二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第五話 ( No.14 )
日時: 2013/04/20 22:32
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: イベントにより能力はカットします。

 はじまりとおわりのとびら前。ここは、僕がここに来る時に使った扉だ。留学する時もここを使うらしい。寮長さんの許可を得たなら。
 まあ、今回の場合は僕をここに出した何かにそっくりな校長がいたからすんなり行けたけど。つまり、僕とアルバと校長の三人でここにいる。

「じゃあ、一週間後ね!!」
「あぁ、生きてたらな。」
「死ぬなよ!? 死んだら殺す。」
「いや、死んだら殺せねぇだろ。」

 そんな会話をしていると、もう時間になった。

「では、楽しんできて下さいね。」
「絶対に帰ってきてね!!」
「勿論!! 死ななかったらな!!」
「死んだらさくら魔法学校に訴えますけどね。」

 校長が腹黒い台詞を吐く。僕とアルバは一瞬で血の気が引いた。

「絶対俺死ねない。」
「死んだら僕発狂して殺人鬼になる。」
「やめろ。んじゃーまたなっ!!」
「バイバイッ!! 元気でね!!」

 アルバがとびらに入ってから暗闇の中に消えた。十秒くらいしてから帰ろうとすると、とびらが開いた。

「きみが、さくら魔法学校のこう君ですか。」
「……はい。」

 校長は気付いてないけど……。その人めっさ顔怖い!! しかめっ面だよ!? 何があったんだ……。

「校長、その大きい人誰? 僕、この人見たことないけど。」
「この人は留学生。こう君です。大きいけどこう君はアルバ君と同じ年齢ですよ?」
「……は?」

 沈黙。校長は「それでは。」とか言いながら帰って行った。

「お前、なんか似てるな。ルリと。」
「るりって誰?」
「キモいねってこと。ルリも自分のこと「ぼく」とか言ってたしな。」
「……失せろカス。ってかるりって誰!? ……こう君って何者?」

 僕は最後に、一番気になることを聞いてみた。

「俺はこう。『リッカお姉様』の弟役って——なんてこと言わせてんだ!!」
「いや、自分から言い出したんじゃないの? 僕はこう君に何者かを聞いただけ。って言うか……。リッカお姉様って……!!」
「……つかさっき「失せろカス」とか言ってたよな。」
「だって!! 唯でさえ男とか言われるのにキモいとか言われたら僕っ……!!」

 僕が涙目になる。こう君はビックリした後、相当焦っていた。

「……嘘、なんだけどね。」
「は?」
「演技。んじゃあ学校でもし会えたら会おうね!! バイバイ!!」

 そう言った後、僕は全力疾走で家に帰った。家に着いてから、ベットにダイブした。

「アルバカあぁぁああぁあぁぁ!!」

 と、自分でもよく分からないことを叫びながら枕にアタックしていた。もしかしたら、あの時本当に泣いてたのかもしれない。
 枕に思いっきり攻撃をして、その間に僕は寝てしまった。ついでに言うと枕もお陀仏だった。
 アルバの代わりにあんなの来ちゃったけど大丈夫かな……。