二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第二十一話 ( No.41 )
日時: 2013/05/11 18:09
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: なんか最近小説書くのが純粋に楽しくなってきた。


 今は僕以外の人が役について揉めている。勿論僕は論外。参加しようにも勇気がない派だ。話を聞くことで精一杯。

「あっ! じゃあクジで決めようぜ!」
「賛成!」

 と、言う訳で男女混合クジ引きと言う結果に辿り着いちゃった人々。役は「雑用係六人」「魔法使い三人」「王子一人」「姫一人」「王女一人」「王一人」「魔女一人」「ナレーター二人」。ザコキャラは魔法で出すらしい。

「なんで男女混合なんだ……。」

 アルバが帰って来た時と同じような顔で言う。まあ、もう同意するしかない。同意しない理由なんて存在しないしそうなった理由の原因がロスリア兄弟なんだから仕方がない。ロスリアは馬鹿だから……。

「じゃあ、クジで引いたのをフェイがメモしてね?」
「はーい!」

 白鳥さんとフェイが会話をしている間、僕はアルバと雑用係になりたいと神様に祈っていた。十六人中六人がなれるんだ、確率は十分あるはず。違ったとしてもナレーターがあるじゃん、半分位の確率で良い役に付けるだろう!

「次はアルバだよー!」

 アルバがクジを引く。すぐに僕の番になり、クジを引く。

「もう引きましたの? じゃあソレにペンで自分の名前書いてフェイに渡すのですわっ!」

 苺ちゃんが言った。もう良いや、とりあえず僕は苺ちゃんが貸してくれたペンに「リンネ」とだけ書いた。


「う……、うわあ。なんか凄い結果になってるねっ……!」

 フェイちゃんが苦笑いをしながら言った。あぁ、絶対に変なことになってる、僕はそう悟った。

「王の役はシュン。王女はあやか。」

 そう聞いた瞬間五月雨兄妹以外のその場にいる人全員が吹いた。なんか……イヤだ。

「魔法使い役はカペラとジュネと青嵐。ナレーターはカミュと櫻。」
「おぉー……。」

 ある意味一番適した役だね、うん。で、僕は大丈夫なのか……?

「魔女はコロ。王子はリンネ。姫はアルバ。残りは雑用係。以上!」
「ちょっと待てええぇえぇ!」

 想定はしてたけど! 僕王子役なのは構わないけど! 相手がアルバなら話は別だ! 僕以外の人も思いっきり叫んでいた。が、フェイの一言で納得する他がなくなる。

「でも、クジ引きに賛成してこの結果だったなら仕方ないですよね?」

 うん、僕は賛成以前の問題で論外だったけどね。この場は一瞬で静まり返った。

「あ、役も決まったことだしさ。パーティー始めよう? ね!?」

 白鳥さんが言った後、皆が動き出す。
 でも、僕はとてもじゃないけど動く気になれなかった。一番恐れていた「王子役」。そして「姫役」がアルバ。僕にどうしろって言うの神様っ!