二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第七十七話 ( No.125 )
- 日時: 2013/07/14 00:43
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
「どうしようか」
「短冊に書いたら……。宙、短冊残りある?」
「なーいーよー!」
「役立たずが……!」
「リンネ、本音が出てる」
さて、どうしよう。役立たずの宙は良いとして、色んな意味でヤバいよ。あやかちゃんとアルバ同級生達はノリノリだけど。
なんかこう言うのに詳しい人いないかな……。チルベ……は、今ここに来られたら色んな意味で困る。
「よし……校長に訊こう」
* * *
「——なるほど。戻せばいいのですね?」
「はい。でもなんか色々と困るのでやり方教えて下さい」
「大魔法使いじゃないと出来ないのですが」
「今僕、何級でしたっけ……」
「もう面倒臭いのでクリスタルステッキをあげます。次に講堂に集まる時に渡そうと思っていたので好都合です。あ、大魔法使いと同じ力が出せますよ、その杖」
「ありがとうございます……。どうすれば戻せるんですか?」
「人の髪の毛が必要です。その髪に杖を翳し、この魔法語を唱えると成功です。」
「ひ、人の髪の毛!?」
人の髪の毛とか聞いてない、人の髪の毛とか絶対に聞いてない!!!
でも、それでアルバがいつもの年齢に戻るなら……。
「僕の髪の毛で出来ますよね!!」
「無理です。リンネ君の髪の毛は、特殊なので……。」
「特殊……?」
「まだ知らなくて良いです。それより、金髪の毛が公園のごみ箱に捨てられてましたね」
「それだ!!! 先生ありがとうございます!!」
僕の髪の毛が特殊とかどうでも良いからとりあえずカペラの髪を使わせて貰おう。うん。
「あ……、そう言えば……」
カペラの髪がバッサリとあったから、それを右手で持ちながらあることを思い出す。
なんかこの前「時よ戻れ」とか叫んで物を元通りにしたことがある気がする。気のせいかな。まあ良いや、とりあえず終わらせよう。
丘を上がり、まず目にした物。
アルバめっちゃちやほやされてる。全身全霊で拒否しようと頑張ってるけど意味をなさない虚しい状態。
今気づいたこと、ストールとコートがクソ長い。服変わってないのかな……。
いやそんなことどうでも良い。うん、戻してあげよう。早いうちに。
「今からアルバ元に戻すから。アルバ来てー」
「おい、その髪完全にオレのだよな!?」
「アルバ大丈夫?」
「うっ……ゲホッゲホッ!!」
「発作モドキですか……。まだ小さいもんね、痛いよね……」
「無視するなよ!!!」
そう言って僕はアルバを抱き抱える。
完全に涙目のアルバは絶対に危険だと思う。何これ可愛い。
さて、チルベがいることを祈っておこうか。……クリスタルステッキ箒変わりにしておこう。
あぁ、あやかちゃんはなんでこんな困った……面白い事件を仕出かしてくれるんだろうね。最近皆の後始末ばっかりしてる気が……。