二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:第四十四話 ( No.67 )
日時: 2013/05/27 21:24
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 厨二病全開☆


「あ、お前リンネとアルバとチルベじゃねェか。」
「え……?」

 思わず僕は声を上げる。それは、僕達が来た方と逆の方からカペラが来たから? 違う。チルベって言う名前を出したからだ。

「お、お前コイツと面識あんの!?」
「リンネの家探してたから教えてやった。」
「おい!?」

 まさか、僕の家に悲劇が訪れたのはカペラのせいだったなんて……! てかコイツなんで僕の家知ってるんだよ!

「流石トラブルメーカー。で、何してたんだ?」
「納得しちゃったの!? 僕の人生色んな意味でズタズタだよ!?」

 あっさり納得したアルバに僕は、思い切りツッコミを入れる。

「まあ、もうそろそろお前は帰れ。」
「だって、あそこ疲れたんだもぉん……!」
「俺と同じ顔でその言い方やめろ……。悲しくなるから。」

 僕もちょっと悲しくなる。これを皆の前でしてたら笑うけどね。まあ、笑うけどその代わりに人間不信になるかな……?

「だってさ、弟に会いたか——」
「分かったから帰れ。お前それでもテレポート使いだろ?」
「チェッ……。じゃあ、楽しかったししばらくは我慢してみよっと。あ、コレ三人にあげる。」

 そう言ってチルベは僕とアルバとカペラにミニサイズの本みたいな物をくれた。僕はすぐに無くしそうだったから鞄の中に入れた。

「サンキュー。じゃあな!」
「あと——」
「まだ何かあんのか!?」
「……頑張れよ。」

 チルベはそう言って帰って行った。
 そのすぐ後、カペラが

「コレ何?」

 と、恐ろしく空気が読めていない発言をする。でもたしかにさっきのが何かは僕も気になる。
 ……いや、マジで何これ。

「異世界で言うパソコン、らしい。連絡がとれるようになったな。」
「どーゆーことだ?」

 異世界については僕も少しだけ知っている。魔法が使えない代わりに科学とか言うモノが存在するらしい。コレ以外は特に情報を持ってないけど、そんな感じのことが本に載っていたのは一応覚えている。

「アイツに頼めば便利になるか……。」

 アルバはカペラを完全無視。勿論カペラは怒る。色んな意味でご愁傷様だね!
 僕はカペラに「馬鹿じゃないの?」と、鼻で笑うのを我慢して、

「アイツって誰?」

 とだけアルバに聞いた。

「フェイ。魔法は基本使えないけどやる時は凄いぞ?」
「アイツがっ!? 嘘だろ?」
「マジだから。カミュに訊けカミュに。」

 カミュさんで釣ったなアルバ……。カペラはしかめっ面で威嚇した後に、チルベに貰った物を観察し始めた。
 僕はカペラとアルバの三人でフェイがいる所——学生寮——に向かって歩き出した。