二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第三十七話 ( No.58 )
日時: 2013/05/21 22:40
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 厨二病全開☆


[このバスは、星の恵み魔法学校、五月雨魔法学校、皐月魔法学校、最後に樹氷魔法学校を回りますー。]

「……なあ、知ってるか? 明日から三日間、神社で祭りがあるんだって!」
「な、長いんだねその祭り!」

 声が聞こえなくなった数秒後、カペラが僕達に言う。すると、ソアラが驚く。うん、僕も三日間は聞いたことないね……。と言うか祭りに参加してたかすら覚えてない。
 今思えば、僕が覚えてる場所はロドリオ村に似ていた。その時は、老人からの視線も特になかった。でも、その時の僕は今と違った。
 身長とかは同じ位だけど、友達もいなかったし、学校にも通ってない。何より、目の色は今みたいな紅色じゃないし、髪の色も青が少し雑じった様な色じゃなかった。どんな色かは忘れたけど、今の僕とはかけ離れていた。
 それに、僕はガラスに映っている自分を見ていて、気付いたらはじまりとおわりの部屋……? あそこにいた。

「で、今度……大分先って言ってたけど、肝試し大会するって校長が言ってたぜ?」
「き、肝試し……?」
「幽霊屋敷とか森とかを使うとか。まあ、どっかと合同とか言う噂もあったな!」
「何だその曖昧な情報は。もっと的確に述べろ。」
「だ、だってぇ! 今分かってるのはそれだけなんだからっ!」

 わあ、いつの間にか肝試しの話になってる!
 肝試し……。僕脳内に何だかよく分からない声聞こえるけど、理屈的に幽霊ガッツリ見えちゃうとかないよね? 僕は幽霊なんか見たくないんだ! 殺されちゃったらどうするんだ!

「あ、幽霊屋敷と言えば! ……あやかがこの前、幽霊に襲われたそうだぜ?」
「何それ怖い!!!」
「リンネが来る二週間位前だったっけ? そこでアルバが幽霊を凍らせたらしい。……で、あやかがアルバを追いかけまわすことになったそうだ。」

 うわー……。なるほどね。
 今日はこう君がいた頃にあやかちゃんと約束した通り、ショッピングモールにアルバは行った。あやかちゃん、ニコニコしながらブイサインしてたっけ。

[星の恵み魔法学校ー星の恵み魔法学校ー……。停車しますー……。]

「俺らは降りる必要がない。つまり乗ってて大丈夫だ。」
「ふぅん……。」
「リンネ。あんたホンット何も知らないのね! 驚いたわ……。」
「だ、だって! 寧ろ皆知ってる方が僕にとっては驚きだよ!」

 カペラが説明をした後に、苺ちゃんがそう言い、僕が本音を言う。直後に皆が呆れた目で僕を見る。
 同時に、ばすの扉が、プシューッ、と言う音を出して開いた。