二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:第二話 ( No.6 )
- 日時: 2013/04/17 22:34
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: わあ。
「————りす。」
「するめ。」
「めだか。」
「かたつむり。」
「リンゴ。」
「……ゴリラ!!」
「ラジオおぉぉ!!」
今、僕とアルバはしりとりをしている。勿論修行。言ったものが出てくる的なしりとり魔法。で、ゴリラを呼び出そうとしたのがアルバだから。
「お……ぉ……。オニ!!」
「……鬼!? アルバ!?」
「あ、しまった!!」
そんな事を言っていると、僕とアルバの間に青白い煙が出てきた。しばらくして、煙の出現地を見ると、文字通り“鬼”がいた。
「何かいるっ!?」
「アルバが呼び出しちゃった鬼だよ!!」
「————————」
僕らが揉めている間によく分からない言葉を残して鬼は消えた。
「……あ。そう言えば鬼を呼び出したら同じ方法で戻るとか言ってたっけ。」
「えー……。同じ方法って何……。」
「とりあえず捕まえるぞ!!」
アルバはまた、高そ……光速で鬼を探しに行った。
あの人は鈍感だけど、そう言うところが面白いのかな。僕はとりあえず鬼を探しに行った。
* * *
「ゲホッゲホッ……。」
「アルバ? お〜い……。」
「アイツ、俺見っけた途端追いかけて来たぞ。」
「えー……。」
「だから——……!! リンネこっち来い!! 鬼来たぞ!!」
「う、うん。」
息切れしてるアルバに話しかけて、意味不明なことを言われた後、僕はアルバの言った通りに木のかげに隠れた。
「あ、んで同じ方法で考えたんだけど、お前『に』が最初に付く言葉言ってみろ。」
「にじ?」
「効果無し、か。じゃあ最初に『に』で最後に『ん』が付く言葉を言ってみろ。」
「え……、えー。何でも良いんだよね。」
「最初に『に』が付いて、最初に『ん』が付けばな。」
「じゃあ、ニンジン。」
僕が言った瞬間、すぐ近くまで迫っていた鬼が消えた。
「せ……成功?」
「そうなんじゃないの?」
「良かった〜……。襲われなくて。」
「俺はガッツリ追いかけられたけどな。」
そんな他愛ない話をしながら僕たちは家に帰った。アルバは僕の家でご飯を食べて帰って行ったけど。
師匠はムカつくし、友達全然できないけど、僕はこんな生活が続けば良いな、と思った。