二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第八十五話 ( No.154 )
日時: 2013/08/26 17:21
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「えーっと、入学式かな?」
「入学式、か。多分それ」

 校門の隣に「入学おめでとう」と言う文字と花の絵が描いてある看板が置いてある。
 初っ端からいじめ開始なのかな?

「えぇーこのたびは————」

「校長先生の話?」
「この時リンネはばっちり寝てた。そこは覚えてる」
「寝てたの!? その時点で始まるんじゃないの!?」
「いや、私が叩き起こした。頭の中でゾンビの声流してみた」
「いやだああぁああぁぁあぁぁ!!!!!」

 思わず絶叫。
 ルピナスは呆れた顔をして僕を見る。

「で、案の定起きた。放心状態でな」
「それって起きてるの?」
「お、起きてないと思う……」


                       * * *


「うん、結局なんでいじめなの?」
「いじめは理不尽なことから始まるんだよ」
「たしかに理不尽だな。あれは」

 目の前にはもう、いじめられている光景が繰り広げられていた。

「はぁ? いじめる理由? いじめだからだよー!」
「あっはは! 璃瑠、それ理由になってないよ?」
「えへへっ、芽野も笑ってんじゃん!」

 なんて会話してるんだ。
 えっと、いじめの元凶は「璃瑠りうる」と「芽野めの」って言う餓鬼だね。なんだよアイツら名前も滅多に聞かないし。

「さて、と。帰ろっか——」
「何してるんだ?」
「っ! 先生!?」

 うわおなんかグットタイミングでクソ教師来たよ?
 ここでルピナスが

「まあ、いじめの原因の元凶はコレだな。そんで調子に乗った」

と、豆知識をしてくれた。

「十六夜さん大丈夫!? 貴方達、何をしてたの!?」
「せっ、先生! わたしたち、十六夜さんがいじめてって言ったから——」

「僕エム扱い!?」
「紛れもなく濡れ衣だな」
「やっぱり一年生のは変だよ……」
「僕エムじゃないよ!? 何あの糞餓鬼共っ!! 消滅しろっ!!!!」
「落ち着けリンネ」
「でも、エム扱いは嫌だよね。リンネ怖い。小さい子の言うことを一々考えてたらダメだよ」

 芽野の言い訳に本気で怒る僕。
 言ってない。言ってないよ……多分。

「まあ、本当なの?」
「……」

「あの先生は馬鹿なの? あんな間近で真顔で訊かれても答えれる訳ないよ。僕そうだし」
「うん、まあ、メンバーがまだアイツらだけだもんね」

「はあ……。本当のようね。岸田さんも野田さんもごめんね?」

 え、えぇーっ!?
 何今の!? 何を根拠に本当って思ったのォ!?

「リンネ、顔。怖いです」
「なんか……、理不尽のレベル超えて低レベルな喧嘩みたい……」
「それは禁句な?」

 いや、これでまあ、いじめの原因もゲットしたし僕としては、満足(腹立つ)結果だね。うん、クソったれ教師が!

「だから、リンネ……顔が」
「これ以上言っても無駄……」

 二人がぼそぼそと呟いた直後、また場面が変わった。
 コンクリートとか言う物がなくなって、代わりに森の中に立っていた。

「あー……、もうそろそろ終わりだな」