二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第十二話 ( No.23 )
日時: 2013/04/23 19:43
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


 ……どうしよう。こう君が震えてる。
 今は……放課後で、ここはこう君の教室前。雑誌のことだと思う。雑誌見て震えてるもんね。うん。僕は無実だから。

「こう君一緒に帰ろー。」
「おい、これってアイツが言ってた雑誌だよな!?」
「うん。今なら取り消し可能だと思うけど? 消しに行く? 行こうっ!」

 何これ可愛い。だって涙目で頷くんだよ!? これ可愛いとしか言えないよね! こう君はロリコンの器じゃないね!
 って言うか何を考えて写真撮って良いと考えたんだこう君は。


                        * * *


「————お願いします!」
「えぇー……。」

 かれこれ十分はこの会話続いてると思う。続いてると思う。思う。
 僕はもうこの際どうでも良いやと言うことでもう付き添いになりました。って言うか、こう君ってなんかよく分からないな……。イヤなヤツと思ったら面白いヤツだったり可愛かったり。

「もう、仕方ないわねぇ。じゃあ良いわよ。消しといてあげる。」
「ありがとうございます!」
「よっしゃ終わった。じゃあ僕ら帰ります。さようなら!」

 こう君ガッツポーズ。やっぱり分からないわ、この人。

「……で、編集は間に合うかな。」
「は?」
「雑誌は明日公開されるそうだから、間に合うかなぁって。」
「マジかよ!? 間に合わなかったら俺死ぬぞ!」
「大丈夫。編集は当日の朝四時頃だから。」
「どっちだよ! まあ、大丈夫だよな。うん。」

 いや、別にその辺は問題ないと思うんだよね。ちゃんと見たことない言ってたし。うん、でも後でもう一回行っとこう。念には念をとか言うし。

「……帰ろう。」
「僕今から帰ると思ってたんだけど、本当は違ったの?」
「何でもない、何でもない。うん、何でもない。」
「うん、分かった。バイバイ。」

 そう言って僕は家に帰った。
 何か、今日はある意味楽しかった。個人的にはだけど。って言うか早くイベントホール行かないと……!

 その後、僕は夜明けまで雑誌づくりを見ていた。