二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第八十話 ( No.136 )
日時: 2013/07/18 18:45
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「————ってな訳で、またね!! はい、行きますよ、先輩さん」

 ニッコリ笑いながらアルバと別れる。
 良いこと思いついたし。一分時間ののうちに話はできたし準備万端な僕。
 さてと、もうどうでも良いからサッサと帰って寝たいのが本心なんだけどさ。うん、それ以上にしたいことがいくつかあった気がする。
 ノンビリ考える所なんてないもんね、うん……。




「っし着いた。入れよ」
「言われなくても行くから安心してよ。って言うかその気になれば君達別に僕の敵じゃないんだからさ、死にたくなければほっといてよね」

 薄汚い建物の中に入りながら不良を睨みつける。
 さてと、邪魔者曲者馬鹿者がいない今がチャンス! 今がチャンスだ!!
 ……で、さてと。ルピナス今いる?

   ——お前色んな意味で何してんの!? 馬鹿じゃねェの!?——

 いきなり説教。
 もう良い。とりあえず、今寝たらそっちの世界行ける?

   ——行ける……って何言ってんだよおい!!——

 じゃあ寝るか。うん……。
 羊が柵跳び越えるのを数えたら寝れるって聞いたことあるような気がする。想像だよね、リアルに行くのは無理だもんね……。





「よっしゃ着いた!!!」
「お前なんであの能力を意味不明な使い方するんだ。全身全霊で腹立ってきた」
「だってさ。何のために僕わざわざあの不良に捕まったと思ってんの?」

 彼岸花畑に着いた直後のこの喧嘩は何?
 約一分後、質問タイムを開始。

「何者?」
「死者。いや、今はお前の体内で生きてるけど」
「なんで?」
「知らん。多分もうそろそろアレが出るんだろうな」
「アレって?」
「説明できない」

 ここで一回区切って話をまとめる。
 まず一言。コイツなんなの!? まあ、アレって何かが一番気になるけどさ。説明できないって何?

「次。なんで声がしっかり聞こえるようになって来たの?」
「知らん。 私が知ってることは言葉送るのが尋常じゃないほど疲れる」
「僕が何か手に入れたら反応するよね、なんで?」
「んー……、私の昔使っていた物に似てるからだろう」
「運動会の時の魚はなんで下に落ちてたの?」
「一時的に身体借りてから引きずり出して……」

 色々分かった……多分だけど。

「まあ、それはアレだ。私とお前の魂が入れ替わってる感じだ。普通に私が声を出してる場所にお前がいる感じ」
「意味分かんないよ! って言うかなんでそんなピンポイントなの!?」
「べっ別にそんな訳じゃない!! たまたまだ!!」
「あ……そうですか」

 来たツン。
 よく分かんないけど、あの魚の時に僕とルピナスが入れ替わってた感じかな?
 あれ? それだったら

「それって僕からもそっちに声出せるってこと!?」
「……は?」