二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第七十九話 ( No.135 )
日時: 2013/07/16 22:42
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「お前、ホントなんなの?」
「いるだけ無駄じゃん? いや、ホンット存在価値ないし。死ねよ」

 はい、突然ながらの修羅場的な状態です。いや、本当に僕何してんの?
 見知らぬ男子がいじめられてるっぽいです。


「——何してるんですか? ……いじめ?」

 ……うん、なんてこと言っちゃってるの僕。これでも一応先輩相手なんだよ!?
 いや……、なんで他人事に口出してるんだ僕。まずそこからが問題——

「あ゛ぁ!? なんだよ。お前にはカンケーね……あぁ、お前アイツの弟子か」
「んじゃあ好都合だな。目障りだし、誘拐しますか」

 う、うわあ……。なんかヤバいな、この状況。寄って来てる気持ち悪い怖い怖い死ぬ……死ね。
 こう言う時は……どうしようかなァ——よし決めた!

「証拠湮滅!!」

 そして逃走。
 無論凍らせてしまいました。ごめんなさい不良先輩!!





「と、云うことがあったんですけど。どう言うことでしょうか先生?」
「いや……いきなり先生とか不気味なこと云いつつそんな関係ないも同然なこと言われましても……」
「関係大ありじゃないですか!!! いや、あの人達アイツの弟子かとか言ってたけど!?」

 久しぶりに訓練だ、と云うことでアルバの家に来た直後に詰問タイムに入る。
 不良さん間違いなく「アイツの弟子」とか言ってたし確信してたし確実にアルバだ。

「んなこと言われても——アイツか!!!」
「わっ!? 大丈夫!? 頭逝った!?」
「逝ってねェよ! つかなんでお前に言われるんだよそれを!!」
「で、アイツってどいつ?」
「ん……。コイツだコイツ」

 そう言いながら家に入ってすぐに出て来てからチルベがこの前くれたよく分からない本みたいな物を指差して言う。
 クラス全員の写真みたいな物に、しかめっ面の男子生徒二人。うん、さっき凍らせた人達だ。……嫉妬的なやつでしょうか。

「あぁー……、なるほど。うん……。こう君と喧嘩してたアイツか」
「あぁコイツだ。学校で有名な不良的なヤツ。そして俺に毎回負けてるヤツ」

 それって要するにアルバが有名なフリョ……いや、負けるに関しての有名な不良なのかも……。もしかしたらアルバが超人的に強いだけであっちもそれなりに強いのかもしれないし……。

「あーヤバい心臓の方に異常が……」
「異常があったの? 健康な時にしか勝てないんじゃないの?」
「よく分かったな。ちなみにそう言う時にアイツと目があった時は保健室に行ってる」

 あ、この人何気に頭良いな……。
 僕はとりあえずチルベにこの前言われた通りに、心臓辺りを凍らせない様に冷やした。
 「自分で冷やせ」って脳内で連呼してたのは黙っておこう。

「あっアイツさっきの!!」
「その隣アルバがいるぞ!!」

「……空気読めよ」

 アルバが溜め息を吐きながら言う。
 いや、考え方によっては大分空気読めてる気がしないでもない。寧ろグッドタイミングとか思う人もいるかもしれない。
 いやこれマジでヤバい。冷やさない程度とか制御難しいし疲れるし。まあ要は証拠隠滅出来ないってことなんだけどね。うん。

「もうなんなの!? 煩い!」
「お前先輩への礼儀を知らないのか?」
「んー……。じゃあ今アルバが体調不良っぽいし、アルバと喧嘩をさせてくれるかお前が俺たちについて来るか、の二択から選んでもらおうか。一分くれてやるよ」

 ウッザ! 何この腹立つ選択!?
 って言うか……コレって僕的には迷う間とか必要ないんですけど……?