二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第十六話 ( No.29 )
日時: 2013/04/27 18:26
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: ネタが溜まらない。だが早くやりたいネタがあるw


「僕が勝ちましたけど。もう帰って良いですよね?」
「勿論。……寧ろ帰って下さい。誰が誰だか分からなくなるので。」

 衝撃的な発言……と言うか爆弾発言を校長が述べた。後から聞いたけど、勝つまで続けるような仕組みで、ビリの人は職員室掃除一週間と言う罰があるらしい。もはや唯の体罰だ。
 ちなみに宙はもう校長も先生方も呆れて帰したそうで。要するにビリ未満と言うことです。親友として恥ずかしいんだけど。こう君は……まあ元々から校長が大丈夫的な物を出してたから合格らしい。依怙贔屓えこひいきと言うか不公平と言うか……。


                        * * *


「はぁ……。」

 家の中で僕は下校中に帰り道に生えていた毒キノコを凍らせていた。確かこれは……、オオワライタケ。名前の由来は食べたら笑いが止まらなくなるからだった。
 アルバはこれが大嫌いだから見つけたらこうやって氷の棺をつくって閉じ込めてた。その割には家にソレが多いのは疑問だけど……。

「————っ痛い! やめてよっ!」
「うっせーんだよっ!」

 次はなんだ? この前はシュン君がいたけど、今回は聞いたこともない声だよ。まさか、いじめ? じゃれるなら良いけど(迷惑ですが)いじめは良くないよ!
 僕は、オオワライタケを机に置いてから、玄関の扉を開けると案の定変なことになっていた。

「あ……ぁ……。」

 団体でいじめって、本とか映画でしかないと思ってた。もうそんな考えは持たないでおこう。そして今、僕は見てはならない物を見た感に襲われた。

「……あ、うん。これは夢だよね? あははははははははぁっ!」

 そう言いながら僕はその場に在った者全てを凍り付かせた。


                       * * *


「……お前、何してたんだ?」
「……ごめん、なさい。」

 僕が発狂した際に偶々たまたまいたこう君に蹴られて気絶しちゃってその後色々あってから今に至る。こう君がアイツ等(いじめっ子といじめられっ子)をきのこの森に捨ててきたらしい。

「だって、腹が立ってる時に家の前であんなエスエムプレイのようなものを見たらああなるでしょ! 唯でさえストレスでいっぱいだったのに!」
「アイツ等何したかったんだろうな。あの状況は多分誰もが逃げるだろうな。幼女が人凍らせて笑ってるんだから。」
「うぅ……。」

 想像した状況を自分に重ねても怖い。重ねなくてももっと怖いけど。よくそんな僕に蹴りを繰り出せたな。

「まあ、アイツ等にはマジで関わらないほうが良いと思う。それと、……アレは何だ?」

 こう君がそう言って机の上にあるカッチコチの毒キノコを指差した。うん、アレは何だ?

「……死に絶えた毒キノコ。」
「死んだのはお前のせいだよな!? 何故毒キノコが凍っている!?」
「う〜ん……。アルバのクセだったからやってみたんだけど。」
「お前に魔法を教えたヤツの血は何色だ!」
「赤じゃない?」
「……あぁ、そうだな。」

 僕が自分的理論を述べるとこう君は呆れた様な顔をした。

「まあ、もう今日の魔法大会は終了した。そう言えば、俺は明日帰るから準備しないとな。」

 と、言うのも昨日魔法大会が始まってもう二日経っていた。つまり僕は今日の魔法大会を盛大にサボったと言うこと。明日行けば良いよね! アルバのことで頭いっぱいだったんだもんしょうがないじゃん!

「じゃあな。」
「うん、バイバイ!」

 僕はそう言ってこう君を見送った。と同時にさっきのヤツ等が来たからまた氷結させたのは言うまでもない。