目の前に洞窟が広がっていた。奥の方から風の音が聞こえる。多分、この先にゴールがあるんだろう。箒のスピードを上げて、洞窟を貫け——ようとした。
「え、何これ……。」
目の前にいたのはでかい魚。さっきの風の音はコイツのエラの音だったらしい。
ど、どうしたら良いんだろ……。
——押せば良い——
でかいのを押すのか。箒に乗りつつ押せと言うのか。現実的に考えて無理。
——私は出来るが? コイツが何をして欲しいのかを聞け——
マジか。……トーカー的なのを使えば良いのかな? でも魔法禁止なんだよね。
——仕方ない、ちょっと体貸せ——
「……ふぇ?」
「ゴール! リンネ、一番だね! さすが!!」
ぼ、僕何してたんだろ。体貸せとか言われてからいきなりゴールなんだけど……。
まあ、良いか。プログラム一番クリアだね。
「他の皆、遅いね……。」
「何かあったのかな。」
僕と宙が崖から下を覗いてみると、
「——え!?」
宙とモロに声がハモる。
無理もない。さっき、洞窟にいた魚が暴れ回っていたんだから……。