二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第六話 ( No.15 )
日時: 2013/04/21 08:21
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: イベントにより能力はカットします。

 起きた時は昼だった。と言うのも、アルバが出発したのは午前六時頃だった。今日学校が休みだったことに全力で感謝する。こう君がどうなったかが気になる。
 僕は家を出た後、塔へ向かった。校長がまあ、知ってると思う。

「こう君は学生寮の留学生専用の部屋を借りてもらっています。」
「ヨッシャ!! ありがとうございます!!」

 僕は礼を言った後、ガッツポーズをしてから塔を出た。そして、五月雨兄妹とバッタリ。

「アルバ様は!?」
「アルバ!? どこだ!!」
「え、留学したから一週間くらい帰ってこないよ?」

 なんで会って早々アルバなんだ。と言うかアルバ様って誰だ。
 五月雨兄妹の妹、あやかちゃんは極度のアルバ好きだ。そしてその兄、シュン君は極度の妹好き。そしてアルバが大嫌い。ついでに言うとあやかちゃんの師匠だと思われる人。

「えぇぇえぇえぇ!!」
「まあまあ、仕方ないじゃないか。」

 シュン君嬉しそう。そうか、敵がいなくなって良かったか。僕は凄く不愉快だぞ、ロリコン野郎。

「……にしても、あやかちゃん今日も可愛い格好してるね。」
「ありがとう!! リンネも相変わらずの服着てるね!!」
「うん。いつも通りだね。ごめんね。」
「なんでリンネみたいな人がアルバ様と一緒にいられるんだろう。」

 傷付くこと言ったな。お兄さん早くどこか別の場所に連れて行って下さいお願いします。

「オレ今からやることあるから、あやかのこと見といて!! なんかしたらゆるさねぇからな!!」
「……しないって。」

 兄失格だよ……。てか空気よんでよ。あやかちゃんにこれ以上何か言われたら僕の心が折れるよ。と、思っているとこう君発見。

「こう君ストップ!!」
「ん? ギャアァ!!」

 思いっきりこう君に体当たりする。昨日のアルバにやった勢いで。

「いってぇな!! 何すん——お前、さっきの?」
「僕は霖音。で、こっちがあやかちゃん。この子と二人で遊んであげようってことで呼んだ。断るなんて選択肢はないよ……?」

 こうして、僕とこう君、それからあやかちゃんの三人で遊ぶことになった。いや、遊びとはかけ離れてると思うけど。

「何するの? おじさん。」
「おじさっ……あはははっ!!」
「誰がおじさんだ!! 俺のどこがおじさんだ!!」
「ははっはぁ……。いやでも確かに、あやかちゃんから見たらこう君は紛れもないおじさんだよ。」
「くっ!!」

 背の高さからまあ、そうなるよね。笑いが治まった後に僕が説明をすると、こう君はあやかちゃんを睨み付けていた。何だかんだでこう君はシュン君より年下なんだけどね。背は大分高いもんね。

「ショッピングモール回りたい。」
「え?」
「ショッピングモール行きたいの。」
「それ、どこだ?」
「知らん。」
「こっちだよ!!」

 あやかちゃんの提案によって僕らはショッピングモールへ行くことになった。
 行ってる途中にこう君は「るり」と言う子について教えてくれた。僕は、ルリちゃんも僕と同じ気持ちなのかな、と思った。

「————でっか……!!」
「あぁ、ってお前知らなかったのか!!」
「だっ、だって僕もここに来てからまだ一週間とちょっとしか経ってないんだもん!!」
「はぁ!?」

 僕とこう君が口喧嘩をしている間にあやかちゃんはショッピングモールに入ってしまった。

「ギャー!! あやかちゃん行っちゃった!!」
「マジか!! 探すぞ!!」

 二人揃って凄く焦る。何だかんだでこう君は面白い人じゃないのかな。