二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第七話 ( No.16 )
- 日時: 2013/04/20 21:13
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: イベントにより能力はカットします。
あやかちゃんは案外普通に見つかった。と言うかマネージャーっぽい人と話していた。
「さて、どうしようか。」
「まあ、しばらく好きにさせておこう。」
「了解。」
年上の人ってこういう時は結構頼りになる。
この後、服屋とか花屋とか色んなところに連れて行かれ、あやかちゃんが飽きた頃には僕らはヘトヘトになっていた。
「もう疲れた!! 帰る!!」
「あぁ、もう帰ろう。そしてとっとと寝ろ。」
「シュン君は何をしているんだろう。」
三人で全く噛み合ってない話をしていると、あやかちゃんが
「でも、アルバ様いなかったからちょっとショックだったなぁ。」
と言った。
「まあ、帰ったらあやかちゃんと買い物行くように言っとくよ。」
「ありがとう!!」
アルバに僕の悲しみと今日の疲れをすべてぶつけてやる。そしてシュン君は何をしているんだ!!
「とりあえず公園に行こう?」
「そうだな。飼い主が来ないからな。」
「飼い主……。まあね。」
そして公園。僕達はベンチにあやかちゃんを真ん中にして座っている。待つこと一時間。一時間待ってやっと飼い主が来た。日はもう完全に沈みかけていた。
「オレの可愛いあやかちゃああぁぁあぁぁん!!」
「うるっさい!!」
せっかく来てくれた飼い主の膝に蹴りをかますあやかちゃん。ついでに言うとシュン君が食べていたポッキーが折れた。
「オレのポッキーがあぁぁぁああぁ!!」
「知るか。」
怖い。って言うかシュン君はポッキーと妹どっちが好きなんだ!!
「アレなんだ?」
「痴話喧嘩じゃない? シュン君はなんでそんなに遅かったの?」
「カメラのデータをプリントアウトしてたら時間かかっちゃってさ。あやかちゃんの写真いっぱいありすぎて、ほらっ!!」
「やめろおぉぉぉおぉぉぉおぉ!!」
次はシュン君の脇腹に蹴りが入る。痛そう。アルバがあんなの見たら失神するな。
「……何アレ怖い。」
「僕の知り合いがあそこまで酷い性格だったなんて怖いヤダー。」
「棒読みかよ。そしてシュンとか言うのは何者だ?」
「ロリコンで変態でイケメンって学校で有名な意味不明な男子。十六歳。」
「え、俺より年上!?」
「年上。……ロリコン度はこう君といい勝負なんじゃない?」
「俺はロリコンじゃ————」
「だってショッピングモールの中では皆に嫌らしい目で見られてたよ?」
「マジか!?」
「マジだ。僕おなか減ったから帰りたい。じゃあね、ロリコン男子と怖い幼女さん。」
「誰がロリコンだあぁあぁああぁああぁ!!」
後ろでこう君が叫んでいたのをサクッと無視して僕は家に帰って行った。
こう君も意外と面白い人だと言うことが今日よく分かった。もしかしたら一週間やっていけるかもしれないな……。