二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第二十七話 ( No.47 )
日時: 2013/09/01 15:58
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: なんか最近小説書くのが純粋に楽しくなってきた。

 先に言っとくけどザコキャラ出てきた辺りからは全力でアドリブ演じてます。実際はこんなんじゃありません!
 僕は氷で短剣を創り——魔女の服に刺した。勿論客からは胸を刺したような感じにブスリ、と。魔女は空気を読んで

「おのれ……王子め…………!」

 とか言いながら倒れてくれたんだけど、カラスもカパカパと口を動かすものだから笑いを堪えるしかなかった。その後に僕は台本通りに剣をかざして笑った。直後に効果音が鳴り響いた。
 さて、問題はここからだ。そう、定番のキスシーン。皆にはフリで、と言われている。あやかちゃんには練習中毎日言われていた。そんなに心配しなくてもファーストキスをアルバに奪われるなんて生理的に受け付けないんだけどさ……!
 舞台が真っ暗な間にベットやら花瓶やら色んな物が飛んでくる。真面目に運べよ雑用係! ……ってアルバがベットに乗りっ放しだっけ。
 舞台が明るくなる。これでお仕舞いだ。多分……。

「……あぁ、何と美しい姫君なんだ!」

 半分以上ヤケクソで僕はそう言った。いきなり魔法使いが現れ

「さぁ、あなたが真に姫を愛せるならどうか口づけを————。」

 と言う……。ナレーターの仕事奪ったぞ魔法使い!
 僕はマジで死んでるんじゃないの、と思うほどに静止状態を保ったアルバにキスするふりをした。
 が、急に真っ暗になり、焦った際に足を踏み外し——————

「え゛……。」

 アルバにマジでファーストキスを奪われた。いや、アルバのせいでもないし僕のせいでもない。否、半分位は僕のせいか。バッと離れたと同時に明かりが点いてアルバも勢い良く跳び起きた。
 オーロラ姫は凄く驚いていたけど、すぐに落ち着き「今のはなかったことにしよう」と呟いた。

『————こうして、国民達も目覚めました。』
『そして、オーロラ姫と王子の結婚式が盛大に催されました。』

 と、カミュさんと櫻さんのナレーションで眠れる森の美女が終了した。ちなみにここは幕が下がっているタイミングでされる。

[————プログラム六番。シンデレラをお送りいたします。]

 僕等が片づけを終え、やっと準備ができたというタイミングで校長が告げる。

「僕、外の屋台回ってから帰るね……。」

 僕が言う。するとアルバがコクンと頷いて

「俺もリンネと一緒に回って帰る。」

 と言った。さっきの人生の黒歴史はやっぱりなかったことになったのだろうか。あそこではアルバも「大人の精神」的なモノを見せたんだと思うけど。

「おーい、行くぞー……。」

 アルバが僕に手を振ってから僕の視界から消えた。僕は皆に

「バイバイ!」

 と、出来るだけ明るく言うと、すぐにアルバを追いかけた。