二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第四十話 ( No.61 )
日時: 2013/05/23 22:28
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 厨二病全開☆


「とりあえず……、どけえぇぇえぇぇぇぇ!!!」

 アルバがソレ(アルバのドッペル)を蹴り上げる。その人はその足を綺麗にかわし、ニヤニヤと笑う。気持ち悪い。

「誰だよ本当にお前。僕に何の用?」
「やっぱりぃ? さっきの子だったんだね、リンネって。」
「……誰だよお前!!」

 質問に全く答えてくれないコイツを僕は殴って良いでしょうか。答えはダメ、だよね。

「チルベ・リング。アルバのお兄ちゃんだよ?」
「やめろ変態。コイツは俺の、実の兄で完全に腐ってるヤツだ。」
「変態なのはさっきので完全に悟ったよ! 腐ってるのもなんとなく分かるよ!? なんで僕の話してたの!?」
「コイツが窓から忍び込んで来て、弟子誰って聞かれて答えたらコレ。ごめんな、こんな変な巻き込み方したくなかったんだよ。」
「大分変なことになったよね。でも、おかげでドッペルゲンガーの正体が分かって良かった。」

 僕が言うと、アルバはチルベとか言うのを後ろから蹴った。今回は完全に油断してたから、モロに攻撃を受ける。
 でも、さすがアルバのお兄ちゃん。ゴキブリレベルでしぶとい。初めて会った時と同じような瞬間移動を使ってすぐにベットの上に現れる。それでも痛かったのか、蹴られた膝の裏を手で押さえていた。
 直後に

「アッルバー!! 兄貴からポッキー差し入れだよーっ!」

 あやかちゃん参戦。

「ドッペルううっぅぅぅううぅ!!!!!」
「違うから! あやかちゃん違うからっ!?」

 思わず僕があやかちゃんにツッコミを入れる。でも、あやかちゃんに視界に僕は入ってないですね。

「偽物どっちいぃ!? もう良く分かんないから全員殺すうぅうぅ!!」
「やめなさいあやかちゃん!」

 僕が言った直後に家の中に水が流れ出す。扉が壊れたから時間は稼げるけど……。

「どうするの!? アルバ!」
「えぇっと……技を止めるには術者を気絶させるか————。くっ!」

 アルバはあやかちゃんの方向へ走って行き後頭部を殴る。

「あ゛ぁぁあぁあぁ!? アルバ!?」
「……ボクは逃げるね!」
「コラ変態! 逃げるのか!?」

 あやかちゃんが倒れ、僕が叫んで直後にチルベとか言うのが窓から逃げ帰る。アルバが当然抗議する。でも、よく考えてみれば——

「待ってアルバ。この方が都合良いよ?」
「は?」
「だって、いなかったら夢とかで済むじゃん? その間に部屋をなんとかしないとダメだけど……。」
「な、なるほど! じゃあとりあえず凍り付かせてリンネのせいに!!」
「はいぃ!?」

 納得してくれたものの、理由が凄く嫌だ。いや、なんで僕?

「うーん……。じゃあ俺のせいで、発作を原因にしておこう。それなら良いだろ?」
「発作は解せないけど、良いよ? それで魔力暴走って状態だね?」
「とりあえず、あやかは俺のベットで良いよな?」
「うん。とりあえずシュン君の逆鱗的なモノに触れないことを祈ろう。」
「じゃあここにいて大丈夫か? ってかなんでシュンから差し入れ?」
「危険だね。僕が処分しとくから。とりあえずあやかちゃんから貰ってあげてね?」
「分かった。」

 そこから約一時間、僕はカッチカチの氷の部屋の中であやかちゃんが起きるのを待っていた。