二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:七十一話 ( No.117 )
日時: 2013/06/29 08:45
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


 アルバの家の前に着いた。
 家の周囲は、何故か生暖かい風が吹いていた。

「……おじゃまします。あ、青嵐?」
「リンネ、遅い! アルバちゃん大変なんだから!!」
「だ、だって今宙が来たんだもん……。雨降ってたしさ」

 僕がそう言ったと同時に青嵐は家の床の一部を粉砕した。

「で、本題は? アルバどうしたの?」
「ソレも聞いてないの!? 宙何しに行ったワケ!?」

 青嵐はそう言いながら次は凭れていた壁の一部を粉砕。
 アルバの家って何気に被害が多いよね。この前も扉破壊しちゃったし。

「落ち着いてよ……、早く用件言わないと帰るよ」
「あーもう! 分かったから!! ちゃんと聞いてね?」

 その後、青嵐が今までの話を僕に最初から最後まで教えてくれた。
 発作中に色々あって何らかの組織的なモノに魂だけ持って行かれる、と言う事件が起きたらしい。
 青嵐はその間にしかめっ面で、壁を五〜六発殴り、床に罅を入れていた。

「……で、アルバは今仮死状態なワケ?」
「大分落ち着いてるわね……。宙でもパニック起こしてたのに」
「もう慣れたのかな。まあ、とりあえずその組織潰したら良いんでしょ?」
「まあ、要約したらそうなるわね。で、まあ言うまでもなく潰して欲しいって訳なんだけど」

 色々あってアルバは今、仮死状態らしい。まあ、生ける屍(しかばね)ってとこかな。とうとう死んだね、アルバ。
 でも、解決策があるから良かったけど、なかったとしたら僕どうなってたんだろう……。多分色んな意味でヤバいことになる気がする。多分。


                        * * *


 で、僕“達”は樹氷魔法学校から大分離れた砂漠みたいな所にいる。
 由美さんとサトルさん、あやかちゃんとカミュさん、ロスリア兄妹とフェイちゃん。それに僕。
 この八人で行くらしい。由美さんとサトルさんは運動会の魚退治を見たから心強いと思う。あやかちゃんは……アルバ好きだからかな? カミュさんとロスリアも友達として、と考えたら分からなくもない。
 問題はフェイちゃん。何故? いや良いけど。

「さて、行きますか!」

 由美さんが、目の前の今にも倒れて来そうな大きさの建物を指差して言った。

「こんな所にいるのか?」
「いるから良いじゃん。てか入った瞬間いるとか何考えてんだよ」

 カミュさんとリアがブツブツと馬鹿みたいなことを言っていると、向こうから攻撃が来た。
 いやいや、そんな一般人みたいな格好で襲って来られても困るんだけど。エリートっぽい制服と黒髪って普通過ぎるだろ。ソアラに謝れ!!
 と、まあ、由美さんが武器的な物で殴りこみを入れて終了。由美さんは

「ふっ……。次、行きましょうか」

 と、鼻で笑っていた。
 ずっと今のばっかりだったら楽だけど、そんなのに負けるアルバが痛々しい気がしなくもない。
 まあ、なんと言うか……。頑張れ!!