二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第三十二話 ( No.52 )
日時: 2013/05/17 18:41
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: どうしてこうなった。

「ふぅ、出来た……。」
「よ、よくそんなザクザクと掘れたね。」
「まあ、ソアラが本当のことを言ってるんだったらそう簡単に音はしないかなって思ってさ。」
「そうだけどさ……。」

 でも、ここからどうやってアルバがいる部屋に行けばいいんだろう。
 そう考えて僕が出来る限り頑張って頭を回転させていると、

「ここから右に曲がってまっすぐ進めば良いと思う。」
「え……っ!?」

 僕の考えを読んでいるようにソアラは言う。と言うかソアラ一緒に来てくれないの!?

「あ、僕は足手まといになると思うし行かないよ。それに、もう迷惑かけてるしさ。だから、気を付けて行ってね。」

 そう言って、ソアラは走ってどこかへ行った。
 やっぱり行ってくれないんだ……。でも、僕はソアラのおかげでここまで来れたんだ。ここからは僕が頑張らないとダメだよね……。

「……急がないとっ!」

 僕は自分で作った穴の中に入った。
 えっと、右の道をまっすぐ進めば良いんだよね。……あぁ、見つかった。でも僕はこんなおじさんに用は

「——ないっ!」

 僕は棒で殴りかかって来たのをサッとかわし、素通りしつつスピードを上げる。う、後ろから付いて来ちゃったよ……。よし、凍らせよう。

「うわ! お、お前はだ——」
「黙れ!!」

 次に出てきたのも証拠隠滅。そしてついでに目の前に見えた扉に体当たり。衝撃か知らないけど凄く跳んだ気がする。
 部屋の中にはアルバがいて、その周りを相変わらずのおじさんと言う名の馬鹿共が囲んでいた。

「やあ、よく来たね。私は——いや、言う必要などないな。」

 首領の様な人が言った。間違いなく首領です。

「い、良いんですか!? コイツを今から痛い目に遭わせてやるって話してたのにっ!?」
「コイツが来たならば話は違う。今からこの建物ごと爆発させる、命が惜しければ三分以内にこの場から立ち去ることだな。」
「な、どういうことですかっ!?」

 ごめん、意味不明です。でも、さっきの声は「いそげ、あるばが危険だ」って言ってたんじゃないかな、と思う。

「ぎゃあああぁぁぁああぁ!?」
「に、逃げろおぉぉおぉぉおおぉ!!!」

 と言い、首領と僕とアルバ以外の人が同じ扉から逃げ出す。一部の人が小さな窓から逃げようとした。
 僕は扉の手前にいて危なかったからすぐに避難して部屋の中に入った。

「言い忘れていたが、この娘が来た頃から、窓からは毒が洩れている。毒を対処出来ない限りは死ぬぞ?」

 あぁ、この人は鬼だ。って、なんで僕が来てたことを知ってるんだ……あ、金棒のおじさんか。でも、なんで覗けるくらい近くにいたのに大丈夫だったんだろう。