二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第三十五話 ( No.55 )
- 日時: 2013/05/18 17:44
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: どうしてこうなった。
ここは理科室。僕は存在がまず理科室の様な場所に理科室が存在することにまず驚いたけどさ。
「ダグラス、骨なんだからここで寝とけば良いのに。」
アルバがある意味禁句を言う。禁句だけど僕も同じことを考えたよ。
黒板の上には「呪」と言う文字を書いたお札が貼ってあった。あぁ、ダグラス先生ここで寝ないほうが良いよ。命が惜しければ……ってあの人骨だけど生きてるのかな。
「次は資料室で良いよね?」
「はぁい……。」
なんで宙が仕切ってるんだろ、と言う疑問を抱えながら僕達は資料室へ向かった。
「うわぁ! 凄い!」
ソアラが目を輝かせて声を上げる。なんか豪華そうな部屋の造りで、真ん中には校長っぽい金の置物があり、その上に分厚い本が乗っている。そして周りには無数のトロフィーの山。
そりゃあテンション上がるよね。
「この学校の功績とか言ってたね。」
「ごめん、保健室行きたい……。」
「アルバ大丈夫? じゃあ保健室行こうか。僕は場所知らないから宙連れて行ってね?」
* * *
「あー……。とりあえずお前は寝ろ!」
白鳥さんがアルバを保健室専用ベットに叩き付ける。あぁ、ここ一回来たことあるな僕。たしか僕がサバイバル生活エンジョイしてた頃に森の奥で倒れてたのをここまで連れて来たんだよね。
「そう言えば白鳥さんはなんでいつも保健室にいるんですか?」
「青嵐って呼んでよ、鬼って言われるよりはマシだけどさっ! 訳ありよ、ワケアリ。気にしないで?」
「いや、痛い痛い痛い痛いっ! 白鳥っ、俺を殺す気か!?」
「あぁ、ごめんごめん。下手したら骨折りかねないわね、あたし。」
僕の質問に答えながら、しらと——青嵐の手元にあったアルバの指を思いっきり捻った。いや、どんな状態だったのかを僕は一番知りたいけど!? 冗談抜きでどうなっちゃってんのアルバ!?
「えっと、ここは保健室。いつもお師匠がいます。アルバがいることも普通にあります。ここがラストです。」
一瞬で敬語になる宙。青嵐が呆れた様な顔をする。アルバは僕等に顔を見せない様に布団を深く被る。
僕とソアラはそんな三人の行動がどことなく面白かったので、顔を見合わせて笑った。
「あ、あたし今から宙に魔法を叩き込まないと。」
「えぇ!?」
不意に青嵐が宙を見てニッコリと笑いながら言う。ソレに青ざめる宙。
あ、そうえば僕最近アルバに何も教えて貰ってないっけ。
「僕、最近アルバに魔法教えて貰ってないんだけど、どうしたら良いの?」
「見ての通り今日は無理。」
「そう言えば、僕はどうなるんですか?」
今思い出したことを言うと、アルバは布団から手だけ出してそれを振りながら言う。直後にソアラが自分はどうすれば良い? と聞いてきた。それと同時にアルバは布団を上に蹴り飛ばして起き上がった。
すると、青嵐とアルバが口喧嘩を起こす。
「うーん、校長にあとで行っとくわ。じゃあバイバイ! あ、ちゃんと電気消してから帰りなよ、アルバちゃんっ!」
「俺かよ!!」
「そりゃあ、元凶は間違いなくアルバちゃんだもん。当たり前じゃん?」
その言葉にアルバはむぅ、と唸ることしか出来なかった。