二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第三十九話 ( No.60 )
日時: 2013/05/22 22:37
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 厨二病全開☆

「君……、誰?」

 僕はアルバに少し似た何かに言う。
 アルバの家に向かっている時、いきなり僕の目の前に出てきた何か。背丈とかは、大分違うけど、顔とかは瓜二つと言っても良いほどに似ていた。

「ふふっ……、運が良ければ分かるよ。ふふっあははっ!!」

 そう言って、アルバに似ている人は消えた。……何だったんだ?

   ——急いでアルバの所へ行け!!——

 う、うん……。この声がそう言ってるんだから行くべきだよね……?
 急いで走って、今僕は、アルバの家の前にいる。スタミナが溜まってて良かった……。

「アルバ、いる……?」

 そう言って僕は扉を開ける。すると、奥から

「く、来るなっ!!」

 アルバの叫び声が聞こえた。僕に言ってる……のかな?

   ——……やく……け——

 うん、アルバが近くにいるからか? ほとんど聞こえなかったんだけど。とりあえず行って大丈夫であることを信じよう。信じよう。
 アルバの声が聞こえた部屋に近付くと、

「だから!! リンネに手を出すなっ! その顔で! 合わせる顔がなくなるだろ!」
「良いだろ別に。さあ、家を教えてよ。お兄ちゃんに……!」
「断固拒否! 教えて堪るかバカァ!」

 お、お兄ちゃん!? てか僕で揉めちゃってるの!? お兄ちゃんが存在したことにも驚いたけど僕で揉めてることに驚きだよ!!
 えぇっと、どうしようか。脳内の誰かさん、教えて下さい。僕はどうすれば良いんですか?

   ——わ、た、し、を、た、よ、る、な——

 しっかりと聞こえるようにか、言葉を区切ってくれた。嬉しくて全然嬉しくない。最初からこうしてたら良かったのに……あぁ、急いでたら無理か。
 でも、ここは頼る所な気がするんだけど……。私を頼るな、と言われてもこっちが困るよ……。

「うわあっ!」
「教えてくれないならそれ相応の罰があるよねぇ?」
「ないよそんなモノっ!! 怖いからやめろ! 乗るな!!」

 ごめん、やっぱり僕にはどうすれば良いか分からない。うん、ある意味深刻な状況なのは分かるけど……。
 えぇっ、ちょっ、教えて下さい!!

   ——と、つ、げ、き、か、け、ろ——

 マジですか……っ! 突撃掛けて良い思い出ないんですけど……。まあ、やってみます。

「アルバっ!!!! ——って、君は!?」

 ほら、僕が扉を開けた瞬間に事件が三つ発生したよ?
 一つ目は勢いで扉が派手に壊れたこと。二つ目はアルバがベットの上で馬乗りされてること。三つ目は乗ってる人がさっきのアルバのドッペルゲンガーみたいなヤツだったこと。
 うぅん、僕にはまだ早いかな。二つ目の状況は。
 目があった瞬間、アルバの顔が完全に青ざめた。